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はじまりはじまり~♪


上開演2時間前。静かな時間です。


ダイヤそれでは~ダイヤ

日曜日に開催された神楽スペシャルの様子をご紹介します。

この大会は、演目毎の紹介・解説が生で入り。

出る直前まで、解説文とにらめっことなります。

耳を傾けてもらうにはどんなふうに伝えるか、この緊張感も私にとって必要なものです。

・・・とかなんとか言いながら合間を縫って、舞台袖から写真をいつくか撮らせて頂きました~にこっ



上スタッフミーティングが終わり、神迎へのリハが始まります。

ダイヤ2014神楽スペシャル あなたが選んだ姫の舞ダイヤ

お客様のアンケートリクエストによる6演目が並びました。

やはり鬼女は抜群の人気ですね。

1位:滝夜叉姫 

2位:紅葉狩

3位:土蜘蛛

4位:悪狐伝・黒塚

5位:大江山(紅葉姫)

6位:八岐大蛇(奇稲田姫)

この度はこういった集計となりました。

『姫の舞とは、麗しいほど怪しいほど哀しいほど、次の場面を色濃くしてくれるものである。』※文:石井誠治さん


~第一幕 神迎へ 中川戸神楽団~

15年前、中川戸神楽団の儀式舞を改めて整え直そうという気持ちから。

枝の宮八幡神社の森脇宮司さんに師事されました。

教えて頂いたこと全てに「神楽の心が宿る」と考え。

何一つ変えることなく伝承することを、第一と考えているそうです。



上いつも物語の中で活躍されている顔ぶれですので。。。
とても新鮮な気持ちで拝見しました。




上満席のお客さんと心をひとつに、八百万の神々をお迎えしました。

続くのよ~四葉
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田中部屋。
ダイヤ神楽団の個性を発揮して頂く定期公演の幕間ダイヤ

上本地神楽団を代表するのは、もちろん田中敏己(さとみ)団長です。

この日は、せっかく大蛇があるということで。

“大蛇はどんなふうになっているのか”をご紹介して頂きました。

私の友人は、ずっと、大蛇の胴の中(筒の中)に直接舞手が入って動かしていると思っていましたから。。。

そんな、柔らかくて細い人いる~にひひ

と笑ったけど、知らないとはそういったものかもしれません。



上大蛇モデルは小野川諒(まこと)さん。お子様の誕生、おめでとうございます!

ダイヤさて、田中団長が四股を踏んでいるような上の写真はダイヤ

下半身を常にどっしりと構えておかなければ、綺麗な形に巻けないという、一連のお話の途中です。

適当に巻くと逆三角形になり、大蛇らしさはない、と。

又、皿と呼ばれる、胴を持ち上げるあの基本的な技を、後ろから見て頂いたりもしました。

お客様に、素敵なお土産話を持って帰って頂くことができました四葉



上手名椎(金平 義政さん)は、会場を和ませながら登場。

~第2幕 八岐大蛇~

『できることなら、大蛇は八頭出したいですね。』という田中団長のお話の通り。

一人二役で大変な方もいらっしゃいましたが、豪華八頭出し!

又、八頭演じるために、練習場所の確保も一苦労あると初めて伺いました。。。。

ところで。

八頭も退治する須佐之男命は、さぞ、疲れる事でしょう・・・

『疲れるというより“痛い”です。本気で飛びかかってくるから。』

困ったような顔で小言を言いながら、充実感が伝わってくる!須佐・後 悟志さん(滝夜叉姫のあと、須佐!)のお話です。



上『須佐という神は特別。全てにおいて“大きく魅せる舞”です。』と、続いて後さんに伺いました。


上本地神楽団の皆さんは、9月24日(水)にも悪狐伝と戻り橋で出演されます音符

※今日の写真はユッキーさんだよ~
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勉強代。


上生まれました音符



上さいならー、ひとりで生きて行きまーす。


ダイヤ前回、上本地神楽団の皆さんの定期公演ダイヤ

帰り道でユッキーさんが。

『一度だけ、その日撮った写真を・・・間違えて全消去したことがあってね・・・』と、真夏の夜の百物語のように語ったのです。

そして『裕子さんも気を付けて。帰ったらなるべく速やかにパソコンに取り込んだ方が安全よグー』とアドバイスしてくれたにも拘わらず。

二日後の朝、上本地神楽団の熱演を全消去。

あれれ?ないない!! 

(((゚ロ゚ノ)ノ ウッソ!

こんなことは初めてです。

最近のカメラは賢いのですが、カメラの方が賢くて。

指一本で“ぽちっとな”と全消去。
(カメラによっては数回確認があります)

そんなわけで、予知能力のあるユッキーさんから写真を頂きました。

綺麗だわ。。。かえって良かったくらいだわっにひひ

ユッキーさんありがとう四葉


ダイヤではダイヤ

いつも明るいチーム感いっぱいの上本地神楽団の皆さんです。



上妖術を授かり、滝夜叉姫が生れた時。もう、姫には戻れず、鬼・悪として成敗されます。五月姫:後 悟志さん


~第一幕 滝夜叉姫~

ここしばらくは、代表演目“壇ノ浦”を前面に出して舞ってこられましたが。

今年は滝夜叉姫に注力されます。

今までの“やってみたいことを全て詰め込んだ滝夜叉姫”から、シンプルに整え直し、舞い込んでいくのだそうです。

夜叉丸・蜘蛛丸の忠実さ。

又、悪を悪として潔く成敗する勢い、話の分かりやすさなど印象的でした。



上太刀を合わせる痛みを伴うような音。合戦は広い舞台を処狭しと激しく、練習ではバンソウコウの出番も多かったようです。

続きまーす。


~明日の定期公演は~

山王神楽団の皆さんで、塵倫、八岐大蛇です。

およそ10年ぶりに復活された塵倫で登場です。

7月23日(水)18:30開場 19時開演

広島県民文化センター:082-245-2311

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ひとつの成就。
ダイヤ神楽スペシャル!ご来場有難うございましたダイヤ

「1700席・満席」と言う緊張感を、一緒に味あわせて頂きました。

そのお蔭で今日は一日中、ポーーーッと過ごしておりました。

・・・( ̄△ ̄)・・・

改めて、ご紹介致します四葉


ダイヤそれでは、いよいよダイヤ

月いち・情念の炎を結んでまいります。

人の心を神楽で演じるこの日。

お客様はいつもの月いちと比べ、女性が多かったのです。

昔々から、能や歌舞伎、浄瑠璃などで綴られる男女の愛憎劇。

誰でも、物語の中に自分をすべり込ませていけるような。

やはり普遍的なテーマなのですね。。。



上船頭さん(小田団長)の『はあ??』で一気に会場が和みます。


~最終演目 道成寺 大塚神楽団~

「この事件が起きたのは、928年9月。今から1106年も前のこと。

安珍清姫のお話として有名な“道成寺”は。

女性の愛欲・煩悩・嫉妬を象徴するものとして“道成寺もの”と呼ばれ。

毎年全国各地で100回以上の公演が行われているようです。」

文:石井 誠治さん



上だいたい、安珍(金崎彰さん)が釣鐘に隠れたのも、船頭さんの話からじゃないですか~?


以前より神楽団に残っていた台本を、7,8年前に復活された道成寺。

『登場人物が少なかろう?舞いやすいんよ。』と、小田頼信団長は笑ってお話されますが。

大きな釣鐘や舟などの大道具にも、神楽の幅を感じます。

さて、安珍を慕い恋い焦がれる清姫。

少女の頃の。

純真無垢に燃える初恋は。

想い詰めれば誤った一途を招き。

本人さえも気が付かない程、手に負えない程。

この年ごろは激しいものと、女性は知っています。



上 『はあ??』



上清姫・・と言うより井上隆太さんにあれだけヒドイこと連発してたから、こうなっても仕方ないわ。井上さんも吹き出してたけどにひひ



上水面に移る自分の姿。もう引き返せない。



上蛇体となって日高川を渡る清姫。「暮れ染めて鐘は聞こえず」。



上鐘の中の安珍を焼き殺してしまうのですが。この「炎」には様々な捉え方があるようですね。



上妻方浄土を解く一幕。物語が愛される由縁なのでしょう。
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表裏一体。
ダイヤ後半2演目はダイヤ

「可愛さ余って憎さ百倍」となった物語。

まずは昨年初演を迎えたばかりの、このお話から。

~第3幕  枡屋お蓮 鈴張神楽団~

=あらすじ抜粋=
石州益田藩の庄屋「枡屋 久衛門(くえもん)」には、内儀「お蓮」がおりました。
お蓮は特別美人ではありませんでしたし、親同士の決めた政略結婚のようなものでしたが、ただただ一途に久衛門を慕っておりました。
しかし、そんな妻の心などどこ吹く風、年重ねたお連の存在に辟易した久衛門は、隣の里に年若い娘を囲い者としてしまいます。
家を空け、帰らぬ久衛門を待ち続けるお連でしたが、ついにその辛抱も決壊する時が来ました…(石丸賢太郎さん:筆)


古今東西、枡屋お蓮のようなお話はどこにでもあるようですねダッシュ

さて!女として哀しく、恐ろしいお蓮を舞うのは竹迫正棋さん。

『鈴張の枡屋お蓮の85%は、竹ちゃんでできている。』と言われるほど、表に出たまま、お蓮の心の移り変りを演じていきます。

やはりお蓮への共感・投影は大きく、九衛門の人となりに本気で腹が立つようですにこっ

では、あらすじに沿ってご紹介~。



上お蓮が、鍛冶屋・抜刀斎(石川昌士さん)に丑の刻参りに使う、呪いの五寸釘を注文する場面。
一旦はお蓮に止めるよう説得する抜刀斎ですが、金に目がくらんでしまいます。




上「その釘、首を作ることなかれ。」釘の頭(首)の部分を「かえり」ということから。
呪いが術者に「かえらない」ように、五寸釘には「かえり」を作らないそうです。




上呪いの支度が整ったお蓮、何やらもう、愉快そうにも見えます。



上人の道を外れていくお蓮。



上貴船の神に願いが通じたのでしょうか・・・



上お蓮のことを「面白みのない女」と罵る九衛門(山中 数人さん)。何も知らないまま、隣の里に囲うお妾さんのもとへと向かいます。




上妾さんかと思いきや!すでにお妾さんを手にかけたお蓮。
まだこの時には九衛門を許すとまで言い、最期のチャンスを与えるのですが・・




上とうとう夜叉となり。



上蛇体となって、九衛門に制裁を下すのです。



上しかし、その最後は、正邪の判断の神である事代主(角田浩一さん)の情けによって。



上天上界へと導かれていくのです。

8月16日、今田神楽団、盆神楽共演大会でも舞われますよ四葉
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