開演2時間前。静かな時間です。
それでは~
日曜日に開催された神楽スペシャルの様子をご紹介します。
この大会は、演目毎の紹介・解説が生で入り。
出る直前まで、解説文とにらめっことなります。
耳を傾けてもらうにはどんなふうに伝えるか、この緊張感も私にとって必要なものです。
・・・とかなんとか言いながら合間を縫って、舞台袖から写真をいつくか撮らせて頂きました~
スタッフミーティングが終わり、神迎へのリハが始まります。
2014神楽スペシャル あなたが選んだ姫の舞
お客様のアンケートリクエストによる6演目が並びました。
やはり鬼女は抜群の人気ですね。
1位:滝夜叉姫
2位:紅葉狩
3位:土蜘蛛
4位:悪狐伝・黒塚
5位:大江山(紅葉姫)
6位:八岐大蛇(奇稲田姫)
この度はこういった集計となりました。
『姫の舞とは、麗しいほど怪しいほど哀しいほど、次の場面を色濃くしてくれるものである。』※文:石井誠治さん
~第一幕 神迎へ 中川戸神楽団~
15年前、中川戸神楽団の儀式舞を改めて整え直そうという気持ちから。
枝の宮八幡神社の森脇宮司さんに師事されました。
教えて頂いたこと全てに「神楽の心が宿る」と考え。
何一つ変えることなく伝承することを、第一と考えているそうです。
いつも物語の中で活躍されている顔ぶれですので。。。
とても新鮮な気持ちで拝見しました。
満席のお客さんと心をひとつに、八百万の神々をお迎えしました。
続くのよ~
2014,07,24 Thu 21:14
神楽団の個性を発揮して頂く定期公演の幕間
上本地神楽団を代表するのは、もちろん田中敏己(さとみ)団長です。
この日は、せっかく大蛇があるということで。
“大蛇はどんなふうになっているのか”をご紹介して頂きました。
私の友人は、ずっと、大蛇の胴の中(筒の中)に直接舞手が入って動かしていると思っていましたから。。。
そんな、柔らかくて細い人いる~?
と笑ったけど、知らないとはそういったものかもしれません。
大蛇モデルは小野川諒(まこと)さん。お子様の誕生、おめでとうございます!
さて、田中団長が四股を踏んでいるような上の写真は
下半身を常にどっしりと構えておかなければ、綺麗な形に巻けないという、一連のお話の途中です。
適当に巻くと逆三角形になり、大蛇らしさはない、と。
又、皿と呼ばれる、胴を持ち上げるあの基本的な技を、後ろから見て頂いたりもしました。
お客様に、素敵なお土産話を持って帰って頂くことができました
手名椎(金平 義政さん)は、会場を和ませながら登場。
~第2幕 八岐大蛇~
『できることなら、大蛇は八頭出したいですね。』という田中団長のお話の通り。
一人二役で大変な方もいらっしゃいましたが、豪華八頭出し!
又、八頭演じるために、練習場所の確保も一苦労あると初めて伺いました。。。。
ところで。
八頭も退治する須佐之男命は、さぞ、疲れる事でしょう・・・
『疲れるというより“痛い”です。本気で飛びかかってくるから。』
困ったような顔で小言を言いながら、充実感が伝わってくる!須佐・後 悟志さん(滝夜叉姫のあと、須佐!)のお話です。
『須佐という神は特別。全てにおいて“大きく魅せる舞”です。』と、続いて後さんに伺いました。
上本地神楽団の皆さんは、9月24日(水)にも悪狐伝と戻り橋で出演されます
※今日の写真はユッキーさんだよ~
上本地神楽団を代表するのは、もちろん田中敏己(さとみ)団長です。
この日は、せっかく大蛇があるということで。
“大蛇はどんなふうになっているのか”をご紹介して頂きました。
私の友人は、ずっと、大蛇の胴の中(筒の中)に直接舞手が入って動かしていると思っていましたから。。。
そんな、柔らかくて細い人いる~?
と笑ったけど、知らないとはそういったものかもしれません。
大蛇モデルは小野川諒(まこと)さん。お子様の誕生、おめでとうございます!
さて、田中団長が四股を踏んでいるような上の写真は
下半身を常にどっしりと構えておかなければ、綺麗な形に巻けないという、一連のお話の途中です。
適当に巻くと逆三角形になり、大蛇らしさはない、と。
又、皿と呼ばれる、胴を持ち上げるあの基本的な技を、後ろから見て頂いたりもしました。
お客様に、素敵なお土産話を持って帰って頂くことができました
手名椎(金平 義政さん)は、会場を和ませながら登場。
~第2幕 八岐大蛇~
『できることなら、大蛇は八頭出したいですね。』という田中団長のお話の通り。
一人二役で大変な方もいらっしゃいましたが、豪華八頭出し!
又、八頭演じるために、練習場所の確保も一苦労あると初めて伺いました。。。。
ところで。
八頭も退治する須佐之男命は、さぞ、疲れる事でしょう・・・
『疲れるというより“痛い”です。本気で飛びかかってくるから。』
困ったような顔で小言を言いながら、充実感が伝わってくる!須佐・後 悟志さん(滝夜叉姫のあと、須佐!)のお話です。
『須佐という神は特別。全てにおいて“大きく魅せる舞”です。』と、続いて後さんに伺いました。
上本地神楽団の皆さんは、9月24日(水)にも悪狐伝と戻り橋で出演されます
※今日の写真はユッキーさんだよ~
2014,07,23 Wed 23:59
生まれました
さいならー、ひとりで生きて行きまーす。
前回、上本地神楽団の皆さんの定期公演
帰り道でユッキーさんが。
『一度だけ、その日撮った写真を・・・間違えて全消去したことがあってね・・・』と、真夏の夜の百物語のように語ったのです。
そして『裕子さんも気を付けて。帰ったらなるべく速やかにパソコンに取り込んだ方が安全よ』とアドバイスしてくれたにも拘わらず。
二日後の朝、上本地神楽団の熱演を全消去。
あれれ?ないない!!
(((゚ロ゚ノ)ノ ウッソ!
こんなことは初めてです。
最近のカメラは賢いのですが、カメラの方が賢くて。
指一本で“ぽちっとな”と全消去。
(カメラによっては数回確認があります)
そんなわけで、予知能力のあるユッキーさんから写真を頂きました。
綺麗だわ。。。かえって良かったくらいだわっ
ユッキーさんありがとう
では
いつも明るいチーム感いっぱいの上本地神楽団の皆さんです。
妖術を授かり、滝夜叉姫が生れた時。もう、姫には戻れず、鬼・悪として成敗されます。五月姫:後 悟志さん
~第一幕 滝夜叉姫~
ここしばらくは、代表演目“壇ノ浦”を前面に出して舞ってこられましたが。
今年は滝夜叉姫に注力されます。
今までの“やってみたいことを全て詰め込んだ滝夜叉姫”から、シンプルに整え直し、舞い込んでいくのだそうです。
夜叉丸・蜘蛛丸の忠実さ。
又、悪を悪として潔く成敗する勢い、話の分かりやすさなど印象的でした。
太刀を合わせる痛みを伴うような音。合戦は広い舞台を処狭しと激しく、練習ではバンソウコウの出番も多かったようです。
続きまーす。
~明日の定期公演は~
山王神楽団の皆さんで、塵倫、八岐大蛇です。
およそ10年ぶりに復活された塵倫で登場です。
7月23日(水)18:30開場 19時開演
広島県民文化センター:082-245-2311
2014,07,22 Tue 20:17
神楽スペシャル!ご来場有難うございました
「1700席・満席」と言う緊張感を、一緒に味あわせて頂きました。
そのお蔭で今日は一日中、ポーーーッと過ごしておりました。
・・・( ̄△ ̄)・・・
改めて、ご紹介致します
それでは、いよいよ
月いち・情念の炎を結んでまいります。
人の心を神楽で演じるこの日。
お客様はいつもの月いちと比べ、女性が多かったのです。
昔々から、能や歌舞伎、浄瑠璃などで綴られる男女の愛憎劇。
誰でも、物語の中に自分をすべり込ませていけるような。
やはり普遍的なテーマなのですね。。。
船頭さん(小田団長)の『はあ??』で一気に会場が和みます。
~最終演目 道成寺 大塚神楽団~
「この事件が起きたのは、928年9月。今から1106年も前のこと。
安珍清姫のお話として有名な“道成寺”は。
女性の愛欲・煩悩・嫉妬を象徴するものとして“道成寺もの”と呼ばれ。
毎年全国各地で100回以上の公演が行われているようです。」
文:石井 誠治さん
だいたい、安珍(金崎彰さん)が釣鐘に隠れたのも、船頭さんの話からじゃないですか~?
以前より神楽団に残っていた台本を、7,8年前に復活された道成寺。
『登場人物が少なかろう?舞いやすいんよ。』と、小田頼信団長は笑ってお話されますが。
大きな釣鐘や舟などの大道具にも、神楽の幅を感じます。
さて、安珍を慕い恋い焦がれる清姫。
少女の頃の。
純真無垢に燃える初恋は。
想い詰めれば誤った一途を招き。
本人さえも気が付かない程、手に負えない程。
この年ごろは激しいものと、女性は知っています。
『はあ??』
清姫・・と言うより井上隆太さんにあれだけヒドイこと連発してたから、こうなっても仕方ないわ。井上さんも吹き出してたけど
水面に移る自分の姿。もう引き返せない。
蛇体となって日高川を渡る清姫。「暮れ染めて鐘は聞こえず」。
鐘の中の安珍を焼き殺してしまうのですが。この「炎」には様々な捉え方があるようですね。
妻方浄土を解く一幕。物語が愛される由縁なのでしょう。
「1700席・満席」と言う緊張感を、一緒に味あわせて頂きました。
そのお蔭で今日は一日中、ポーーーッと過ごしておりました。
・・・( ̄△ ̄)・・・
改めて、ご紹介致します
それでは、いよいよ
月いち・情念の炎を結んでまいります。
人の心を神楽で演じるこの日。
お客様はいつもの月いちと比べ、女性が多かったのです。
昔々から、能や歌舞伎、浄瑠璃などで綴られる男女の愛憎劇。
誰でも、物語の中に自分をすべり込ませていけるような。
やはり普遍的なテーマなのですね。。。
船頭さん(小田団長)の『はあ??』で一気に会場が和みます。
~最終演目 道成寺 大塚神楽団~
「この事件が起きたのは、928年9月。今から1106年も前のこと。
安珍清姫のお話として有名な“道成寺”は。
女性の愛欲・煩悩・嫉妬を象徴するものとして“道成寺もの”と呼ばれ。
毎年全国各地で100回以上の公演が行われているようです。」
文:石井 誠治さん
だいたい、安珍(金崎彰さん)が釣鐘に隠れたのも、船頭さんの話からじゃないですか~?
以前より神楽団に残っていた台本を、7,8年前に復活された道成寺。
『登場人物が少なかろう?舞いやすいんよ。』と、小田頼信団長は笑ってお話されますが。
大きな釣鐘や舟などの大道具にも、神楽の幅を感じます。
さて、安珍を慕い恋い焦がれる清姫。
少女の頃の。
純真無垢に燃える初恋は。
想い詰めれば誤った一途を招き。
本人さえも気が付かない程、手に負えない程。
この年ごろは激しいものと、女性は知っています。
『はあ??』
清姫・・と言うより井上隆太さんにあれだけヒドイこと連発してたから、こうなっても仕方ないわ。井上さんも吹き出してたけど
水面に移る自分の姿。もう引き返せない。
蛇体となって日高川を渡る清姫。「暮れ染めて鐘は聞こえず」。
鐘の中の安珍を焼き殺してしまうのですが。この「炎」には様々な捉え方があるようですね。
妻方浄土を解く一幕。物語が愛される由縁なのでしょう。
2014,07,21 Mon 23:33
後半2演目は
「可愛さ余って憎さ百倍」となった物語。
まずは昨年初演を迎えたばかりの、このお話から。
~第3幕 枡屋お蓮 鈴張神楽団~
=あらすじ抜粋=
石州益田藩の庄屋「枡屋 久衛門(くえもん)」には、内儀「お蓮」がおりました。
お蓮は特別美人ではありませんでしたし、親同士の決めた政略結婚のようなものでしたが、ただただ一途に久衛門を慕っておりました。
しかし、そんな妻の心などどこ吹く風、年重ねたお連の存在に辟易した久衛門は、隣の里に年若い娘を囲い者としてしまいます。
家を空け、帰らぬ久衛門を待ち続けるお連でしたが、ついにその辛抱も決壊する時が来ました…(石丸賢太郎さん:筆)
古今東西、枡屋お蓮のようなお話はどこにでもあるようですね
さて!女として哀しく、恐ろしいお蓮を舞うのは竹迫正棋さん。
『鈴張の枡屋お蓮の85%は、竹ちゃんでできている。』と言われるほど、表に出たまま、お蓮の心の移り変りを演じていきます。
やはりお蓮への共感・投影は大きく、九衛門の人となりに本気で腹が立つようです
では、あらすじに沿ってご紹介~。
お蓮が、鍛冶屋・抜刀斎(石川昌士さん)に丑の刻参りに使う、呪いの五寸釘を注文する場面。
一旦はお蓮に止めるよう説得する抜刀斎ですが、金に目がくらんでしまいます。
「その釘、首を作ることなかれ。」釘の頭(首)の部分を「かえり」ということから。
呪いが術者に「かえらない」ように、五寸釘には「かえり」を作らないそうです。
呪いの支度が整ったお蓮、何やらもう、愉快そうにも見えます。
人の道を外れていくお蓮。
貴船の神に願いが通じたのでしょうか・・・
お蓮のことを「面白みのない女」と罵る九衛門(山中 数人さん)。何も知らないまま、隣の里に囲うお妾さんのもとへと向かいます。
妾さんかと思いきや!すでにお妾さんを手にかけたお蓮。
まだこの時には九衛門を許すとまで言い、最期のチャンスを与えるのですが・・
とうとう夜叉となり。
蛇体となって、九衛門に制裁を下すのです。
しかし、その最後は、正邪の判断の神である事代主(角田浩一さん)の情けによって。
天上界へと導かれていくのです。
8月16日、今田神楽団、盆神楽共演大会でも舞われますよ
「可愛さ余って憎さ百倍」となった物語。
まずは昨年初演を迎えたばかりの、このお話から。
~第3幕 枡屋お蓮 鈴張神楽団~
=あらすじ抜粋=
石州益田藩の庄屋「枡屋 久衛門(くえもん)」には、内儀「お蓮」がおりました。
お蓮は特別美人ではありませんでしたし、親同士の決めた政略結婚のようなものでしたが、ただただ一途に久衛門を慕っておりました。
しかし、そんな妻の心などどこ吹く風、年重ねたお連の存在に辟易した久衛門は、隣の里に年若い娘を囲い者としてしまいます。
家を空け、帰らぬ久衛門を待ち続けるお連でしたが、ついにその辛抱も決壊する時が来ました…(石丸賢太郎さん:筆)
古今東西、枡屋お蓮のようなお話はどこにでもあるようですね
さて!女として哀しく、恐ろしいお蓮を舞うのは竹迫正棋さん。
『鈴張の枡屋お蓮の85%は、竹ちゃんでできている。』と言われるほど、表に出たまま、お蓮の心の移り変りを演じていきます。
やはりお蓮への共感・投影は大きく、九衛門の人となりに本気で腹が立つようです
では、あらすじに沿ってご紹介~。
お蓮が、鍛冶屋・抜刀斎(石川昌士さん)に丑の刻参りに使う、呪いの五寸釘を注文する場面。
一旦はお蓮に止めるよう説得する抜刀斎ですが、金に目がくらんでしまいます。
「その釘、首を作ることなかれ。」釘の頭(首)の部分を「かえり」ということから。
呪いが術者に「かえらない」ように、五寸釘には「かえり」を作らないそうです。
呪いの支度が整ったお蓮、何やらもう、愉快そうにも見えます。
人の道を外れていくお蓮。
貴船の神に願いが通じたのでしょうか・・・
お蓮のことを「面白みのない女」と罵る九衛門(山中 数人さん)。何も知らないまま、隣の里に囲うお妾さんのもとへと向かいます。
妾さんかと思いきや!すでにお妾さんを手にかけたお蓮。
まだこの時には九衛門を許すとまで言い、最期のチャンスを与えるのですが・・
とうとう夜叉となり。
蛇体となって、九衛門に制裁を下すのです。
しかし、その最後は、正邪の判断の神である事代主(角田浩一さん)の情けによって。
天上界へと導かれていくのです。
8月16日、今田神楽団、盆神楽共演大会でも舞われますよ
2014,07,19 Sat 16:25