

人に厳しく短気で、妬み深い気性が伝えられます。
岩藤:長谷川一樹さん。諏訪:筒井良祐さん


女でありながら、主人の敵討ちを果たした烈女 お初の物語。
烈女とは、信念を貫き通す気性の激しい女子を言うそうです。
~第2幕 鏡山 後野神楽社中~
「およそ300年の昔、浜田藩で実際に起こった、俗にいう鏡山事件。
あの忠臣蔵から20年後に起こった事件であったため、女忠臣蔵として広く知れ渡りました。
“思う一念岩をも通す”の言葉のように、慕う女主人の命に、自分の命を重ねて生きる忠義の心を描きます。」
文:石井誠治さん
浄瑠璃や歌舞伎で古くより伝わる話を、独自の取材を加え、浜田を伝える創作神楽として平成16年に発表。
当時は“創作神楽”そのものも珍しく、又、演出も斬新と言われ話題を集めました。
今年11年めとなり代替わりを果たし、新たな気持ちで臨まれます。
その終わりには、お初の真心に拍手喝采の鏡山でした。






この夜に限って主人の側にいなかったことを嘆く姿が胸を打ちます。








結局、お初の主人を想う気持ちの方が強かったんですね~。
後半へ続くよっ
2014,07,18 Fri 21:06


代替わりしたばかりの貴船で、幕開けを飾っていただきます!


ひとつひとつの開催にテーマを設けてお送りしてきましたが。
その中でも一番おどろおどろしい特集となりました。
男女の愛憎をはじめとして、恨み、嫉妬、復讐、愛欲と。
女の赤黒さを「情念」とし。
人の心を舞う物語が、神楽の魅力、芸術性を高めるものとして。
鬼女の心に自分の心を重ねて頂く会となりました。
~第一幕 貴船 石見神楽 細谷社中~
「草木も眠る丑三つ時。
午前二時頃、風の音も止まり、時も止まる、全く静かな真夜中。
裏切りの男に下される女の仕打ちは、貴船の社で繰り返されてきたといいます。」
文:石井誠治さん
細谷社中では、夜明かしなどの奉納では、貴船は午前2時頃と決まっているそうです。
又、貴船を舞う社中さんが少ないことから、依頼もあるそうですが、舞う場所、時間等を考慮して受けられています。
その終わりに大きな余韻を残す貴船。
誰もいなくなった舞台、開いたままの神楽幕にどんな物語を綴られたでしょうか。


この後、鬼女となった場面の、奏楽との合わせ舞が渋いっ。

















つづくよっ
2014,07,18 Fri 09:28
