

ライバルと周囲から噂されるお二人がいます。
亀山・大下一匡さん(32)と、大都・大畑公人(31)さん。
この度の祝いの会では、このお二人の歩みをトークショーという形で紹介させて頂きました。
この15分は本当に面白かったし、深く心に残りました

企画段階では、舞台に背の高いテーブルと椅子を用意して。
3人で、テーブルに少しもたれかかり、ストローがくるりんと曲がったジュースを飲みながら。
足を組んでカッコよく話したい・・というリクエストもありましたが。
備品の調達ができませんでした。ごめんね





浜田と江津にも拘わらず、幼少のころから仲良しで。
大下さんは当時、細谷社中で学び。
大畑さんは上府社中の子供神楽で学んでいました。
お互いバスで通い合っては、いつも二人で神楽ごっこ。
ごろごろごろごろ、それはそれはいつもいつも一緒だったのです。
小・中と何でも競争し合って、何でもすぐに行動に移しました。
中川戸神楽団・炎の舞のビデオを見て・・・
『僕の書いたナレーションを読んでください!』と、広島のプロの女性の職場に電話してみました。(断られました)
競演大会のような大舞台で舞ってみたくて・・・・
『舞台で使ったパーテーションを譲ってください!』と、広島の舞台屋さんにも電話してみました(断られました)。
大下さんが赤いダッフルコートを買えば、大畑さんは白いダッフルコートを買って。
紅白で並んで歩きました。。。。
何をしても憎めないふたり。
ところが高校に入ったころから、いつしか全く話をしなくなって。。。。
でも、お互いの知人を通して相手の様子はちゃんと把握していました。
そうこうしているうち、運命の平成11年の夏。
お互いが新しい神楽団・社中を立ち上げ、ライバル関係は更に加速していくのです。
そして、無我夢中で走ってきたのです。




話をするようになったのは、つい3年くらい前だといいます。
でもあの少年の頃とは、大きく違っています。
現在、大下さんは、亀山社中の中堅として社中を支えながら、浜田の神楽組織の青年部部長として大役を背負い。
大畑さんは、大都神楽団の副団長であり、神楽衣装屋さんであり、美月京太郎一座の座長さんとして多彩に活躍。
良き友・良きライバルは、目に見える距離ではないみたい。
共通点、切磋琢磨・・様々な要素と因縁に導かれて交わり続けるお二人。
これからもご注目ください



今でも、めくりを持ち帰る神楽少年は健在です。
つい長くなっちゃった、続くよ!
2014,08,30 Sat 22:08


「今、川上さんは綱と会話してますから



ロビーもホール内も、これまでにない雰囲気でお客様をお迎えしました。
特に舞台は赤黒で統一し、洗練された舞殿へと姿を変え、驚かれたと思います。
当初から「石見を持ち込みたい」という拘りは大きく。
鼻息荒く

本当は、もっともっと拘り抜きたいものがあったものの。
限られた準備時間や、月いちの趣旨などの折り合いで、申し訳なく思います。
ただ、石見神楽発祥の地で育った石見の神楽人は。
幼いころから。
思想も舞も強固に、誇り高く鍛えられ、神楽に命をかけているといっても過言でないと思います。


只、私は今回はどの演目もほとんど見ることが出来なくて・・・
・・・・(> <。) ソーユーモノ、デスヨネ。。。。
~第一幕 石見神楽亀山社中 天蓋~
準備がハンパなく大変で。
浜田の練習場の天蓋をバラし、運び、また一から組み立て・・・
『あそこまでやっても、天蓋を広島の皆さんに観てもらいたかったですから!』
大下一匡さんの思いです。
五色の揺振れる天蓋に、神々の御降臨と喜宴を観る。
日本人の心、究極の神遊びと思います。







~第二幕 大都神楽団 胴の口~
舞殿に揃う人も客人も神妙な面持ちで神の舞台を整える儀式舞が多い中。
胴の口は厳粛な中に賑々しく、これから神楽が始まるという嬉しさ、皆が集う楽しさに魅せられます。
(本来は神楽の初めに舞われるものですが)大都神楽団では奉納などの際、あえて夜中過ぎに舞うことで、神の舞台を整え直し、空気を入れ替える演目なのだそうです。




まだまだ続くよっ
2014,08,30 Sat 16:07


今年は、海も山も花火も何もない夏でしたが・・・

素敵な神楽は沢山拝見しました。
続いては、月いち・しまねの日、お祝いの会をご紹介します!




石見神楽亀山社中、大都神楽団
結成15周年記念公演
広島神楽交流神楽・月いちの舞。
このタイトルに込められた趣旨を、9年もの間継続してこられたのは。
亀山社中、大都神楽団の皆さんの尽力を頂けたことにあります。
「伝統と歴史を誇る多くの社中が活動する、石見神楽の源流の地で誕生した亀山社中、大都神楽団が、15年を歩み続けられたことに、まず敬意と称賛の意を表します。」
「15年前、神楽を愛する若者が“この指とまれと集い”自分達らしい神楽を目指したものの、神楽団名、練習場所、鳴り物など、ないものだらけだったに違いありません。
しかも周りには氏神神社に縁のある由緒ある社中ばかりで、本当に心細い出発であったことでしょう。」
※広島神楽芸術研究所 林秀樹 理事長 パンフ掲載挨拶から抜粋
平成11年の夏に誕生した、石見を代表する2社の15周年。
大切な門出の会を、広島で開催して頂けたこと。
月いちのスタッフとして、拘わらせて頂いたことに、感謝いたします。


でもほとんど、濃い神楽談義





長くなっちゃったので続く~。
2014,08,29 Fri 21:51


どっかーんっ と紹介しま~す



~第四幕 鈴張神楽団 枡屋お蓮~
先月の月いちに続いて、拝見しました。
『のちのちには、鈴張神楽団の十八番演目と言われるように育てたい。』とお話されました。
《鈴張の枡屋お蓮の85%は、竹ちゃんでできている。》
舞台の竹迫正棋さんが、一心にお蓮の愛憎を描く時。
裏方さんは手作りのマシンや、スピーディな動きで舞台を支えています。
前回とは少し違った雰囲気の箇所もあり。
“新作”と言われるこの時期の試行錯誤は、とても楽しく、団員の皆さんは生気に満ちているように感じます。






~第五幕 旭神楽団 八岐大蛇~
地元・ゲスト出演は、大太鼓の古川真さんがご挨拶。
まずは、1月の茨木・牛久公演を振り返り、八岐大蛇の特訓をはじめ。
一期一会の舞台に、北関東の皆さんから大きな力を頂いて帰ってきたことをお話されました。
また、盆神楽の会場のお客さんは、お顔が分かる方も多いので。
法地 裕樹さんが家を新築されたことから『いつでも遊びに行ってやってください!』
小林 大地さんが新車を購入されたことから『ドライブに行きたい時はぜひ声をかけてやってください。』
・・・地元ならではの和やかなトークで湧きました









~第六幕 今田神楽団 滝夜叉姫~
3年ぶりの復活演目です。
今田神楽団は現在、若手の成長を一番としており。
出来るだけ多くの舞台経験を積むため、滝夜叉姫は若い団員さんを中心に構成されます。
今年のお盆神楽の締めくくりのご挨拶は、副団長・五反田峰雄さん。
『これだけの人数ですが、一生懸命頑張っていますのでよろしくお願いします。』
ベテランの皆さんという土台と、若手の切磋琢磨で歩む、新しい今田神楽団です!



大太鼓:富田 雄太さん(兄)と小太鼓:里絵さん(妹)
手打鉦:岡田 真歩さん(妹)と笛:真季さん(姉)




夜叉丸:真倉 仁司さん。蜘蛛丸:大野 真司さん。




今年も準備から片付けまで、本当にお疲れ様でした。
2014,08,28 Thu 23:00


ご来場ありがとうございました。
この度の大災害に対し、プログラムに入る前に、会場の皆様心をひとつにして黙祷を捧げました。
又、東山神楽団の皆さんには、開場前に義援金への呼びかけなどにもご協力を頂きました。
今後もご支援を呼びかけていきますので、あたたかなご支援、ご理解をよろしくお願いいたします。


とても恐ろしい面ですが、愛嬌いっぱいの人気者です。


~第3幕 石見神楽久木社中 伊吹山~
昨年10周年を迎えられた久木社中の皆さん。
その10年の会で“日本武尊三段返しをしよう!”と話がまとまり。
他の社中と共に、熊襲、日本武尊に続き、久木の皆さんが伊吹山を創作上演されました。
もともと石見にはない伊吹山を、石見のテイストで仕上げていく過程に醍醐味があったとお話されました。
また、岩戸をお手本にして。
石見の奏楽の豊かなパターンと表現力。
そして神、悪(といっても山神ですが)、翁、蛇・・と、様々な舞の形が一つの演目の中に盛り込まれ、石見の舞をしっかり見てほしいという願いが込められています。










まだまだ続くよ~。
2014,08,27 Wed 23:14
