


せっかくの七夕ですが、彦星・織姫を眺めるのはまた後日。
台風に備える準備に早めに取り掛かりましょう。
大事になりませんように。。。


今月のテーマは「情念の炎」。
自分ではどうしようもないほどの激情から生まれる物語を4つ。
男女間の愛憎から、忠誠心、真心と広く解釈を広げてみたいと思います。
主人公をはじめ、登場人物の心情を自分の中に取り込んで。
渦巻く世界観に染まって頂けたら。。。。
私も初めて拝見する演目などありますので、とても楽しみです

~月いちの舞 情念の炎-物語~
7月13日 開場11:00 開演12:00
千代田開発センター大ホール
貴船-石見神楽細谷社中
鏡山-後野神楽社中
枡屋お蓮-鈴張神楽団
道成寺-大塚神楽団
前売 1,200円 当日1,500円 小・中・高生500円(当日のみ)
問:北広島町観光協会 Tel.0826-72-6908




2014,07,07 Mon 14:19


「男を放すまいとする女心。女から逃れようとする男心。
いつの世にもそこには悲劇が生まれる。
自らの想いが届かないと知った時、女は復讐の鬼へと姿を変えた・・(貴船あらすじより)」
キャーッ (((゚Д゚)))
早くも暑気払いの如く、赤く染まる舞台を・・・・
~第4幕 貴船~
亀山社中の十八番演目のひとつとして知られる貴船。
テーマ性濃く、余韻を放ち結ばれることから、その世界観に虜になる方も多いでしょう。


そして37日目に神託を授かった女は・・・


『一口に“呪舞”と括られますが、人間の裏側を描く、どこまでも深い演目と思っています。』と語られます。
例えば夫に力を貸し、妻を昇天させる“陰陽師・安倍清明”は。。。
『“人間・清明”の人情には、夫が悪因であることへの葛藤があっただろうと思います。
しかし、陰陽師としての道理を通そうと思えばああするしかなかったのでしょう。』
その清明の傍らで夫は震えながら、鬼となった妻に両手を合わせ侘びています。
物語の結末は。
「更に申さば真(まこと)の鬼は 人の心に棲まいする也」と括られ。
己に見え隠れする鬼を戒め、神楽の奥行に魅せられる、貴船です。




神楽では見た目は藁人形ですが、本来は、茅かやで作った人尺(人の身長)の人形なのだそうです。


『自分に出たり入ったりするものを舞っています。上手く言えないんですけど・・なので毎回、違う舞いになります。』今回も凄かったです!
(暗くて、赤くて撮れない。写真がボケてて悔しい~)


2014,07,05 Sat 13:57


静かな雨は、とても良いものですが。。。


田原温泉 蛍と神楽の乱舞から。
今年は蛍が早いと聞き、正直心配していましたが。
沢山いました!ふわりふわり。
子供たちは幕間に外に出ては。
『こっちのみーずはあーまいぞっ

最近の子供たちも歌うんですね。。。気持ちが和らぎます。
田原のせせらぎと儚い明滅、そして神楽。
日本の故郷の代表的な“風流”を味わって頂きました。


宮乃木神楽団
~第一幕 天の岩戸~
幕が上がる前に、羽原博明支配人から。
『今夜は大雨が降っても大丈夫、大きな源氏ホタルが必ず出ます。』
・・・?
振り向くと菅沢秀巳相談役が、幕からにこにこ顔を出しておられました。
おおらか~ ((・´∀`・))
そして幕開けは、神楽そのはじまりの神楽、天の岩戸。
この日集った皆さんの、健やかな夏を祈って舞って頂きました。








~第4幕 伊吹山~
『伊吹山の鬼神が、鬼、狐、悪蛇と様々に変化していく、“一粒で何度でも美味しい”賑やかな演目です。舞う僕たちも楽しいです

山本貴範団長がおっしゃる通り、初めから終わりまで本当によく笑わせて頂きました。



この度はけんやんは、最期まで一緒に戦うバージョンでした。








続くよ~
2014,07,03 Thu 23:10


『ガブっといくけど、ごめんね』・・・って感じかな?


祖父の影響で4歳から神楽をはじめ、当然のことのように、年月の移り変りを神楽と共にしてきたそうです。
先輩として、団員さんへの一番のアドバイスは。
「何があっても神楽を続けていけ。」ということ。
「これからの長い歩みの中で必要なことは、神楽から学ぶことができる」というものです。
若い団員さんが、山下さんと同じような年齢となる頃。
自分の言葉として後輩を育て、伝えていけたら素晴らしいですね。




その中に買ったばかりの頭、胴もあって、縁起が良い感じがしました。
せっかくなので、頭(かしら)をどんなふうに被るか、どうやって動かすのか、頭の中はどうなっているか、などご紹介して頂きました。
仕組みに納得はしても、実際に暴れまわる大蛇への驚きは、変わりませんけどね~。


~第2幕 八岐大蛇~
須佐を舞う、坂本大輝さん(高1)。
神楽の中でも重責と言われる須佐之男命を舞えて嬉しいと思うと、素直な喜び。
下河内神楽団には、歳が近い団員さんが多いことについては・・・
『神楽ではライバルなので。自分がやりたいこと、やっている事をアピールし続けないと前に出られないと思っています。』
しっかりしとるぅ・・・本当に高校生かっ

更に。
『お手本にしたい神楽があれば、そのまま真似するのではなくて、一旦自分の中で試行錯誤して、下河内に取り入れられる形にしてから、皆に相談するようにしています。』
普段から繰り返し考えていることは、「伝わる言葉」に変わります。
ぜひ、また、お話を聞かせてくださいね













2014,07,02 Wed 13:47


初めてご一緒させていただきました。
佐伯区の下河内神楽団の皆さん。
ベテランの皆さんの頼もしさと落ち着きの傍らで。
高校生をはじめ、若い団員さんが神楽を心の拠り所とし。
又、将来に渡って自分の進むべき道を選択する力を持つ、ひたむきな印象を受けました。
~下河内神楽団~
江戸時代末期の創設とあり、十二神祇神楽を継承していました。
戦時中の中断から、昭和24年に復活。
昭和50年代には団員の減少で存続の危機を迎えますが、これをきっかけに山縣舞・高田舞を取り入れ、現在の下河内神楽団を形作ります。


~第一幕 滝夜叉姫~
平成に入ってすぐの頃、水内神楽団より師事されました。
そこから舞い重ねていく毎に、下河内の滝夜叉姫が仕上がってきたのだそうです。
滝夜叉姫を演じた、高校2年生の広増 神(じん)さん。
舞台袖では表情も柔らかく、心身ともに温まっている感じがしましたが・・。
『めちゃくちゃ緊張しましたっ

化粧を落とすと屈託のない笑顔です。
『自分の中の五月姫は、妖艶な女性。まずは舞台の上で“女性”を演じ切ることを大切にしています。』
可能性は無限に広がるばかりですね







蜘蛛丸は鈴張神楽団の竹迫 正棋さんが手伝いで入られました。
映像での研究と、一緒の稽古で『若手に刺激をもらって、良い勉強になりました。』と爽やかでした。


続くよ~
2014,07,01 Tue 20:56
