来年も「今までで一番良い大会」を目指して
~第六幕 滝夜叉姫 亀山神楽団~
五月姫を舞われる岸岡 健吾さんは、今回が初の大舞台。
袖でひとり集中されている岸岡さんの背中を。
副団長の平岡秀典さんが、バシーッと強打して。
『よしっ楽しもうっ!』と周囲を巻き込んでまとめる姿がありました。
背骨が折れたんじゃないの~?というほどの、励ましと喝に力を得たのでしょうか。
「キッシーさんは(みんな!キッシーって呼んでねっ)」は、落ち着いて、滝夜叉姫の情感を豊かに演じられました。
練習を信じて、相手を信じて、一生懸命に頑張ろうという声掛けは、恒例なのだそうです。
今年に入り、上駄 智明さんが団長に就任し、亀山神楽団の皆さんは気持ち新た。
只、先輩方が努力で積み重ねてきてくれた一年一年に感謝して、今年を大切に舞って行くんです、というお話でした。
亀山神楽団の得意演目とされる滝夜叉姫を背負います。
五月姫・岸岡 健吾さん。大太鼓・上駄 智明さん(新団長)
夜叉丸を舞われた横山 誠樹さん。舞台では悪そ~ですが・・・
袖では、出番を控える他の神楽団員さんに『頑張ってください』と、めっちゃ爽やかさんでした。
舞は若手が責任を持ち、神楽団という社会は、ベテラン・先輩たちが責任を持つと話し合っておられるそうです。
~第七幕 宮崎神楽団 羅生門~
近年、葛城山、紅葉狩、滝夜叉姫と、女面を使う演目を中心に舞ってこられましたが。
男面を使う演目でより幅を広げたいと、羅生門に力が入ります。
舞手には、艶やかで儚くもあり、繊細な女の舞と。
大きく荒々しい男鬼の舞の違いを舞分ける喜びがあると伺いました。
さて、横田神楽団を師匠と仰ぐ宮崎神楽団の皆さん。
この秋には、一つの舞台を通じて長年の夢が叶いそう、ということです。
ご注目ください!
もう“中身”も鬼かも。。。。
酒呑童子は西原弘明さん、茨木童子は佐伯 剛さん。
綱(市川 雅裕さん)と茨木童子の激しい合戦です。
お客さんは、いつ腕が切り落とされるか!をワクワク観ているんですね~。
乳母白妙と身を変え、綱の屋敷に向かう酒呑童子(西川 博さん)。
羅生門から、いよいよ合同大江山へと続くよっ
が!明日はブログはお休みです<(_ _)>
2014,03,15 Sat 22:50
お怪我ありませんでしたか?
大きな地震でしたね。
安佐南区は震度4とのことでしたが、長い揺れに体が震えました。
一睡もしないで迎えた朝は、各部屋の片づけから。
取り返しのつかない大事に至らなくて、本当に幸いでした。
怪我をされた方には、心よりお見舞いを申し上げます。
この度経験してみて、地震時の我が家の弱点がよく分かりました。
では、元気の出る神楽の続きを!
~第四幕 大和葛城 宮乃木神楽団 ~
表方10人、裏方7人、計17人いないと上演できない大和葛城。
緊迫感いっぱいに走り回る裏方さんの仕事を見ていると、こちらまでハァハァ緊張してきます。
幕裏袖に控えていた山口 蕉さん(中1)が、上段に立つ頼光の足にからみつく、大きな“くも”の塊を、幕を上手に動かして取り除いていました。
舞手が滑らないように、舞台の見映えも良いように。。。
様々な神楽の幕裏を見せてもらっていると。
裏方さんがもらえる賞があるといいのにな、と思うことが多いです。(一部の大会では存在します)。
山本貴範団長も上演後に、裏方さんについてお話してくださいました。
『裏方が先回りをし、幕から戻って来る舞手を、余裕をもって受け入れてくれことは大きいですよ。着替えをした後、お茶を一口飲む時間が、舞手の集中力を更に高めてくれますから。』
この演目は葛が大きな意味を持ちます。
葛によって苦しめられた恨み、そして復讐です。
土蜘蛛の住処に火を放ち、いよいよ決戦の時を迎える討伐隊。
地面を這うようにしてつとめる裏方さん。
より効果的なドライの出し方も本番で学んでいきます。
ドライで足が濡れるから裸足なのだそうです。
~第五幕 塵倫 飯室神楽団~
昭和57年に発足し、飯室神楽団の皆さんは矢上系六調子を津浪神楽団から。
そして、阿須那系八調子を原田神楽団から師事しています。
奉納など、数多くの演目を必要とする際には、旧舞と新舞を交互に舞うのだそうです。
その中で塵倫は、津浪神楽団の先輩方から、四方祓の次に教えて頂いた舞で。
舞の技術だけではなく、神楽への基本的な考えを心身ともに叩き込んでもらった思い出があります。
30年が経過し、舞手も変わりながら、楽のテンポも当時より早くなっているそうですが。
『塵倫を舞うと、原点に立ち返る自分がいます。』
下田勝行団長と、野見山 渉さん(仲哀天皇)が声を揃えます。
雄々しく、優雅に。
帯仲津彦命、野見山 渉さん。竹麿呂 倉頭 竜次さん(手前)。
やはり・・・幕を切って塵倫が登場するこの場面が、たまらんですよ~。
勧善懲悪の世界で、恐ろしさを発揮する塵倫(佐々木俊一さん)。
大きな地震でしたね。
安佐南区は震度4とのことでしたが、長い揺れに体が震えました。
一睡もしないで迎えた朝は、各部屋の片づけから。
取り返しのつかない大事に至らなくて、本当に幸いでした。
怪我をされた方には、心よりお見舞いを申し上げます。
この度経験してみて、地震時の我が家の弱点がよく分かりました。
では、元気の出る神楽の続きを!
~第四幕 大和葛城 宮乃木神楽団 ~
表方10人、裏方7人、計17人いないと上演できない大和葛城。
緊迫感いっぱいに走り回る裏方さんの仕事を見ていると、こちらまでハァハァ緊張してきます。
幕裏袖に控えていた山口 蕉さん(中1)が、上段に立つ頼光の足にからみつく、大きな“くも”の塊を、幕を上手に動かして取り除いていました。
舞手が滑らないように、舞台の見映えも良いように。。。
様々な神楽の幕裏を見せてもらっていると。
裏方さんがもらえる賞があるといいのにな、と思うことが多いです。(一部の大会では存在します)。
山本貴範団長も上演後に、裏方さんについてお話してくださいました。
『裏方が先回りをし、幕から戻って来る舞手を、余裕をもって受け入れてくれことは大きいですよ。着替えをした後、お茶を一口飲む時間が、舞手の集中力を更に高めてくれますから。』
この演目は葛が大きな意味を持ちます。
葛によって苦しめられた恨み、そして復讐です。
土蜘蛛の住処に火を放ち、いよいよ決戦の時を迎える討伐隊。
地面を這うようにしてつとめる裏方さん。
より効果的なドライの出し方も本番で学んでいきます。
ドライで足が濡れるから裸足なのだそうです。
~第五幕 塵倫 飯室神楽団~
昭和57年に発足し、飯室神楽団の皆さんは矢上系六調子を津浪神楽団から。
そして、阿須那系八調子を原田神楽団から師事しています。
奉納など、数多くの演目を必要とする際には、旧舞と新舞を交互に舞うのだそうです。
その中で塵倫は、津浪神楽団の先輩方から、四方祓の次に教えて頂いた舞で。
舞の技術だけではなく、神楽への基本的な考えを心身ともに叩き込んでもらった思い出があります。
30年が経過し、舞手も変わりながら、楽のテンポも当時より早くなっているそうですが。
『塵倫を舞うと、原点に立ち返る自分がいます。』
下田勝行団長と、野見山 渉さん(仲哀天皇)が声を揃えます。
雄々しく、優雅に。
帯仲津彦命、野見山 渉さん。竹麿呂 倉頭 竜次さん(手前)。
やはり・・・幕を切って塵倫が登場するこの場面が、たまらんですよ~。
勧善懲悪の世界で、恐ろしさを発揮する塵倫(佐々木俊一さん)。
2014,03,14 Fri 21:42
会場案内リハ中。
神楽の時は緊張しないけど・・・それ以外は、ちょっとドキドキ
1ベル終了後の着席誘導アナウンスに続いて
亀山神楽子供の皆さんが。
会場内諸注意の案内を、舞台でつとめてくださいました。
“携帯OFF”“会場内では食べない”そして“拍手は大きく”等々。
可愛らしい仕草と笑顔でお願いされると。
「ハイ喜んで~ ヾ(*´∀`*)ノ」守っちゃいまーすっ
~第二幕 悪狐伝 亀山子供神楽~
亀山子供神楽の子供たちは、別の神楽会場でたまたま会った時にも。
親戚かっというくらい親しく話しかけてくれて。
学校のこと神楽のこと、家族のこと等お話してくれます。
子供の頃にしかない煌めきと、全身バネのようなエネルギーに溢れていて、いつも元気をもらいます。
適材適所という言葉がピタリと当てはまる悪狐伝。
沢山の子供たちを舞台へ登場させたいという気持ちから、今年、力を入れて舞っておられます。
子供たちの成長に伴い、一年毎の構成を考える忙しさがありますが。
春からの活動に向けて、新しい演目へ取り組まれているようです。
小坊主さんは、小1メンバー。可愛らしさで会場を魅了。
珍斎さんは、坂本玲凰(れお)くん・小3。抜群の口上と間を持ち、皆を笑わせ唸らせます!
玉藻前の大田都築(つづき)さん・小6。
艶やかさと影を演じました。
三浦ノ介は川口翔大(はやと)さん、上総ノ介は福重丈太(じょうた)さん、共に小6。
亀山子供神楽を牽引する舞子さん。中学校に入ってもぜひ続けて欲しいな~。
~第三幕 五條の大橋 綾西神楽團 ~
三年ほど前から舞われているこの演目を手掛けたのは。
この度大太鼓をつとめられた若林佑紀さん。
小さい頃から弁慶に焦がれ焦がれて。
武勇の持ち主であるだけでなく、情深く、又、どんくさい一面を併せ持った、人間くさい弁慶を舞うことが夢だったそうです。
取材の皮切りは京都。
目の前の五条橋に、牛若と弁慶の出逢いを想像し、思いを募らせ。
様々な文献・資料の他に、タッキー主演の大河ドラマ・源義経も演出の勉強のためには欠かせませんでした。
綾西独自の世界観を持って描かれます。
「山を発ち、都に出でてなしなるは 五條の神に願いましけん」
牛若は、鞍馬山で鬼一法眼(きいちほうがん、陰陽師・武芸者)よりお告げを得て自分の正体を知ります。
そして、厳しい修行の後、六韜(りくとう)兵法と、鞍馬京八流剣術を授かり都へと旅立ちます。牛若は尾崎雄二さん。
武蔵坊弁慶、現在は升田 竜矢(りゅうや)さんが舞われています。野太い声での熱演。高校二年生と聞いてびっっっくりしました。
弁慶との激しい闘い。遮那王の面は、六韜(りくとう)兵法の呪術を現します。
2014,03,13 Thu 22:14
大蛇大福。
この発表会のために発案されました。
ご来場ありがとうございました!
今年8回目を迎えた「あさきた神楽発表会」。
三寒四温の冷たい風の中、沢山の方に並んで頂いて、予定より30分早い開場となりました。
今年は、過去の開催からの課題を活かす大会となり。
中でもパンフレットは「安佐北の神楽をより知ってもらうために」「持ち帰ってもう一度読んで頂けるものを」という想いを込めて、大きく変わりました。
神楽の分布図を2種類大きく掲載し。
安佐北区の神楽を分かりやすい言葉で解説。
更に、神楽団毎の集合写真や、稽古の様子等、親しみやすい写真を掲載されています。
ただ回数を重ねていくのではなく。
『今年の発表会を、今までで1番良いものしよう!』という、熱い気持ちが生んだ8回目の賑わいだったと思います
一目見てイメージを膨らませてもらえるように。
第一幕 神降し くむら神楽保存会(落合)
安佐北区の高陽地区では、十二神祇神楽を6団体が継承しています。
十二神祇神楽で育った方は、豪快な花火と共に開催される奉納を誇りとされています。
神降しの紹介は、向井 一宏代表。
『四方を拝む単調な舞ですが、神様に御降臨頂く重要な舞なので、心をひとつにして観てください。』
その単調な舞こそ神楽で、神楽の始まる喜びをじわ~りっ広げてくれるものです。
同じ十二神祇神楽の神降しでも、保存会によってそれぞれ全く異なります。
舞人は西田 昇矢さん、堀田 大豊(ひろと)さん、共に中2。二人とも綺麗な顔立ち!
笛の坂本 奈水(なみ)さんは中1。
小さい頃から見て育った、最愛の十二神祇神楽。週一の練習も楽しく、これからもずっと続けていきたいと話してくれました。
好きな芸能人は“野村萬斎さん”です
ところで
今回、ロビー展示をつとめてくださった、くむら神楽保存会の皆さん。
衣装や面の他、奉納の様子などを映像で紹介されていました。
十二神祇神楽と花火のパワフルな共演、たまげました~
荒平の100年を過ぎた衣装と、新しい衣装の展示。宮島の鳥居と花火、猿もいます。
大切に保管されている昔の衣装は、触れるとポロポロ剥がれてしまいます。7年前に復元制作されました。
荒平の面。大きくて重たい鼻の穴から足元だけが見えます。
昭和のはじめ、高陽地区は桐下駄の生産地で工場が多く、桐材が豊富でした。
桐は柔らかく細工しやすく、下駄職人たちは仕事の合間に、自分が使う神楽面を彫っていたそうです。
十二神祇の奉納と花火は、なぜかセット。。。。
神楽の幕間に、手づくりのダイナミックな花火が夜空を焦がします。
一番大きな竹筒は、10メートル近く吹き上がり、5分~8分くらい続くそうです。
花火の勢いとその轟音が、別世界を創るそうです。
毎年、カメラマンも多いらしい。。。。
奉納は、10月28日に一番近い土曜の夜、高陽の真亀山神社です。
2014,03,12 Wed 23:23
何時もの景色に感謝ですね。クレドホールから。
東北大震災から3年の今日は
朝から、少し時間を気にしながら過ごして。
午後から確定申告会場の基町クレドホールにいました。
パソコンと税理士さん相手に奮闘していましたが。
地震発生時間の午後2時46分を知らせる館内放送と共に。
2000人を超える会場のざわめきはピタリと消え去り。
耳にジーンという余韻を残して無音となりました。
改めて、亡くなられた方のご冥福と。
地元の方々の、心の回復を願うばかりです。
1分間の黙祷の終わりが告げられた途端に、会場は一瞬でもとの喧騒に戻りました。
黙祷が終われば、私たちはいつもの生活に戻るけど。
戻れない人たちがいることを、忘れないでいたいですね。
3年かかってやっと来月、三陸鉄道が全線再開するニュースは、本当に明るくて嬉しいです
三滝神社にお参りしました
以前、三滝寺の近くに住んでいました。
今でも季節ごとにお参りする、落ち着く場所です。
鐘楼へ向かって階段を進みます。
ほのかなお線香の香りに包まれています。
石仏・石碑・文学碑を眺めながらゆっくり歩きます。
石仏だけでも、境内に500体余り見られるそうです。
本堂の手前に位置する三鬼権現堂。
三鬼権現は大小様々な天狗を眷属に従え、強大な力を持って衆生を救うとされる。
三鬼神とは。。。
時媚鬼神(じびきじん) 福徳の徳を司り、大日如来の化身。
追帳鬼神(ついちょうきじん) 知恵の徳を司り虚空蔵菩薩の化身。
摩羅鬼神(まらきじん) 降伏の徳を司り不動明王の化身。
それで、大天狗と烏天狗なんですね~(見える?)
「天狗杉」眷属の天狗たちが停まる杉。
本堂の更に高い場所に鎮守堂があります。
狛犬と、幽明の滝。。。。
狛犬が、子狛犬を抱えています。子狛の子ども、初めて見ました!
隣の狛犬(父?)も子を見つめているように見える。
ナ~イスファミリー
鎮守堂には、三滝寺と三滝山の安寧を願い、天神さまと山神さまが勧請祭祀されています。
風にカラカラと音を立てる絵馬。季節柄、学業成就の願いが多かったです。
“万事成功”・・・いいねぇ
2014,03,11 Tue 23:04