十五夜お月さん、綺麗でしたね
昨夜は打ち合わせで、お月見が出来なかったので。
我が家では、今夜、十六夜月を楽しみます。
今年の後の月は、10月17日。
十五夜と合わせて観ると縁起が良いと言われています。
望へ向かう、明るいお月さんになりそうです。
では、いよいよ4つめの大江山へ・・・
~第4幕 有田神楽団 大江山~
旧舞、八調子の大江山。
奏楽の始まりで、ノスタルジックな有田ワールドへと導かれます。
古典の趣に、落ち着きと優雅さが心地良いです。
独特の展開が多く見られ。
頼光たちが、大江山への険しい道を休み休み進むという流れに、神楽歌がいくつか歌われるのですが。
合戦に向かう武士たちが休息の中で鋭気を養い、士気を高めていく様子が描かれています。
又、鬼の館での酒宴では、頼光が酒呑童子の前で舞を披露する場面があり、神楽の中の“芸”を感じる大江山でした。
三世ヶ託より、鎧、兜、刀、神変鬼毒酒の豪華4点セットが贈られま~す
「やれうれし 神のお告げか ありがたや三世ヶ託も拝まれる」
声を揃える神楽歌で、心が洗われます。
酒宴も、激しい合戦も、奏楽と一体となって“舞”として繰り広げられます。
記念撮影へのご協力と。
控室を最後まで綺麗にして頂いて、ありがとうございました。
(人-)
2013,09,20 Fri 18:58
壮絶な戦いを前に、舞手と緊張感を共にする、楽の皆さんです。
大江山には、大変な人の数が必要というお話に続いて
やはりそれだけの舞手の数には、それに伴う衣装が必要になります。
競演大会などでは、舞台上の見栄えから“衣装で一本取る”とも言われるそうですね。
「酒呑童子の鬼着を200万として・・・
その下の衣装、鬼袴等々、酒呑童子が正装すると400万と言われ。
大江山の舞台は、数千万の衣装が乱舞することもあるようです。
したがって大江山は昔から、それぞれの神楽団の勢いを表すとも、囁かれてきました。」
※筆:石井誠治さん、一部抜粋
~第3幕 栗栖神楽団 大江山~
初めて月いちにお迎えすることができました。
結成からおよそ55年の歴史の中には、古くから大江山を保持され、奉りなどで親しまれてきたようです。
只、時代の流れと共に、舞台用に削り、まとめられてしまった構成を。
近年、元の台本に近く、原点に立ち戻った構成に整え直されました。
頼光と金時は、一度舞台に出ると、最後まで舞台に出たまま。
これは、見る側が、まるで絵巻をひらいていくように。
頼光たちの気持ちになって、日本最強の鬼を退治するまでの、壮大な物語を味わえるようにと思いが込められているそうです。
叉、頼光たちを鬼たちの住処へ導く案内人が「案内役」という、そのままの配役で登場するのですが。
進行の打ち合わせで見られなかったのが、心残り
次回の楽しみに取っておきます
激しさと、優雅さ、旧舞の美しさに、キュンとくる大江山です。
舞台を覆うように飛び散る赤と白のクモは、酒呑童子の最期の力(妖力)。
ところでこの日は
団長の山崎豊治(とよはる)さんに栗栖の皆さんのご紹介を、当日急にお願いしたところ。
緊張しますね、と言いながらも快く引き受けてくださいました。
事前に団員の皆さんに伺っていた「栗栖のとよちん」という愛称とともに、舞台にお迎えして。
山崎さんの誠実な人柄に、会場からあたたかな拍手が集まっていました。
月いちの舞では、お客さんに顔と名前を覚えてもらい、どこの会場でも声をかけ、応援して頂けるようにという想いがありまして・・・
毎回、無茶を言うようですがっ
これからも、どなた様もよろしくお願いしま~す。
( ̄∇ ̄*)ゞ
明日は、広島神楽定期公演!
上本地神楽団の皆さんです。仕事終わりに「悪狐伝」如何ですか~?
広島県民文化センター[中区大手町 082-245-2311]
6時半開場・7時開演
演目:悪狐伝・八岐大蛇
2013,09,17 Tue 22:50
うさぎは、だいたいこのあたり。
※分かりやすくするために、月を上下反対にしています。
台風一過で、月が眩しいです
狭い日本なのに、東では大変なことに・・・
これ以上被害が広がらないよう、祈るばかりです。
では今夜もあの演目を
~第2幕 都治神楽社中 大江山~
「石見で一番、傾(かぶ)く大江山」と言われます。
昭和29年に発行された、校定石見神楽台本にも載っていない演目は。
神々を主役とする演目が並ぶ中、鬼と頼光が主役である物語として、異色だったのではないかと伺いました。
今では、石見の地でも度々大江山を拝見しますが。
その時代に、あの独自の世界観を魅せた大江山は、どれほどのインパクトだったのでしょうか・・。
頼光の豪胆な振る舞い・口調に引き込まれます。頼光の武勇伝ですから~。頼光:高田宜弥さん。
ここでもテーマに沿って
「都治の大江山とは?」と舞台上でインタビューさせて頂こうと思ったものの。
打ち合わせをしてくださったのは、顧問の林浩司さん。
都治社中を築き、大江山を生み出したご本人です。
生みの親の話は、どこまでも深く。。。
切り取るのがもったいなくて。
結局、趣旨だけお伝えして「大江山の中の、This is石見神楽」と題し、ミニミニ講演をお願いしました。
八調子神楽の誕生や、セピア色に染まる当時の話。
現在の大江山も、時代の流れを受け入れながら、昭和29年ごろのテイストを失わない舞であり続けることへの想い。
そして都治社中のモットーである“残胸再観・ざんきょうさいかん”(林さんの造語で、胸に残りまた見たいと思う神楽、という意味)を、この日の舞台に誓って締めくくられました。
うーん、やっぱり!かっこいいですね
酒呑童子の妖術を表す蜘蛛が・・・リアルで怖いっ
でも、落としグモも、蜘蛛も見事に決まっていました。
どこを切り取っても都治社中の大江山、だと思いませんか?
続くわよ~ン
2013,09,16 Mon 22:47
みっちりな配役表。
今月も、月いちご来場ありがとうございました
大江山4つ!見応えありました~
話の流れは同じとはいえ。
4幕連続で拝見すると、全体的な印象も、楽も、個々の演技も全く違い、島根・広島の神楽の豊かさを思いました。
・・・それにしても、皆さんおしりは大丈夫ですかっ??
「大江山の構成は、社によって異なりますが・・・
鬼は、酒呑童子を頭に、茨木童子や唐熊童子等。
神は源頼光と渡辺綱をはじめとする四天王の面々。
人便鬼毒酒を授ける、三世ヶ託。
都からさらわれた紅葉姫に、案内役・道化などが登場する時もあります。
舞手・奏楽に加え、演出や採物も多く、裏方・音響なども忙しく。
大江山の舞台は、およそ20名近くが揃って、はじめてスムーズに演じられるのでしょう。」
※筆:石井誠治さん、一部抜粋
~第一幕 山王神楽団 大江山~
昨年仕上げたばかりの、大江山。
何故、昨年だったのか・・・
“舞手の人数”という条件を、子供神楽から長い時間をかけ戦力となった団員さんによって満たされ、ようやく取り組むことができたそうです。
新調した神の鎧には、ぞれぞれの家紋を入れ(源頼光は笹竜胆・ささりんどう)(綱は三ッ星に一文字・渡辺星など)、その存在感を高めました。
又、問答の流れの中で、酒呑童子に刀を取られてしまうのですが。
武勇誉れ高き頼光、酒呑童子より一枚上手です。
刀を「魔除け」と返答しますが、酒呑童子により没収~。
写真で見えるかな?錫杖に仕込まれるのは、燦然と輝く太刀!
続きます。
2013,09,15 Sun 23:48
2013,09,14 Sat 21:40