

急いで帰宅して雑な夕食をとり、近くの麦田神社へ向かいました。
毎年、原田神楽団の皆さんが奉納を務めておられます。
カッパと自転車で出るとすぐ、お囃子が風に流れてきて気持ちが逸ります。
早く早く!小さいころと同じです。
境内は隙間がないほどギュウギュウ。


年に一度の奉納神楽。
いくら広島市内で神楽が増えたとはいえ、このあたりではまだまだ、この地元のまつりが唯一の神楽、首を長くして待つ人が多い。
あまりの人混みにカッパを脱いで、桜の枝を傘代わりに背伸びして観ていましたが、ジリジリと前に出ることに成功しました






でも麦田の子供は行儀が良くて感心しました。








舞手と、視線を奪い合ってます。


会場には“神楽は楽しい”“また来年も元気に見にこよう”が溢れています。


最後に予定していた大蛇が舞えないので、急きょ、《桜井の駅》に変更となりました。
私は「難しいと思う人が多いのでは」と思いました。
準備中に、塚本さんが舞台に進み『子供さんには馴染みがなくて悪いが、この楠正成の物語は、同年代の皆さんには必ず何らかの思い出があるでしょう。私も小さいころ学校で劇をしました。。』と語られました。
その後、舞台から降りた塚本さんが私に『あんたにあらすじを話してもらやーえかった

いえいえ

あっさりまとまったあらすじを話すよりも、その演目をどんなに大切にしているか、自分たちの気持ちや思い入れを皆さんに知ってもらう方がよっぽど!
伝わるものが大きいと思います。
現に正行との別れの場面は、皆さんが静かに心を寄せ口上に聞き入り、拍手にも力が入っていました。
「こういう神楽もあるんだなー」
今年の奉納は、鮮やかな印象を残したかもしれませんね



2011,10,20 Thu 11:20
