壮絶な戦いを前に、舞手と緊張感を共にする、楽の皆さんです。
大江山には、大変な人の数が必要というお話に続いて
やはりそれだけの舞手の数には、それに伴う衣装が必要になります。
競演大会などでは、舞台上の見栄えから“衣装で一本取る”とも言われるそうですね。
「酒呑童子の鬼着を200万として・・・
その下の衣装、鬼袴等々、酒呑童子が正装すると400万と言われ。
大江山の舞台は、数千万の衣装が乱舞することもあるようです。
したがって大江山は昔から、それぞれの神楽団の勢いを表すとも、囁かれてきました。」
※筆:石井誠治さん、一部抜粋
~第3幕 栗栖神楽団 大江山~
初めて月いちにお迎えすることができました。
結成からおよそ55年の歴史の中には、古くから大江山を保持され、奉りなどで親しまれてきたようです。
只、時代の流れと共に、舞台用に削り、まとめられてしまった構成を。
近年、元の台本に近く、原点に立ち戻った構成に整え直されました。
頼光と金時は、一度舞台に出ると、最後まで舞台に出たまま。
これは、見る側が、まるで絵巻をひらいていくように。
頼光たちの気持ちになって、日本最強の鬼を退治するまでの、壮大な物語を味わえるようにと思いが込められているそうです。
叉、頼光たちを鬼たちの住処へ導く案内人が「案内役」という、そのままの配役で登場するのですが。
進行の打ち合わせで見られなかったのが、心残り
次回の楽しみに取っておきます
激しさと、優雅さ、旧舞の美しさに、キュンとくる大江山です。
舞台を覆うように飛び散る赤と白のクモは、酒呑童子の最期の力(妖力)。
ところでこの日は
団長の山崎豊治(とよはる)さんに栗栖の皆さんのご紹介を、当日急にお願いしたところ。
緊張しますね、と言いながらも快く引き受けてくださいました。
事前に団員の皆さんに伺っていた「栗栖のとよちん」という愛称とともに、舞台にお迎えして。
山崎さんの誠実な人柄に、会場からあたたかな拍手が集まっていました。
月いちの舞では、お客さんに顔と名前を覚えてもらい、どこの会場でも声をかけ、応援して頂けるようにという想いがありまして・・・
毎回、無茶を言うようですがっ
これからも、どなた様もよろしくお願いしま~す。
( ̄∇ ̄*)ゞ
明日は、広島神楽定期公演!
上本地神楽団の皆さんです。仕事終わりに「悪狐伝」如何ですか~?
広島県民文化センター[中区大手町 082-245-2311]
6時半開場・7時開演
演目:悪狐伝・八岐大蛇
2013,09,17 Tue 22:50