ピチピチした裏方さんと、後 悟志さん(文屋康秀)。
初演、がんばるぞっ~
では、月いち後半に進みまして
なんと2演目!新作・初披露となりました。
この度は、演目毎に石丸さんが解説を行い、あえて「あらすじ」としてご紹介はしませんでした。
神楽は、もともと目に見えるもの、見えないものを心に感じて受け止めるもの。
又、趣であるということから。
まずは、舞台を見て頂きたい。
『初めは意味が分からなくても良いと思います。』
見て頂いて分からない所、興味が湧いた所は、自分なりに調べて理解を深め、次の鑑賞に活かすことができる。
これが神楽の醍醐味でしょう!
というお話でした。
実際、目を凝らし、耳を澄ませ集中しました。
月いちで、神楽をどんな風に見て頂くか。
月いちのお客さんは、きっと個々に、最高の楽しみ方をお持ちでしょうね
~第三幕 上本地神楽団 関の扉(せきのと)~
小野小町を題材とした七つの謡曲の中から「草子洗小町(そうしあらいこまち)」を基とした創作神楽。
登場人物として、六歌仙のうち、五人の歌人で展開し、善悪がシンプルに描かれます。
―あらすじー
良岑宗貞(よしみねむねさだ)は、逢坂山へ隠居し、冬に狂い咲く淡墨桜を愛で、関守と共に日々を過ごしていました。
そこに宗貞の昔の恋人である、小野小町が偶然差し掛かります。
2人の様子を察した関守は、その場を立ち去りますが、この関守の正体こそ、天下を狙う「大友黒主(おおとものくろぬし)」。
文屋康秀(ぶんやのやすひで)と共に、左道の術を持って小町たちを追い込みますが、和歌と桜の霊力から、在原業平(なりひら)の助けを得て、黒主を討ち破ります。
再会を果たす宗貞と小町。
関守が立ち去る際に落とした「勘合の符印(かんごうのふいん)※謀反の証」に不信を抱きます。
淡墨桜に、弟・安貞(やすさだ)の、血に染まった単衣の片袖を見つける胸貞。桜の霊威により、都での一大事を知らされます。
黒主らの妨げであった、安貞(宗貞の弟)を討ち取ったと康秀が駆けつけます。『いまぞ、天下を我が掌中におさめるべし』
桜の精霊か、業平の助けも加わり、黒主は野望を打ち砕かれます。
2013,07,22 Mon 22:18