

最終演目です。
舞台とお客さんの距離感が心地良い中ホールで開催される鑑賞会。
来年の企画テーマにも、ぜひご期待ください

第二部 神楽の戦後70年
~第六幕 宮乃木神楽団 大和葛城~
初代天皇となる神武は、日向の国から瀬戸内海沿岸を、およそ15年かけて大和へ上陸したといいます。
途中、背が低く手足の長い一族の攻撃を受けますが、神武軍はこの一族を、葛で作った網で囲みながら討ち取ったと伝えられます。
神武軍に敗れ、命からがら山に逃げ込んだものは、山の中に横穴を掘って棲む「まるで土蜘蛛のよう」と蔑まれました。
そして、葛によって戦いに敗れた者たちが棲むこの山を“葛城山”を呼ぶようになるのです。
(文:石井誠二さん、一部抜粋)


怨念の魂(かたまり)である、土蜘蛛の精魂。
生体を持たないが故に不滅。時を超え、この世を漂います。
そして、頼光たちとの壮絶な戦いの終わりは『如何に頼光、又の再来、いざ、さらば。』
宮乃木神楽団の新しい解釈に、感嘆します。
源頼光:半田 徹さん、渡辺綱:中村悠哉さん。
坂田金時:山本貴範さん、土蜘蛛の精魂:田村和也さん、
女郎蜘蛛:佐々木恵太朗さん、佐々木崇志さん。
大太鼓:管沢秀巳さん、小太鼓:管沢良典さん、
手打鉦:栗栖 綱さん、笛:中村直哉さん。










2015,06,15 Mon 07:29


第二部 神楽の戦後70年
~第五幕 大塚神楽団 紅葉狩~
日本の鬼物語は昔から西の大江山・東の戸隠山と伝えられます。
共に霊山であり、山伏たちの修行の場、又、古代の製鉄・タタラが盛んで、水銀や銅、鉄などの鉱業や鍛冶が発達し、朝廷を脅かす存在であったと思われます。
勧善懲悪、必ず勝つ朝廷軍が、歴史の正義と描かれる神楽の物語に。
神楽人たちの磨かれた技芸や情感は、神楽ファンの好奇心を奥深く導いて。
時代背景や登場人物を立体的に、生々しく魅せてくれます。
平維茂:泉田瑞男さん、清原成時:長田淳一さん、
八幡大菩薩:久保弘司さん、鬼女大王:竹田淳一さん。
鬼女(鬼):井上隆太さん、佐々木翼さん、
鬼大王:金崎 彰さん。
大太鼓:植田伸二さん、小太鼓:木村 豊さん、
手打鉦:斎藤 潤さん、笛:梅田好美さん。









最終演目・大和葛城に続きます。
2015,06,14 Sun 20:05


第2部、3演目をご紹介します。
第二部 神楽の戦後70年
第二次世界大戦で日本が敗戦国となると、占領軍が日本の歴史・文化などあらゆる面で統制を行いました。
敗戦によって人々の心が疲弊していた頃。
高田郡美土里町(現・安芸髙田市)の故・佐々木順三氏は、郷土の風土と歴史に誇りを持ち、神楽と言う日本人の心の表現に愛情を抱いて新しい神楽の在り方を探ったのです。
あれから70年。
戦後の広島の県北の神楽が、広島県の伝統芸能として羽ばたこうとする時代に在って、ここでは神楽に人生を掛ける、神楽人たちの情念をご覧頂きます。
(文:石井誠治さん、ほんの一部を抜粋)


~第四幕 琴庄神楽団 滝夜叉姫~
平安時代、万民和平を志した、関東の英雄・平将門とその娘・五月姫の物語。
このお話は、幕末の頃、江戸時代から新しい世を願う人々によって作られました。
同じように、戦後の神楽禁止令の中、能や歌舞伎から取材して新しく誕生した滝夜叉姫・紅葉狩など、後に新舞と呼ばれる演目たちは。
発展の中に、神楽保存・創造の問いかけを常に伴いながら、神楽を愛する人々にかけがえのない歓びをもたらしています。
大宅中将光圀:大田 学さん、供人:山根 陵さん、
滝夜叉姫:菊本靖彦さん、夜叉丸:栗栖和昭さん、
蜘蛛丸:沖田将之さん。
大太鼓:崎内俊宏さん、小太鼓:大田 守さん、
手打鉦:石田 成さん、笛:崎内佑結さん。









続いて、大塚神楽団 紅葉狩!
2015,06,14 Sun 10:47


第一部 神楽誕生の物語
~第三幕 宮乃木神楽団 天孫降臨~
天照大神は『日本の国を、幾千年も、豊かな稲穂の実る国にしたい』と念願され。
自ら高天原で育てられた稲穂を瓊瓊杵命に授けます。
天孫降臨の後、神武などの活躍により、米作りは全国各地へと広がっていきます。
(文:石井誠治さん、一部抜粋)
岩戸、国譲、天孫降臨と、神楽の描くスケールは大きいですね。。。
天照大御神(お告げ)田村和也さん、鈿女命:半田 徹さん、
猿田彦命:山本貴範さん、天の忍日命:佐々木恵太朗さん、
天津久米命:中村悠哉さん。
大太鼓:佐々木崇志さん、小太鼓:管沢良典さん、
手打鉦:栗栖 綱さん、笛:中村直哉さん。











第2部へ続くよっ
2015,06,13 Sat 22:35


第一部 神楽誕生の物語
~第二幕 大塚神楽団 八岐大蛇~
大蛇から出てきた天叢雲剣。
出雲を中心に発展していた、古代の鉄づくり・タタラの鉄文化を表すと考えられ、生産性の高い農耕具等などを作り米作りが広がっていきます。
古代国家が出来上がるためには、国造りの基となる“稲作”と、それを発展させる“鉄”が重要な役割を果たしていたことを伝えます。
舞台対角線上で須佐と大蛇が睨み合う、白熱フォーメーションが印象的でした。
(文:石井誠治さん、一部抜粋)
須佐之男命:泉田瑞男さん、足名椎:小田頼信さん、
手名椎:斎藤 潤さん、奇稲田姫:竹田愛唯さん、
大蛇:川角勝則さん、金崎 彰さん、木村 豊さん、
佐々木翼さん、長田淳一さん、井上隆太さん。
大太鼓:竹田淳一さん、小太鼓:植田伸二さん、
手打鉦:田﨑勇太さん、笛:梅田好美さん。









宮乃木神楽団 天孫降臨に続きます。
2015,06,13 Sat 10:53
