一方には、龍と波が施されています。
幕間のお話は、佐々木 正団長です
佐々木団長は、大蛇で手名椎を舞われますが、翌日は足が張って張って、ことにならんそうです・・・
さて、ここでは、今吉田神楽団の皆さんが大切にしておられる、太鼓台についてご紹介を頂きました。
“昭和31年”と記された、この風情のある太鼓台は。
指物大工をされていた先輩お二人が、共同作業で作られたもの。
それ以来約60年、今吉田の神楽を支えています。
途中ひび割れが出来たり、多少の不具合も生じながら、その都度修理を施して現役続行なのだそうです。
働きものですね~
もう一方は、雲と波。遠目からみても大きな存在感です。
昭和21年に発足した今吉田神楽団。
(10年を祝って作られたものかなと勝手に考えてみたりします)
きっと我が神楽団の未来への発展を、一刀一刀念じて彫り込まれていかれたのでしょう。
お二人の先輩方は、既に旅立たれ。
幾つかの世代交代も果たされました。
それでもこうやって、大切にされながら残っていくものも、あるんですね。
新人さんの登竜門のひとつ、大蛇の姫。
~第2幕 八岐大蛇~
「姫は新人が舞う。見て覚えろ。」という人を育てる演目である一方。
「まつりを締め括る大蛇は、盛大で見る方も舞う方も愉しくないといかん。」という演目だそうです。
又、今吉田の最期の大蛇は赤。吉田和雄さん。
彼が一番スタミナがあるからですよ、と周囲の方のお話でしたが。
『若いもんとかに極力振るんですけど、結局戻ってくるんです。何でですかね・・・』
いい事じゃないですかっこれからもガッツリ暴れましょう!
爺ちゃんがちょっといなくなった隙に・・
『こらこらこらーっ』爺ちゃん大慌て。
戦う婆ちゃん。青の大蛇としばらく1対1で格闘。
美!
赤大蛇、吞み過ぎたようで・・・。
『ハッ!なんか今、後ろの方からちょんちょんって・・・??』
須佐之男命は、松本一樹さん。(胡蝶に続いて舞われました。)
合戦の後、息切れもせず、重みのある口上。面も付けてるのにスゴイなと思いました。
さぁ~て、来週の定期公演はぁ
佐伯区の下河内神楽団の皆さんで、滝夜叉姫と八岐大蛇です。
(紅葉狩から、滝夜叉姫に変更となっております。)
会社帰りに、貴船の社に願をかけませんか~。
広島県民文化センター(中区大手町)
6時半開場、7時開演。
問:082-245-2311
2014,06,20 Fri 21:33
早いもので6月も後半に差し掛かりました
水曜日の定期公演が始まってから、更に月日の流れが早くなったような?
さて、昨夜の定期公演は、旧豊平町の今吉田神楽団の皆さん。
今吉田神楽団と言えばっ
私の家の西隣に位置する神社に、秋奉納にいらっしゃいます。
この神社は、山の中腹になりますが、車道がなく階段のみです。
のぼりながら途中で振り返ってみる。
階段の始まりは、見えないほど、下の下!
この階段を、神楽の荷物一式手持ちで上がられます。
いつか大太鼓が上からゴロンゴロンッと・・・落ちませんように!
ここを通りかかる時はいつも祈ってしまいます
昨夜は会社帰りのお嬢様方が目立ちました。
初めてと言う方、2年ぶりの神楽と言う方。みんな『きゃっきゃっ』で『ウッキウキッ』って感じでした。
それにしても昨夜の上演後の撮影会は
いつにも増して熱く。
今までで一番の激務だったかもしれません
特に大蛇がいる時には、お客さんはその大きさに圧倒されて大・興・奮。
団員の方々は、一時も早く頭を取って汗を拭き、呼吸を整えたいでしょうに、本当にすみません。
ご協力、ありがとうございます。
つつしみ深く、上品な胡蝶の姿。
~第一幕 葛城山~
今吉田神楽団の代表演目です。
最近では、女性団員の井上 穂乃香さんの胡蝶を拝見する機会が多かったのですが。
この日は、松本一樹さんが演じられました。
葛城山の胡蝶を10年。その愛情は深い!です。
『頼光の前で演じる淑やかな胡蝶が、徐々に正体を現していく。その“徐々”という繊細な変化が舞っていて楽しいです。』
又、数多くの舞手さんの胡蝶の、細部を見せてもらっているとおっしゃいます。
『凄いな、と思いながら拝見します。でも真似では終わりたくないですよね。自分の胡蝶を舞いたいです。』
200年の時を超える怨念の如く!
10年を得て、むさぼって飽くを知らず。松本さんの目力に惹きこまれます
苦しみ悶える頼光に、冷淡な表情。
広島神楽の魅力全開だよ~。
膝丸から、蜘蛛切丸へと変わる時。
頼光(長木 健・たけしさん)の舞もしっかり魅せます。
裏方さんの腕の見せ所ですね。くもがプルプルと震えて、獲物を捕らえようとしているみたい。
人気者の土蜘蛛さん(木村 隆之さん)は、最後は妖術をしこたま散らして・・・大掃除でした
続くよっ
水曜日の定期公演が始まってから、更に月日の流れが早くなったような?
さて、昨夜の定期公演は、旧豊平町の今吉田神楽団の皆さん。
今吉田神楽団と言えばっ
私の家の西隣に位置する神社に、秋奉納にいらっしゃいます。
この神社は、山の中腹になりますが、車道がなく階段のみです。
のぼりながら途中で振り返ってみる。
階段の始まりは、見えないほど、下の下!
この階段を、神楽の荷物一式手持ちで上がられます。
いつか大太鼓が上からゴロンゴロンッと・・・落ちませんように!
ここを通りかかる時はいつも祈ってしまいます
昨夜は会社帰りのお嬢様方が目立ちました。
初めてと言う方、2年ぶりの神楽と言う方。みんな『きゃっきゃっ』で『ウッキウキッ』って感じでした。
それにしても昨夜の上演後の撮影会は
いつにも増して熱く。
今までで一番の激務だったかもしれません
特に大蛇がいる時には、お客さんはその大きさに圧倒されて大・興・奮。
団員の方々は、一時も早く頭を取って汗を拭き、呼吸を整えたいでしょうに、本当にすみません。
ご協力、ありがとうございます。
つつしみ深く、上品な胡蝶の姿。
~第一幕 葛城山~
今吉田神楽団の代表演目です。
最近では、女性団員の井上 穂乃香さんの胡蝶を拝見する機会が多かったのですが。
この日は、松本一樹さんが演じられました。
葛城山の胡蝶を10年。その愛情は深い!です。
『頼光の前で演じる淑やかな胡蝶が、徐々に正体を現していく。その“徐々”という繊細な変化が舞っていて楽しいです。』
又、数多くの舞手さんの胡蝶の、細部を見せてもらっているとおっしゃいます。
『凄いな、と思いながら拝見します。でも真似では終わりたくないですよね。自分の胡蝶を舞いたいです。』
200年の時を超える怨念の如く!
10年を得て、むさぼって飽くを知らず。松本さんの目力に惹きこまれます
苦しみ悶える頼光に、冷淡な表情。
広島神楽の魅力全開だよ~。
膝丸から、蜘蛛切丸へと変わる時。
頼光(長木 健・たけしさん)の舞もしっかり魅せます。
裏方さんの腕の見せ所ですね。くもがプルプルと震えて、獲物を捕らえようとしているみたい。
人気者の土蜘蛛さん(木村 隆之さん)は、最後は妖術をしこたま散らして・・・大掃除でした
続くよっ
2014,06,19 Thu 23:08
浴衣の季節ですね・・・どれにしようかな~
今週末は、神楽の里・千代田競演ですよ
千代田神楽団連絡協議会が結束して開催される、千代田を代表するイベントのひとつ。
やはり故郷の舞台が1番と言われますね・・・
この日の緊張感は、どの神楽団も半端なく、その真剣勝負が胸を打ちます。
初めて拝見する演目もあり、大変楽しみにしております
第23回 神楽の里 千代田神楽競演大会
6月21日(土)千代田開発センター開場15:00 開演16:00
1 神降し 今田神楽団
2 天の岩戸(旧) 有田神楽団
3 滝夜叉姫(新) 山王神楽団
4 葛城山(新) 曙神楽団
5 日本武尊(新) 今田神楽団
6特出 奥州安達ヶ原の鬼女(新)八重西神楽団
7 大江山(新) 旭神楽団
8 神武天皇(旧) 砂庭神楽団
9 熱田の宮(旧) 河内神楽団
10 戻り橋(後編)(新) 本地中組神楽団
11特出 紅葉狩(新) 中川戸神楽団
表彰式
前売券(小学生以上)1,200円 当日券1,500円
問:北広島町観光協会0826-72-6908
山王神楽団 滝夜叉姫。5月フラワーフェスティバルの舞台から。
中川戸神楽団 紅葉狩。アステール月いちの舞台から。
2014,06,18 Wed 14:23
お手伝いに来られていた鈴張神楽団 橋原慎也さん。
平ガッソを被ってもらったら、ビジュアル系ロッカーになっちゃいました
幕間のお話は
山本貴範団長。
ここでは、山本さんがガッソ職人であることから。
岩見重太郎で使用された二つのガッソを手元に用意して頂き、詳しく解説して頂きました。
ガッソのお話、一度聞いてみたかったんですよね~。
賊や鬼が使用する黒い平ガッソは、裏返すと丸い座布団のようなものが見えました。
このガッソは馬の毛を使用していて。
一本一本丁寧に植えていき、だいたい1週間くらいで完成だそうです。
お値段が2万9千円と、比較的お手頃なことから。
『一家にひとつあると便利。』『ご家族全員でご使用になれますよ。』とお客様におススメしました
平ガッソ&白狒々ガッソ
又、白狒々のガッソは、ヤクの毛を使用。
手触り、立ち上がりが全く違いますね。。。。
(ヤクとは、インドや中国などに生息する牛科の動物。その毛は日本では徳川家康も好んで兜などに使用した)
ヤクの毛は少々高価だそうです。。。あっ値段を聞くの忘れたっ
役柄を大きく印象付けるガッソ。
舞手の技術が更に、その魅力を引き立てるのだとお話を結ばれました。
出てくる様子も、一頭ずつ個性豊か。
~第2幕 八岐大蛇~
「体の何処かが常に動いている」宮乃木神楽団の大蛇です。
それ故に意志が感じられ、気色悪さが漂います。
また、ダイナミックに動き回る大蛇の肢体から発せられる、ハイッ!オイッ!という舞手の掛け声に活力をもらいます。
好きなんですよ、あの掛け声。一緒に舞ってる気持ちになります
青は田村和也さん。すっっごいカメラ目線で笑ってるように見えますちなみにこの頭の毛もヤクです。
いくよーっ、ワクワク。
勢いが良すぎて、会場からは鳴き声と悲鳴が・・・
一般的なイメージなのですが、最後に残る大蛇が白が多いのはどうしてなのか、どなたかご存知ないでしょうか・・・
英雄・須佐之男尊は半田徹さん。
この日の記念撮影ではめちゃめちゃ人気で、子供たちは須佐の膝の上で写真を撮ってもらい嬉しそうでした。
さーて、明日の定期公演はぁ~
今吉田神楽団の皆さんで、葛城山と八岐大蛇です。
会社帰りに、土蜘蛛の怨念は如何ですか~??
広島県民文化センター(中区大手町)
6時半開場、7時開演。
問:082-245-2311
2014,06,17 Tue 20:30
またまた新しい週がやってまいりました~
なかなか「てんてこ舞い」の舞台から降りられそうにありませんが。
ありがたいことです。がんばろ。
この夏も神楽で沢山、お逢いしましょう
宮乃木神楽団、岩見重太郎から。
石見の山中で人身御供の話を聞いた重太郎は、人を食う神は無いと、退治することを決意します。
では前回の定期公演から!
昨年9月のプレ公演、幕開けは宮乃木神楽団の皆さんでした。
その初の公演の際、お天気がもたらした出逢いがあります。
富山県南砺市(なんとし)から、広島へ修学旅行で来ていた中学生の皆さん。
悪天候により宮島への観光が中止となり、急遽、その代わりに神楽を見に来られたのです。
管沢秀巳(当時団長)にご協力頂き、幕間には生徒さん代表に、衣装を着て所作と口上を体験してもらうという賑やかな会となりました。
そして、後日、宮乃木神楽団の道場へと、生徒さんからお礼の手紙が届いたのです。
地元・富山の伝統芸能とは違う魅力があったこと。
奏楽の軽快なリズムと、歌舞伎を感じさせる舞で、興奮して目が離せなかった等々・・・
『メールなどで簡単に繋がる時代に、中学生たちの手書きの礼状は胸を打ちました。』と、山本貴範団長はお話されます。
そして、今年の9月に、今度は修学旅行の日程にきちんと組み込まれることとなりました。
その9月最初の水曜日は、津浪神楽団の皆さんです。
遠方からの若さいっぱいの感性を、今から心待ちにしています。
チームワークの幕裏。
~第一幕 岩見重太郎~
この演目が初めて演じられたのは、7年前。
重太郎を演じられるのは、佐々木崇志さん。
舞手としての、この演目の魅力を伺ってみました。
『重太郎の諸国行脚の旅は、父の仇討の旅。
勅命を受けて悪を成敗する使命感とは違うと思うんです。
仇討を天命とも背負う重太郎の心情を、舞っています。』
そして昔は・・と続けられ。
『前半(狒々)と後半(仇討)、同じように力いっぱい手を抜かず、全力で舞っていました。
年々、そうじゃないな、と分かって来て。。。
前半と後半は違った印象を楽しんでもらうのが、この演目の醍醐味ですよね。』
引力が増している岩見重太郎です!
娘の代わりに葛篭に入ります。
何も知らない狒々。
今年もご馳走が入っていると思って『ぐふふっ』
あ~刀!取られちゃう~。
舞台をいっぱいに使って繰り広げられる勝負です。
狒々を舞う田村和也さん。
『悪狐に比べると、狒々は落ち着きがありませんね』
『獣の演じ方・所作は、昔ながらの形があるにはあるが、自分なりの表現が求められると思います。僕は物語の中の狒々のイメージを膨らませて、舞っています。』
そしていよいよ天橋立にて、父の仇・広瀬軍蔵一派との決闘を迎えます。広瀬軍蔵:田中恵太郎さん、玄吾:山本貴範さん
諸国行脚に、山賊退治や仇討の助太刀など、数多くの武勇伝を残す重太郎です。
つーづーくー
なかなか「てんてこ舞い」の舞台から降りられそうにありませんが。
ありがたいことです。がんばろ。
この夏も神楽で沢山、お逢いしましょう
宮乃木神楽団、岩見重太郎から。
石見の山中で人身御供の話を聞いた重太郎は、人を食う神は無いと、退治することを決意します。
では前回の定期公演から!
昨年9月のプレ公演、幕開けは宮乃木神楽団の皆さんでした。
その初の公演の際、お天気がもたらした出逢いがあります。
富山県南砺市(なんとし)から、広島へ修学旅行で来ていた中学生の皆さん。
悪天候により宮島への観光が中止となり、急遽、その代わりに神楽を見に来られたのです。
管沢秀巳(当時団長)にご協力頂き、幕間には生徒さん代表に、衣装を着て所作と口上を体験してもらうという賑やかな会となりました。
そして、後日、宮乃木神楽団の道場へと、生徒さんからお礼の手紙が届いたのです。
地元・富山の伝統芸能とは違う魅力があったこと。
奏楽の軽快なリズムと、歌舞伎を感じさせる舞で、興奮して目が離せなかった等々・・・
『メールなどで簡単に繋がる時代に、中学生たちの手書きの礼状は胸を打ちました。』と、山本貴範団長はお話されます。
そして、今年の9月に、今度は修学旅行の日程にきちんと組み込まれることとなりました。
その9月最初の水曜日は、津浪神楽団の皆さんです。
遠方からの若さいっぱいの感性を、今から心待ちにしています。
チームワークの幕裏。
~第一幕 岩見重太郎~
この演目が初めて演じられたのは、7年前。
重太郎を演じられるのは、佐々木崇志さん。
舞手としての、この演目の魅力を伺ってみました。
『重太郎の諸国行脚の旅は、父の仇討の旅。
勅命を受けて悪を成敗する使命感とは違うと思うんです。
仇討を天命とも背負う重太郎の心情を、舞っています。』
そして昔は・・と続けられ。
『前半(狒々)と後半(仇討)、同じように力いっぱい手を抜かず、全力で舞っていました。
年々、そうじゃないな、と分かって来て。。。
前半と後半は違った印象を楽しんでもらうのが、この演目の醍醐味ですよね。』
引力が増している岩見重太郎です!
娘の代わりに葛篭に入ります。
何も知らない狒々。
今年もご馳走が入っていると思って『ぐふふっ』
あ~刀!取られちゃう~。
舞台をいっぱいに使って繰り広げられる勝負です。
狒々を舞う田村和也さん。
『悪狐に比べると、狒々は落ち着きがありませんね』
『獣の演じ方・所作は、昔ながらの形があるにはあるが、自分なりの表現が求められると思います。僕は物語の中の狒々のイメージを膨らませて、舞っています。』
そしていよいよ天橋立にて、父の仇・広瀬軍蔵一派との決闘を迎えます。広瀬軍蔵:田中恵太郎さん、玄吾:山本貴範さん
諸国行脚に、山賊退治や仇討の助太刀など、数多くの武勇伝を残す重太郎です。
つーづーくー
2014,06,16 Mon 22:03