もしもーし、お腹に葉っぱが刺さっていますよー。
実家の裏山に大きな椿の木があって
その椿に、昔からメジロの一家が住んでいます。
家族揃って一列、ぎゅうぎゅうに体を寄せ合って日向ぼっこをする姿は。
“目白押し”の由来となりますが。
丸い小鳥がコロコロと囀りじゃれ合う風景。
鳥好きには鼻血ものです
『ん?』
それでは、1月月いち 神楽・日本史物語、後半です
田中敏己団長。音響をしながら、ついホロリ。
~第三幕 壇の浦 上本地神楽団~
平安時代、王朝貴族の時代は、平清盛によって武士の世へと移ります。
しかし清盛が亡くなると、源平の戦いはさらに激化し、一の谷、屋島、壇の浦と続きました。
『壇の浦』は、平氏滅亡の事件ではあるものの。
ここからいよいよ源頼朝は、王朝貴族の時代を終わらせ。
鎌倉を本拠地として、武家を中心とした時代を始めるのです。
文:石井誠治さん
釣り太郎(花木 勝徳さん)に壇ノ浦の様子を問う、義経(後 悟志さん)と弁慶(小野川 諒さん)。
この演目を、特別な思いで舞われる上本地の皆さん。
善悪に割り切れない、時代に翻弄される人々の運命を描きます。
『今日はいつもより、ネバかったねー。』と田中団長が笑っておられましたが。
お客さんも、母だったり子だったり、それぞれの立場で感情移入されているのではないでしょうか。
今年も、5月2日安徳天皇の命日に、赤間神宮で「壇の浦」を奉納される予定です。
幕引きの知盛の口上『見るべきほどのことは見つ。今はただ、自害せん。』
“見るべきほどのこと”とは、“平家の繁栄と滅亡の全て”を意味して舞っている、と伺いました。
自分の死より、お互いの最期を思い合う時。
時子:沖本 周子(ちかこ)さん。知盛:福本慎吾さん。
もどかしい~っ。
追い込まれていく平家軍勢。教経:福本 涼介さん。
知盛の無念は、次なる事件を引き起こします。
続きまーす。
2015,01,31 Sat 21:07