月齢8。上弦より少しふっくら。満月は12日(火)。
先週の広島神楽定期公演、後半のご紹介前に
印象的な出来事をいつくか。
まず、茂田神楽団の皆さんの葛城山を「かつらぎざん」と上演前にご紹介してしまったのですが。
茂田神楽団は「かつらぎさん」でした。
失礼しましたm(_ _)m
神楽には演目名、役名の他、例えば鵺であれば牛やタヌキなど神楽団によって異なる内容が沢山ありますので。
あらすじなどのご紹介も、思い込みではなく「念のための確認」がとても大切なんだけど。
それでも、うっかりということが時々あります
そしてこの日は、山姥の上演前、手元にあるあらすじを確認しようと。
怪童丸を舞う土井直人さんに“頼光の従者は綱でOKですか?”とお聞きしたところ。
『そうです。シーチキンです。』と笑顔で答えてくださったのですが。
・・・シーチキン???
私、分からなかったんですよ、この基本中の基本ネタが。
・・・こりゃあ、勉強し直しですねっ
さて、幕間のお話は
岸本正行団長の登場となりました。
団員さんが“茂田神楽団の恵比寿さん”と呼ばれる岸本さんです。
秋の紅葉、温泉等々、故郷・三次市君田町の良い所をご紹介して頂き。
又、君田には信号がひとつしかないというお話も珍しく、とても楽しく伺いました。
ところで、今年の秋は、茂田の皆さんは超ハードだそうで。
4日連続という日もあったそうです。
「4日目はどんな感じになりますか?」とお聞きしますと。
『眠いです。』と言われつつ『でもみんな元気に舞うんですよ、神楽が好きだから!』と団員さんの充実ぶりを語られました。
因みに、公演が続く際、白衣の洗濯はどうなるのかも聞いてみたのですが。
最近は乾燥器があるから問題なしとのことでした。
納得。
茂田神楽団の皆さんは、11月17日(日)君田大柳文化公園で開催される<あったかむらフェスティバル2019>に出演されます。
茂田神楽団「戻り橋」、茂田こども神楽団「葛城山」です。
~第二幕 山姥~
茂田神楽団の先輩方が、天神神楽団の山姥に感銘を受け、指導を頂いた山姥。
この山姥を大切に受け継ぎ、30年近く経った今、この演目は茂田神楽団の十八番演目となっています。
面を使わない山姥は、いでたちも舞い方も独特です。
又、最後の親子別れの場面では、まだ幼い怪童丸(改名した後ですが)の気持ちの動きが所作で表現され、ググッときます。
これまで山姥の心情を様々に推察してきましたが、まだ母を求める年ごろであった怪童丸に思いを馳せる山姥でした。
大太鼓:正光 白さん、小太鼓:小前晋一朗さん、
手打鉦:田中孝司さん、笛:前田奈穂さん。
源頼光:茶木篤紀さん、渡辺綱:角先由介さん、
山姥:増原英伸さん、怪童丸:土井直人さん。
上演後、ホッと一息の控室
後段左から:岸本正行団長、茶木篤紀さん、正光 白さん、角先由介さん。
前段左から:葛城山で使用した咥面、前田奈穂さん、増原英伸さん。
私、ポーズをとってるのに、首から上だけ。。。
2019,11,05 Tue 20:08