立派な髭の持ち主。
ということで~
「神楽面師の管沢良典さんは、なぜ日焼けしてるのか?」という疑問から。
『またおかしげなことを・・そりゃ多少は地黒もあるよっ』から始まり、面作りの工程を伺うと、なんと屋外の作業が多いのですね。
ずっと工房に座って、手作業で完成するのかと思っていました。
しかしどの工程も研ぎ澄まされた、繊細な作業には違いありませんね。
見覚えのある面も沢山並んでいますが、やはり舞台とは違う語りかけがあります。
近くで拝見して改めて驚いたのは、姫の面の、肌の質感!
撫でてしまいたくなるような(ダメだよ~)上質で白い滑らかな肌。
顔を描く彩色作業の、緊張感も伝わってきます。
又、「面は横顔が大切」と伺った通り。
正面からは見えない、表情が隠れていたりします。
光と影のトリックが、役者の技とひとつになって私たちを虜にするんですね。
近くで拝見すると、印象が納得に変わります。
さて、中川戸神楽団、茨木で使用される鬼婆の面重ね。
実際に展示の際も、2枚重ねてあることに気が付かないほどです。
この仕掛けも、神楽団の理想を実現化したものです。
衣裳も面も、少しずつ進化をしながら、神楽の発展と共にあると実感し。
こんなに身近にある、神楽という文化の素晴らしさを誇りに思う企画展です。
仕掛けをなるほどとは思っても、使いこなす舞手さんの技量にも同じようにびっくり。
~神楽を支える 神楽面と神楽衣装~
管沢 良典・秀巳 兄弟展
8月17日(日)まで。
ショッピングセンターサンクス 2F ギャラリー森(しん)
開館時間 10時から18時
問:0826-72-3939
※ご本人が不在の日、時間もあります。
※今回は撮影許可を頂いております。写真を撮られる方は趣旨用途をお伝え頂き、主催者より了解をもらってください。
※作品には、自由に触れられません。主催者の承諾、立ち合いなどの確認をお願いします。
2014,08,11 Mon 22:35