シンプルな構成に、頼政と猪早太の武勇が引き立てられます。
源頼政:山中数人さん、猪早太:石川昌士さん。
第三部 新たなる神楽への挑戦
~第七幕 源頼政 鈴張神楽団~
早春初出演を飾られました。
当日は、集合時間よりかなり早めに道場へ到着した夏本秀典団長。
しかし既に、団員さんは皆集まり練習が始まっていたそうです。
『早く行ったのに、僕だけ遅刻したみたいになっちゃった』とユーモアを交えながら団員の皆さんの気合をお話されました
本気で飛びかかっていく迫力。
又、本番前の舞台袖で、大太鼓の橋原慎也さんに気持ちを伺ってみますと。
『こみ上げてきます。さっきから胃の中に、何か生き物が棲んでいる。』
こみ上げているのは感激じゃなくて、消化器外科的な??
しかし本番が終わると、その生き物はいなくなっていたそうで、安心しました。
ともあれ、今回は一丸となって挑戦者となり、更に取材を重ね、より自分たちの目指す頼政に整え直し臨まれました。
会場でお客さんと触れ合ったひととき。
その手応えはこれから先、鈴張神楽団の力になるに違いありませんね
舞人さんたちは会場で歓声を受けています。その間も力強い楽が響き渡ります。
大太鼓:橋原慎也さん、小太鼓:吉田和哉さん、
手打鉦:薮本 司さん、笛:服部 久美さん。
どっちが先に倒れるかというくらい、激しい舞です。
愛嬌あるんですよね~鵺さんが。鵺:竹迫正棋さん。
「猪早太と鵺(月岡芳年 画)」にイメージをもらう。
頼政が鵺を射抜いた弓矢は“雷上動(らいじょうどう)の弓”“水破兵破の鏑矢(すいはひょうはのかぶらや)”。
猪早太がとどめを刺す刀は、骨食刀(ほねくいのたち)というのだそうです。
左大臣藤原頼長が読み掛ける連歌に、見事に付ける頼政。
弓矢を取って無双。歌道にも優れていたと伝わります。
藤原頼長:角田浩一さん。
2015,03,04 Wed 22:00
大舞台を華やかさで包む。
大宅中将光圀:海佐竜太さん、平貞盛:藤井 貴史さん、
藤原秀郷:室崎 輝さん。
第三部 新たなる神楽への挑戦
~第六幕 瀧夜叉姫 中川戸神楽団~
“あの場面でこうなって、次にこうくる”という、緊張感と約束事を存分に楽しみました。
今回は手打鉦として、奏楽の位置から舞をご覧になっていた能海剛団長も。
やはり繊細な見せ場では『上手くいってくれ!』と一緒に緊張されるのだそうです。
又、中川戸の皆さんの、瀧夜叉姫への想いが詰まった、姫の改心の場面。
大舞台で、五月姫が見えなくなるまで姿を見守る光圀たちの姿は、何度観ても胸を打たれます。
『瀧夜叉姫も、もう数えきれないくらい舞っていますが、これからも舞う度に進歩していきたいです!』
上演後、能海団長のお話です。
支えたり、リードしたり。
大太鼓:松田大地さん、小太鼓:藤井真則さん、
手打鉦:能海剛さん、笛:藤田絵美さん。
悪の忠誠に色香が漂うんです。この面が、印象的よね~。
手下:前長直哉さん、反田一生さん。
瀧夜叉姫の世界に染める。
瀧夜叉姫(五月姫):河内洋介さん。
妖術は敗れ、陰陽の術に救われる五月姫。
五月姫の姿が見えなくなるまで見守る光圀一行。
穏やかな再出発を願う、清々しい物語の結びです。
働き者のひー君は(河内洋翔くん・河内洋介さんの息子さん。夢は神と団長)。もうすぐ2年生。
2月には、一輪車に乗れるようになったんだって。
3月には何ができるようになるのかな?
またお話聞かせてねっ
2015,03,04 Wed 16:06