運命であります。
聞くは一時の恥と申しますが
道成寺の上演後、素朴(?)な質問を・・・。
凄まじい愛憎の果てに。
『どうして清姫は、安珍が、鐘の中に隠れていると分かったのでしょうか?』
『あんたぁ、今まで知らんかったんかぁ』
小田頼信団長に呆れながらも、控室にて、丁寧に教えて頂きました。
「鐘はひびくらむ(ん)」
「鐘は聴こえず」
天の声と、清姫の激情が相俟って。
そして降ろされている鐘に、確信する。
何度も拝見していながら・・・偏って見てたわ~。
雰囲気や表情だけ追っているみたい、もったいない。
ただ、舞台で描かれるのは理屈ではなく。
天の声はやはり、蛇鬼となってまで安珍を求める、清姫の心かなと思います。
清姫を自分に重ねてみれば。
人の内に秘めてるものは大差ない、という物語。
~第3幕 大塚神楽団 道成寺~
今から50年ほど前は。
道成寺は、新婚旅行の人気NO1だった南紀白浜コースの入口に位置し。
多くの新婚さんや観光客が観光バスを連ねたといいます。
講堂では、安珍清姫の物語の絵巻きを開いて、ご住職の説法が行われました。
今では、広い駐車場に、当時の様な活気は見られないということです。
船頭は小田頼信団長。お待たせ~
身を滅ぼしても、なお募る想い。
最後の場面は、清姫だけでなく、見る者の気持ちも救いますね。
これまた続いちゃいマウス
2013,06,04 Tue 21:36