リンク

宝庫。
ダイヤ今日は千代田開発センタ-リニューアルオープンダイヤ

記念公演へのご来場ありがとうございました。

舞台は広くなり、床も天井も真新しく、明るい照明。。。

まだ新しい建物の匂いに包まれた皆様との再会でした。

こけら落とし公演は、神楽人たちの熱演と、能の舞台。

神楽があるからこその広がりを思う一日でした。

改めてご紹介いたします。



上喜多流 大島能楽堂の皆様。
仕舞・土蜘蛛、舞囃子・紅葉狩の披露。
又、装束の着付けを全て解説しながら見せて頂くと言う貴重な機会となりました。



ダイヤ今夜は「十二神祇神楽大会」を結んでいきますダイヤ

この日最後まで拝見できなかったことが、とても心残り。

観たことのない演目も残してしまいました。

・・・一度に欲張らんといきましょうかねぇにこっ

では、古の祈りを舞う神楽、初見の2演目をご紹介します。


~プログラム9 上沼田(うえぬだ)神楽保存会(岩国市錦町)「薙刀舞」~

保存会紹介
上沼田神楽は主に古事記の者物語を演じるもので、起源は享保2年(1717年)と伝えられます。
“幸せを求め災いを防ぐ”神楽として近隣神社で奉納してまわり、古くから地区住民の気持ちを和ませ心を通わせる手段でもありました。
一時断絶の危機を迎えるものの、昭和52年、地元住民の熱い思いから保存会を結成。昭和56年に錦町無形文化財(※現在は岩国市指定無形民俗文化財に指定替え)に指定されました。

薙刀舞について
天孫降臨の道案内をつとめる前の、猿田彦の舞。
天と地の分かれ道で、禍を起こす荒神たちを猿田彦が平定します。




上 天と地の分かれ道(八街)で災いをお越し、荒らしまわる荒神たち。


薙刀舞と聞いて、所望分けだね?と思ったら、なんと猿田彦さんの舞!

前半、荒神たちとの激しい合戦。

続いて、薙刀の技の披露となります。

「たなびく雲を祓い、皇子の降臨をひたすら待った」というその場面なのでしょうか。

この薙刀の回し方は、団体によってそれぞれ違うのだそうで、他の団体の技は参考になり刺激になるそうです。

又、狭い場所で舞う際には、薙刀の最初の一振りは、舞台の広さと観客との距離を測るため大切なものだと伺いました。

血沸きたつ舞です。














上猿田彦:鮎川孝裕さん。








~プログラム10 本郷神楽団(安芸太田町)「大歳舞」~

神楽団紹介
戸河内の一の宮大歳神社に直属し、天文4年(1535年)より存続しています。
数十年前までは「将軍」「王子」等十二神祇を舞っていたが伝承されず、現在は石見神楽を原型とした矢上系の流れを汲む舞が多くなっています。厳かな神楽を伝承することが使命と考え、努力をしています。

大歳舞について
穀物の神である大歳神に豊穣を感謝し祈る舞。
四季の歌が歌われ、舞は田植えから稲刈りまで農作業全般を意味する。
米は最も重要な食糧であり、昔、米の中に魂が宿ると言われ神に供えた。
又、その米を食べることによって、神の力を体内に頂くと考えられていた。



上秋のまつりの嬉しさが舞われているように見えます。


ほぼ地元奉納のみで舞われるということで、珍しい舞を拝見することができました。

奏楽の緩急に気持ちが昂る、華やかで、力強い四人舞です。

狩衣が風を孕む様が美しく、天蓋に宿る神様たちも賛美をしておられたでしょう。

神に仕える「のっとう」さんが、三方に米を乗せ、舞子さんが舞殿に撒きます。(供えます。)

神楽の中では初めて拝見する光景でした。

これを数回繰り返し、最後は会場にお裾分けがあります。

(もう少し詳しく意味など説明できたら良いのですが、理解不足ですみません)

昔ながらの豊穣祈願の姿が受け継がれている舞と思います。


















上頂きました。ありがとうございます。
| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |
貴。
ダイヤ忙しい時は好きなものを食べるに限る!ダイヤ



上春のご馳走、タラの芽。大好物音符


ダイヤさあさあ、ではでは今日もダイヤ

「十二神祇神楽大会」を続けて参ります。

この大会では時折、演目の前に解説をしてくださるので。

初見でよく分からない所作も『なるほど~』と頷きながら拝見することができました。

その中で、鬼が持つ採物・鬼棒を「ざい」と呼ぶことについて。

『(諸説はあろうが)財宝の財(ざい)を表すのではないか』とお話がありました。

『鬼は最後に「ざい」を手から放して成敗される。これは財宝を手放すということ。』

そう考えると、生々しさが増してきます。

「財宝」を鬼の性質によって広く捉える面白さもありますね。

考えたこともなかったなぁ。「ざい」は「ざい」だと思ってたにひひ



上呼吸を感じる。


~プログラム7 松ヶ原神楽団(大竹市松ヶ原)「三刀」~

神楽団紹介
明治初期、友繁氏によって伝えられたことから「十二神祇・友繁舞」と言う。
大正元年には大江山などを取り入れ、松ヶ原大歳神社で奉納されていたが、昭和35年から休団。
昭和46年、8名の有志により復活。地元援助を得ながら、現在は13名で活動。

三刀について
王子神楽(所望分け)の中の、合戦準備の舞。


この日2つめの三刀!ベテランの気迫で魅せて頂きました。

笛の音が独特で観客の興奮を呼ぶ中、舞子さんの「シーッシッシッ」と息を合わせる声が響きます。

皆さん、一体どれだけの時間を一緒に過ごし、舞ってこられたんだろう。。。

ただ脈々と、そうあるべきと、暮らしの中に神楽を伴ってこられたのでしょう。

短時間の演目に、終始漂う緊張感。

最後は、ダイナミックなでんぐり返しで結ばれました。














~プログラム8 伊勢神社神楽団(廿日市市原)「弓舞」~

神楽団について
十二神祇神楽を忠実に守り、加えて中世神楽の根幹を成す演目を多数保持。
特に神がかりを伴う“天臺将軍(てんだいしょうぐん)”は、広島県内で2例しか現存していない貴重な舞である。

弓舞について
所望分けの中の、中央五郎の合戦の準備の舞。


阿刀神楽団の薙刀舞に続く、この日2つめの中央五郎さんの舞は、ここでは弓を使いシンプルに舞われます。

(竹本政博団長、お時間を頂き、ありがとうございました四葉

はじめ、弓幹(ゆがら・弓の棒の部分)と鈴を持って舞われ。

途中、弦を張り、その弓の中をくぐるなどの技が披露されます。

徐々に緊張感が高まっていく舞い子さんの表情に、観客は手に汗握り。

舞子さんが細い弓の中をくぐる瞬間は、息を止めて見守るのです。

躍動的で綺麗な舞でした。。。



上中央五郎:田中修二さん。





上下ここで弦が張られます。ぴんとしっかりと張られたか確認!







上細い弓の中をくぐります。ブラボーッ




| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |
そのはじまりは。
ダイヤGWの準備アレコレダイヤ

今日は缶詰と決めていたのに。

行ってしまった・・・飯室神楽団の滝夜叉姫。

日程表見ると、気持ちが揺れるよね。

おかげで、おしりは炎上。

ファイヤー! ヾ(;゚□゚)ノ  アチアチ

でも、行って良かったです四葉



上野見山渉さんの滝夜叉姫、新鮮っ!改めてご紹介します。


ダイヤそりでは~ダイヤ

「十二神祇神楽大会」後半に入ります。


~プログラム6 上矢口郷土芸能保存会(広島市安佐北区)「世鬼」~

この日2つめの荒平の舞。まずは、この場面から。



上荒平の衣裳を持って進まれます。上矢口さんの世鬼は、ここから始まっています。



上およそ90年前の衣裳。幾人の先輩がこの衣装で舞われたのか。
本当に、本当に!大切にされてきたのでしょう。




上天蓋の下で行われる衣装の着付け仕上げ。衣装を敬い、感謝する気持ちが伝わってきます。


保存会紹介
平成5年に、上矢口十二神祇を30年ぶりに復活し、今年で23年。
新宮神社の奉納を主とし、地元のまつりやあさきた神楽発表会にも出演。
又、保存会は神楽だけでなく、どじょうすくいや和太鼓など他の伝統芸能の伝承も行い、地域住民との交流を図っている。
会員は小学生から社会人までおよそ50名。

世鬼について
荒ぶる神と太夫が山中で遭遇し、互いに自己主張しながら榊や杖などの由来や効力、神仏の関わりについて問答する。
荒平の魔力を象徴する杖と、正義の象徴である太夫の剣を交換し、荒平は良き神となって天下泰平・五穀豊穣を祈り舞う。



上荒平の大四半丈の杖。
『大き方あり、小さき方があり。大き方には天津神をこもらせたもう。小さき方には国津神をこもらせたもう・・・』すごいねっ!



太夫の吉川柊陽(よしかわとうよう)さん(中2)、歯切れよく澄み渡る声が清々しいです。親子3代、神楽一家だそうです。

さて、世鬼(せき)。

荒平という名は各団体共通のようですが、その正体の解釈はそれぞれ。

関所の門番であったり、外部者(魔界や海外等)であったり様々。

上矢口では、八万四千の鬼の大将として台本に刻まれます。

大沢繁治代表が、台本を手にお話されるには。

『言葉自体の意味が不明で頭を抱えることがある。昔の人の聞き取りによる苦労が伺える。』

『受け継ぐものが、“恐らくこうであろう”と割り切り、口上を整え直す時が来ているのかもしれませんね。』

それでも荒平は、優雅でいて快活。十二神祇神楽の憧れ、超人気者でありますグー








上近い。



上地元・佐伯区の女の子・2歳。
荒平が右に行けばニコニコ右に。左に行けばニコニコ左に。
舞えばニコニコくるくる周る。もう、かわいくてたまらんっ
love







上天下泰平・国土安全・五穀豊穣を願い、舞い納めました。

| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |
未知との遭遇。
ダイヤGW突入ですっダイヤ

飛び石3・3・2連休か、10連休か。。。

何しましょ?



上モンシロチョウに大人気、ネギの花。辛くないの?


ダイヤ続いて「十二神祇神楽大会」ですよ~ダイヤ

ここでは2団体をご紹介します太陽

~プログラム4 河津原(かわづはら)神楽団(廿日市市河津原)「注連口」~

神楽団紹介
河津原の神楽舞は、明治10年頃から130年あまりの歴史を持つ。
元来「十二神祇神楽」で、河津原八幡神社への奉納神楽であり、幣や幡、扇等による払い清めを基調とし、舞の美を魅せるものであった。
近年、髙田系八調子や石見系八調子を取り入れ、独自の新たな舞の創造・研究に力を注ぐ。


注連口について
八百万の神々をお迎えする「斎庭(ゆにわ)」を他と区画し、清浄な地に禍神(まががみ)が入らないよう、四方に張る注連縄の由来やそれを讃える和歌を詠ずる。
和歌朗詠の妙なる節回し、三本の幡が舞い遊ぶ優雅な舞振りが見所となる。




上囃子の人数が増えると華やか。


およそ10年ほど前に復活された注連口。

先輩たちが30年くらい前に舞われていた映像と台本が残っていたそうで、「恵まれている」とお話されながら、残して頂いたものを忠実に舞っておられます。

これまで拝見した十二神祇の中では、一味違った趣でした。

とても優雅で、神を迎え神楽する喜びを高らかに歌いあげる様は、言霊の力を知る日本人の形と思います。




上採物のしなやかさ、観ていて気持が落ち着きます。
熊笹は神の依り代。幡の先の△は刃物を形取る魔除け。
幡の3色は「天(てん)・恵(ち)・人(じん)」。天の恵みと人の和(輪)を表すと伝えられます。








上和歌朗詠。




~プログラム5 北中山子供神楽団(山代白羽神楽保存会)(岩国市美和)「三鬼」~

神楽団紹介
美和の里に古くから伝わり、無形民俗文化財である「山代白羽神楽」に触れ、神楽を通じ子供たちの地域交流を目的に昭和59年に発足。
5つの小中学校生から成り立つ。「三鬼」「恵比須」「小太刀」の3演目を保持する。

三鬼について
ある目的を達成させようとする太夫と、その心の闇に隠れた欲望が争う、悪魔祓いの舞。
目標達成の途中、困難や苦労により、様々な誘惑があり、一時的な快楽を求めてしまうその弱さを鬼に例え、人の心の中の問答を神楽化した演目。




上太夫さん、大役ですが本当にしっかり、よく舞われましたねにかっ


ななな・・・なんだろうこの神楽!ぎょ

子供の可愛らしさに盛り上がる一方、この神楽の意味する深さに驚きます。

いつごろ作られた舞なのか、誰が伝えた舞なのか興味をそそります。

目標を月に例え、意欲を弓に例える等、細部に渡ってメッセージ性も豊か。

魔が差すとはよく言ったものですね。

目標を持ち生きる尊さと、人間の心の弱さが引き起こす葛藤。

子供たちがユニークに、又、活き活きと魅せてくれました。






上よからぬ思いに苛まれているのか・・・



上下自分の弱さに向き合い、ひとつひとつに決着をつけていくような姿です。





上欲望に取り喰らわれちゃう・・・



上が、しかし、意志の強さで撥ね退ける!









上拍手喝采。楽しかった!ぜひまた拝見したいです。
| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |
五郎さんの一面。
ダイヤ先日、このブログでも掲載いたしましたダイヤ

熊本・益城町への、赤ちゃん用品などの緊急物資要請について。

メールにて、一旦ストップの連絡がありました。

窓口になっておられる益城町・浜岡さんの周辺では、要請後、早々、大量に物資が届き必要な方に充分行きわたったとのことで、お礼の言葉が添えられていました。

とりあえずではありますが、安心しました。

ただこれは、ひとつの窓口の事であって。

全体は見えないのですが。。。

出来ることは、これからまだまだ沢山ありますね四葉





上阿刀神楽団のお囃子は「起立型」。座られる団体もあるし、色々なんですね。


ダイヤんだば今日も「十二神祇神楽大会」を続けますダイヤ

続いては、阿刀神楽団の皆さんです。

1月にご一緒したばかり、お顔を見てホッとしました。

今回の大会は、ほとんどの団体が初見で、初めてお逢いする方々でした。

よって、掲載許可を頂くために、うろちょろうろちょろ。。。

初対面の方に限られた時間でご挨拶をし、質問させて頂くのはご迷惑をかけますし、こちらも緊張しています。

しかも、神楽人というのは、本当にシャイな方が多い!

まず間違いなく、警戒されますにひひ

しかし、神楽ファンだという思いをお伝えすると。

今度は堰を切ったかのように、とめどなく、心にある神楽をお話してくださいます。

その方が人生の多くの時間をかけ得て来られた、貴重な経験を語って頂ける、分けて頂けることに、心から感謝いたします。



上はじめ登場するのは、五郎さんを激励する村人。
この構成を初めて拝見しました。



~プログラム3 阿刀神楽団(広島市安佐南区)「薙刀」~

神楽団紹介
古くから伝承されていた阿刀神楽に、およそ220年前、阿刀に移り住んだ武術家・宇高宗助(うだかそうすけ)が、難波一甫流(なんばいっぽりゅう)という武術を取り入れ、現在の神楽の形になりました。
昭和40年代に「広島県無形民俗文化財」50年代に「記録作成等の措置を講ずるべき無形の民族文化財」に選択されています。

薙刀について
“所望分け”の舞の中のひとつ。
末の弟・五郎が4人の兄との戦いに薙刀で決着をつけるべく練習する。
大きく分けて前半は、村人が五郎を激励する場面。
後半は、五郎の薙刀の技が披露されます。


五郎さんは、所望分けの中では主役なのでしょうね。

村人に慕われているんだな~。。。

兄4人に対し五郎はひとり、かなり分が悪いということで、五郎は死装束をまとい、御幣も白、白木綿(しらゆう)の舞とも言うそうです。

長薙刀を緊張感と共に操るのは高校生の「若狭たかひこ」さん(漢字が分からなくてすみません)。これから長きに渡って五郎を務めていかれるのでしょう。

又、阿刀神楽団では薙刀ですが、弓や刀で舞われる団体もあります。













上くじけそうになりますが、村人からパワーを注入してもらいます。







| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |

このページの先頭へ
カレンダー
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
<<前  2024年10月  次>>
アーカイブ
プロフィール
LOGIN
現在モード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
OTHERS
    処理時間 0.382414秒
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん
SKIN BY
ブログンサポート
検索(ブログ内)

このページの先頭へ

6350708