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満。
ダイヤ広島新庄高校野球部ダイヤ

甲子園出場おめでとうございます。

頂点の興奮冷めやらぬ週明けとなったことでしょう。

暑くて熱い夏に!

今年の高校野球、応援の楽しみが大きくなりました四葉


ダイヤさてダイヤ

「泥落とし神楽の祭典」いよいよ結んで参ります。

石見から、上府社中の皆さんです。

今年でこの祭典の主催を降りられる決断をされた上田穣さんが『上府さんに出演してもらって、これで夢が完結した。』とまでおっしゃる、悲願の舞台なのでした。


上府さんの2演目は、若いころの大国主命を主役とする八十神と。

大国主命が、息子たちに国の行く末を任せるような歳になったころのお話。

神々にも過ぎゆく時月があるんですね。



上馴染む~音符


○石見神代神楽 上府社中○

~八十神~

この日、久しぶりに(5年ぶりに)大国主命を舞うよ、とおっしゃった山崎完治さん。

『やっぱり気分が良いよね。大国主命は特別だけぇね。』

私も、以前拝見した山崎さんの猿田彦(八衢)が、目に焼き付いたままでして。。。


そしてお話は「八十神の兄まあ・弟まあ」「日本武尊の兄ぎし・弟ぎし」へと移ります。

どちらも愛される道化。(どっちがどっちだっけ?と迷うことが正直あります。)

『言葉は悪いかもしれんが、兄ぎし弟ぎしに比べても、八十神の兄まー弟まーは、かなり頭の出来が劣るんよ。』

『チャリは面白く可笑しく、でも神楽だけぇ!軽くなり過ぎんように。うちは経験を積んだもんが、話術とか技術で絶妙に魅せるけぇ、見とってみんさい。』

何とも言えない間と茶目っ気で、石見弁のチャリさんが会場を湧かしました。



上兄まあ弟まあ、すでに、八上姫にこっぴどくフラれた後。「良い謀、浮かんだっ」。ホント、憎めない役どころですね。



上格調高く、大国主命。波に兎。



上焼けた大岩を赤猪と偽って、大国主命の命を狙ったり。



上木のまたに挟んで亡きものにしようとしたり。



上結局、罰があたるわけで。。。



上そうこうしているうちに、命が、根の国・須佐之男命から太刀と弓矢を授かって戻ってきました。



上下面を取ってからは、もう、別もののようです。
石見の激しい合戦に、やんや、やんやです。







~鹿島~

力比べ、相撲の始まりとも紹介される物語。

観客を巻き込んで賑やかに演じられることが多いですね。

地域によっては、2神が大岩を投げ合って力を競うことがありますが。

ここでは建御名方命(たけみなかたのみこと)が担いだ大岩は「力を見せつけたり」「武器」だったりするんですね。

その大岩について(大森神楽団でお馴染みの)優さんが何気なく言ったひとこと。

『あれは出雲の国を象徴するんじゃない?簡単には渡さないぞって言う気持ちの表れじゃない?』

すごい!その解釈が一番好きかもにかっ



上天津神と大国主命。国譲りの条件は、息子二人の承諾を得ること。



上下素直に従わず、経津主命に力比べで決着をつけようと言う建御名方命。

2015_0628_164723-DSC07104.jpg









上形勢不利に傾く建御名方命。岩(武器)を取られちゃった。この後どう頑張っても取り返せず。



上どうしようどうしよう・・・



上ということで、逃っ!
沢山のお客さんが巻き込まれておりましたにひひ




上最後は太鼓を代わりに・・・『ぬお゛お゛お゛』



上しかし力は歴然の差。追い詰められて降参したのは信濃・諏訪の地。



上これにて葦原中国、平定完了。
| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |
地の利を得る。
ダイヤ今日は浜田で塵輪を2回も見てきたよっダイヤ

西村社中さんと両谷社中の皆さん。

マイカメラがあったらな~あうっ


ダイヤではでは!泥落とし神楽の祭典からダイヤ

続く2団体は、島根です。

まずは、益田市から、三葛神楽保持者会の皆さんです。

初めて拝見しましたので、まずはご紹介です。

○三葛(みかずら)神楽保持者会(益田市匹見町)○

明治27、8年ごろに神職から氏子へと伝えられたのが始まりと言われます。

山口、広島との県境近くに位置することから、島根を含み三面にまたがるので。

もともとは「三面(みずら)」と言われ、後に「三葛(みかずら)」に変化したのだそうです。

神楽も、他の地域との交流の中に、様々に影響を受けながら育まれたと伝えられます。

又、石見でもなかなか見られない「六調子打切」と言われる囃子が最大の特徴。

打切りとは「頭をきる」ことを言い『パンッパンッと打ち切るような叩き方』なのだそうです。(抽象的ですみません)

古い木彫りの面を数多く所有・今に使用され、面の裏に「神職神楽組」と書き残されているものもあるようです。

氏子へと伝承されて以降、時代を見守ってきた面ですね。。。



上別れを告げられた女の愛憎劇。
物語のはじめに登場するのは、諸悪の根源、京の都・下京に住まいする「男」です。



~貴船~

「貴船がもとで変化舞が生まれた」と伝えられる古い舞は、三葛の皆さんの十八番演目。

貴船の鬼女は花形と呼ばれます。

陰惨な重いお話ですが、前半は親しみやすい言葉でテンポよく、懐かしさのある笑いが広がり。

後半は、感情移入する隙もないほど、女の怨塊の恐ろしさが舞われます。



上陰陽師登場。さえない男と対照的な明るさです。



上『あのね!今日にでも鬼になるかいうところまできとるね。』
『祝詞をあげてみるが、何ともならんかったらゴメン。』
快活な陰陽師。




上『ええもん用意したよ。』



上身代わりが舞台に置かれます。怖いわぁ。。。



上そして女が登場。
姫(女)の舞い方は、足の親指に有り。と伺いました。




上下陰陽師の言う通り音符





上いよいよ鬼女となり、襲い掛かります。







上本懐を遂げたと思う女は、そのまま去っていきます。

貴船を初めてご覧になった方は、その終わり方に唖然とされていたようです。さぞ、驚かれたことでしょう!


~鬼反し~

この日は、上演後のお着換え真っ只中、控室でお話を伺いました。

汗を拭き拭き、渡辺清登代表には細やかに説明を頂きました。有難うございましたにかっ

さて、鬼反し。

三葛の地は、吉和に近く、十二神祇神楽の影響もあるようです。

上演前に解説されたのですが、三葛の鬼反しと、十二神祇の「世鬼の舞(荒平の舞)」は共通点が多いと言います。

特に、降参する鬼が『この杖の由来といっぱ、この本杖をもって三度撫づれば、七珍万宝(しちちんまんぽう)・・・』と杖について話す場面はそのものですね。。。



上奏楽は舞台正面、幕前。
益田特有の勇ましい大太鼓、会場を魅了しました。




上武饔槌命。
素朴でシンプルな採物が、厳かさを引き立てます。




上「自分に立ち向かうと、詰め先に引っ掛けて空に上げて、落ちるところをかみ砕くぞ」と抵抗。



上この鬼面は木彫り。松の木。
古い物には違いありませんが、作者・創作年は不明と伺いました。




上長きに渡って活躍してきた面を修理したいと思う一方。
修理すると、面の趣をはじめ“何かが違ってしまうかもしれない”と踏み切れないお気持ちもあるそうです。




上益田では普段、鬼反しを“きが”と略して言ったりするらしい。



上一神一鬼。合戦もじっくり、又、激しく舞われます。



上神の剣から逃れられず降参。



上下鬼を改心させ、農業の神へと導く、めでたいめでたい物語。




次回は、石見神代神楽上府社中の皆さんです。
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心行く迄。
ダイヤ今夜もダイヤ

「第6回泥落とし 神楽の祭典」続いて、梶矢神楽団の皆さんです。

実はこの祭典の開催日は、広島神楽定期公演に梶矢の皆さんが出演される3日前のことでした。

定期公演と同演目でしたので、「予習」の気持ちでギラギラと拝見。

後日、長尾良文団長にまとめて質問をさせて頂き、目から鱗の2演目となったのです。

又、定期公演では、どうしても時間短縮で上演して頂くことになりますが。

この祭典では時間無制限!(スケジュールはしっかり組まれていますよオッケー

神楽団独自の間合いに、行間を読む醍醐味を味わうことができました。

ブログでご紹介したばかりですので、ここでは(比較的はっきりと撮れて嬉しかった)写真をメインにご紹介します。

演目のご紹介など、合わせて、定期公演の様子も見てみてくださいね。

http://yuuko.xii.jp/blognplus/index.php?e=867

http://yuuko.xii.jp/blognplus/index.php?e=866


○梶矢神楽団○

~塵倫~



上豪華な飾り烏帽子。「梶矢さんだっ」と思います。
























~山伏~



上剛力の持つガッソが、気になっちゃって気になっちゃってにひひ



上時間があればあるほど、剛力さんはこき使われて面白いですね。



上悪狐との歌の掛け合いは情緒豊か。長尾さんの歌声だな~とも思います。












次は、三葛神楽保持者会の皆さんです。
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解釈は無限。
ダイヤでは幕開けを飾られたダイヤ

東谷(ひがしだに)神楽保存会の皆さんの2演目です。

初めて拝見いたしましたので、まずは保存会のご紹介から音符

○東谷神楽保存会(岩国市)○

山口県東部の周防沿岸に分布する神舞(かんまい)系統の神楽。

明治以降、神職から氏子へと伝承される。

高度成長期、伝承者不足より一時中断し、今から15年前、平成27年に復活。

(パンフより一時抜粋)

およそ40年ぶりの復活に際しては、当時80歳の方から直接指導を受け、現在、そのお孫さんにあたる方も、保存会で若い力を発揮されています。


~注連灑水(しめしゃすい)~

舞殿は「内注連(うちじめ)」と呼ばれます。

その外側に「外注連(そとじめ)」と呼ばれる場所を設け。

内注連と外注連の間に緑の糸を張り、外注連から内注連に神送りを行う儀式舞です。

気持が逸るようなテンポの楽。

舞人は常に足を動かし、体力の必要な舞は“笛で舞う”と表現されます。

一方で、鮮やかな神楽色が揺れ、終始華やかに大きく舞われる姿は、舞殿だけでなく全ての空間を清めるようでした。



上この度は、竹が緑の糸の役目を果たします。



上最初は幣と鈴を持って舞われます。



上始めの儀式舞といえば、舞う方見る方も緊張感で固い空気が漂うものですが・・・



上前半から軽やかで、楽しい気持ちになる舞いです。



上下静と動、低と高、のびやかに全てを祓い清めるようです。
保存会の舞人さんは、①幣の手②扇子の手③帯の手④太刀の手と、習っていくのだそうです






上やっぱり縦笛は新鮮です。



上後半では、幣と扇を持って舞われます。
4人が集えば、日本の国の1年の営みを思い。




上それぞれに舞えば、四季の恵みや美しさを思います。


~岩戸~

物語は、神話に基づく、よく知る神楽・岩戸の流れですが。

ここでは、天照大御神側の視点や気持で舞われています。

天照大御神を讃える舞であることから、終盤の喜び舞も天照大御神が舞い納められます。

『岩戸は、「荒神(あらかみ)」「五郎の王子」と並んで、うちの得意演目です。
大御神の華麗で優美な舞が、この神楽の一番の見どころです。』

阿部重夫代表のお話です。

阿部さん、お忙しい中を快くお話を聞かせて頂いて、ありがとうございました。



上下須佐之男命が、天照大御神に乱暴を働く場面から始まります。





上天児屋根之男命。ひと通り舞われた後に『べっぴんさんに舞(も)うてもらいましょう。』言葉が分かりやすく親しみやすいです。



上下天宇津女命。可憐で愛らしく舞われます。
私がいつも見ているうずめちゃんとは、雰囲気が違っていました。






上天照大御神は内姫(うちひめ)、宇津女ちゃんは外姫(そとひめ)と呼ばれ、笛の音も異なるそうです。

2015_0628_132157-DSC06897.jpg

上手力男命。「つえ」と「うちわ」を採物とし、力強く舞われます。



上お出ましになった大御神。



上下喜びの舞は清らかで心が浄化されるようです。。。






続いて梶矢神楽団の皆さんです。
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出逢うということ。
ダイヤ浜田の石見神楽検定、受験票が届きましたダイヤ

試験番号18番。

18番・・・十八番・・・おはこ?縁起のいい数字です~四葉

ちょうど今週末は、神楽検定用講習会!

一問でも多く正解したいし、出ておきたいな。台風大丈夫かな。

ここだけの話、あの講習会はヒントが多いですよ。(※去年はね)

(* ̄ー ̄*)ヘヘッ




ダイヤそれでは、時間を巻き巻きダイヤ

今年初めて伺うことができました「第6回泥落とし 神楽の祭典」をご紹介してまいります。

宮内交差点をグングン上った、廿日市市 津田のさいき文化ホールでの開催。

もともとはユッキーさんが『行くべきよっオッケー』と勧めてくれていた祭典なのですが。

プログラムを観て、ザワザワと波立つものがあって・・・なんだか行かなければならんっ!という気持ちで、車を走らせました。

虫のインフォメーションというやつですにこっ

自分の一つの起点となる、大きな意味がありました。


上演8演目の構成は、地元で培われた神楽への最大の敬意と共に。

広域にわたる一円の神楽と、神楽団体への憧れで構成されています。

しかし、主催者の方々がこの祭典に託す、志・趣旨には大きな柱が立っていて。

神楽の在り方や行く先を「投げかける」祭典でもあります。


改めて“祭典”を紐解くと。

“感謝や祈り、慰霊の儀式”や“華やかな行事”とあります。

どちらも神楽の要素。。。

ちなみにこの行事の出演に際しては「祭典楽が演奏出来る」「儀式舞の中でも4人舞が出来る」ことが基本となるのだそうです。

祭典の姿を実感し、立ち返る日でもありました。


ダイヤそれから、何と言いましてもダイヤ

人との出逢い。

この行事の主催のおひとりで、プロデュースをされている上田穣さん。

以前より伺っていた人柄は、豪快で烈火の如く。

その噂を合体すると、一体どんな鬼人なのかと・・・にひひ

イメージを勝手に膨らませて、ドキドキしておりましたが。

とんでもない!

心血を注ぎ、まるで神楽のために息をしておられるような方ですね。

神楽への熱く昂った思いを、大胆かつ繊細な言葉にして、以前からの知り合いのようにお話してくださったことに、心から感激しています。

ユッキーさんや優さんや直さんが、あれだけ慕う方なので当たり前でしたね。。。

この祭典のプロデュース役は今年最後と伺いました。

また機会を設けて、波乱万丈の軌跡を聞かせて頂きたいです。


・・・と、つい話が長くなりましたので、分けます。

幕開けは、岩国市の東谷神楽保存会の皆さんです。
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