今日は浜田で塵輪を2回も見てきたよっ
西村社中さんと両谷社中の皆さん。
マイカメラがあったらな~
ではでは!泥落とし神楽の祭典から
続く2団体は、島根です。
まずは、益田市から、三葛神楽保持者会の皆さんです。
初めて拝見しましたので、まずはご紹介です。
○三葛(みかずら)神楽保持者会(益田市匹見町)○
明治27、8年ごろに神職から氏子へと伝えられたのが始まりと言われます。
山口、広島との県境近くに位置することから、島根を含み三面にまたがるので。
もともとは「三面(みずら)」と言われ、後に「三葛(みかずら)」に変化したのだそうです。
神楽も、他の地域との交流の中に、様々に影響を受けながら育まれたと伝えられます。
又、石見でもなかなか見られない「六調子打切」と言われる囃子が最大の特徴。
打切りとは「頭をきる」ことを言い『パンッパンッと打ち切るような叩き方』なのだそうです。(抽象的ですみません)
古い木彫りの面を数多く所有・今に使用され、面の裏に「神職神楽組」と書き残されているものもあるようです。
氏子へと伝承されて以降、時代を見守ってきた面ですね。。。
別れを告げられた女の愛憎劇。
物語のはじめに登場するのは、諸悪の根源、京の都・下京に住まいする「男」です。
~貴船~
「貴船がもとで変化舞が生まれた」と伝えられる古い舞は、三葛の皆さんの十八番演目。
貴船の鬼女は花形と呼ばれます。
陰惨な重いお話ですが、前半は親しみやすい言葉でテンポよく、懐かしさのある笑いが広がり。
後半は、感情移入する隙もないほど、女の怨塊の恐ろしさが舞われます。
陰陽師登場。さえない男と対照的な明るさです。
『あのね!今日にでも鬼になるかいうところまできとるね。』
『祝詞をあげてみるが、何ともならんかったらゴメン。』
快活な陰陽師。
『ええもん用意したよ。』
身代わりが舞台に置かれます。怖いわぁ。。。
そして女が登場。
姫(女)の舞い方は、足の親指に有り。と伺いました。
陰陽師の言う通り
いよいよ鬼女となり、襲い掛かります。
本懐を遂げたと思う女は、そのまま去っていきます。
貴船を初めてご覧になった方は、その終わり方に唖然とされていたようです。さぞ、驚かれたことでしょう!
~鬼反し~
この日は、上演後のお着換え真っ只中、控室でお話を伺いました。
汗を拭き拭き、渡辺清登代表には細やかに説明を頂きました。有難うございました
さて、鬼反し。
三葛の地は、吉和に近く、十二神祇神楽の影響もあるようです。
上演前に解説されたのですが、三葛の鬼反しと、十二神祇の「世鬼の舞(荒平の舞)」は共通点が多いと言います。
特に、降参する鬼が『この杖の由来といっぱ、この本杖をもって三度撫づれば、七珍万宝(しちちんまんぽう)・・・』と杖について話す場面はそのものですね。。。
奏楽は舞台正面、幕前。
益田特有の勇ましい大太鼓、会場を魅了しました。
武饔槌命。
素朴でシンプルな採物が、厳かさを引き立てます。
「自分に立ち向かうと、詰め先に引っ掛けて空に上げて、落ちるところをかみ砕くぞ」と抵抗。
この鬼面は木彫り。松の木。
古い物には違いありませんが、作者・創作年は不明と伺いました。
長きに渡って活躍してきた面を修理したいと思う一方。
修理すると、面の趣をはじめ“何かが違ってしまうかもしれない”と踏み切れないお気持ちもあるそうです。
益田では普段、鬼反しを“きが”と略して言ったりするらしい。
一神一鬼。合戦もじっくり、又、激しく舞われます。
神の剣から逃れられず降参。
鬼を改心させ、農業の神へと導く、めでたいめでたい物語。
次回は、石見神代神楽上府社中の皆さんです。
西村社中さんと両谷社中の皆さん。
マイカメラがあったらな~
ではでは!泥落とし神楽の祭典から
続く2団体は、島根です。
まずは、益田市から、三葛神楽保持者会の皆さんです。
初めて拝見しましたので、まずはご紹介です。
○三葛(みかずら)神楽保持者会(益田市匹見町)○
明治27、8年ごろに神職から氏子へと伝えられたのが始まりと言われます。
山口、広島との県境近くに位置することから、島根を含み三面にまたがるので。
もともとは「三面(みずら)」と言われ、後に「三葛(みかずら)」に変化したのだそうです。
神楽も、他の地域との交流の中に、様々に影響を受けながら育まれたと伝えられます。
又、石見でもなかなか見られない「六調子打切」と言われる囃子が最大の特徴。
打切りとは「頭をきる」ことを言い『パンッパンッと打ち切るような叩き方』なのだそうです。(抽象的ですみません)
古い木彫りの面を数多く所有・今に使用され、面の裏に「神職神楽組」と書き残されているものもあるようです。
氏子へと伝承されて以降、時代を見守ってきた面ですね。。。
別れを告げられた女の愛憎劇。
物語のはじめに登場するのは、諸悪の根源、京の都・下京に住まいする「男」です。
~貴船~
「貴船がもとで変化舞が生まれた」と伝えられる古い舞は、三葛の皆さんの十八番演目。
貴船の鬼女は花形と呼ばれます。
陰惨な重いお話ですが、前半は親しみやすい言葉でテンポよく、懐かしさのある笑いが広がり。
後半は、感情移入する隙もないほど、女の怨塊の恐ろしさが舞われます。
陰陽師登場。さえない男と対照的な明るさです。
『あのね!今日にでも鬼になるかいうところまできとるね。』
『祝詞をあげてみるが、何ともならんかったらゴメン。』
快活な陰陽師。
『ええもん用意したよ。』
身代わりが舞台に置かれます。怖いわぁ。。。
そして女が登場。
姫(女)の舞い方は、足の親指に有り。と伺いました。
陰陽師の言う通り
いよいよ鬼女となり、襲い掛かります。
本懐を遂げたと思う女は、そのまま去っていきます。
貴船を初めてご覧になった方は、その終わり方に唖然とされていたようです。さぞ、驚かれたことでしょう!
~鬼反し~
この日は、上演後のお着換え真っ只中、控室でお話を伺いました。
汗を拭き拭き、渡辺清登代表には細やかに説明を頂きました。有難うございました
さて、鬼反し。
三葛の地は、吉和に近く、十二神祇神楽の影響もあるようです。
上演前に解説されたのですが、三葛の鬼反しと、十二神祇の「世鬼の舞(荒平の舞)」は共通点が多いと言います。
特に、降参する鬼が『この杖の由来といっぱ、この本杖をもって三度撫づれば、七珍万宝(しちちんまんぽう)・・・』と杖について話す場面はそのものですね。。。
奏楽は舞台正面、幕前。
益田特有の勇ましい大太鼓、会場を魅了しました。
武饔槌命。
素朴でシンプルな採物が、厳かさを引き立てます。
「自分に立ち向かうと、詰め先に引っ掛けて空に上げて、落ちるところをかみ砕くぞ」と抵抗。
この鬼面は木彫り。松の木。
古い物には違いありませんが、作者・創作年は不明と伺いました。
長きに渡って活躍してきた面を修理したいと思う一方。
修理すると、面の趣をはじめ“何かが違ってしまうかもしれない”と踏み切れないお気持ちもあるそうです。
益田では普段、鬼反しを“きが”と略して言ったりするらしい。
一神一鬼。合戦もじっくり、又、激しく舞われます。
神の剣から逃れられず降参。
鬼を改心させ、農業の神へと導く、めでたいめでたい物語。
次回は、石見神代神楽上府社中の皆さんです。
2015,07,26 Sun 23:47