

19歳で神楽の道に入られ、41年という田中さんは。
この9月に、60歳の誕生日を迎えられたばかりです。
おめでとうございます

初めて演じられたのは、玉藻前。
その後、神から鬼・奏楽と一通りつとめられた田中さんですが。
やはり鬼女を演じる魅力は格別だというお話でした。
ピンマイクもなく、お酒を呑んで神楽を・・・観てるような観てないような時代。
自分の口上をきっかけにして。
『皆が水をうったように静まり、体の向きまで変えて観てくれる姿に「やった!」という充実感は忘れられんですね。』
役者さんは、喜びと憂いをその舞台に残していかれるものと思います。
『ただその頃ね、咥え面がひとつしかなくてね。みんなで使い回しとったんですよ・・』
間接なんちゃら~。
人類みな兄弟~



~第2幕 戻り橋~
今年、一番力を入れて舞っている演目。
綱と化身の婆との掛け合いが見所のひとつです。
ところで、悪狐の珍斎さんに続いて、善平を舞った金平 義政さん。
2演目続いての道化は、どう演じられるのかと注目しておりましたが。
さすがでした、金平さん!
見事なアイデアと話術とで、ますます舞台と客席を近づけておられました。




婆を気の毒に思い、自分の館で休むように勧める綱。










上本地神楽団の「壇ノ浦」。
二位の尼と平知盛の、今生の別れのシーンで。
沖本周子(ちかこ)さんの、胸を引き裂かれるような口上と歌声に涙する方も多いと思います。



その美声を育てたのは、詩吟の力。
先日、舞台で吟じる沖本さんに、すっかり心を奪われてしまいました。
漢詩に独自の節をつけ、風情豊かに表現する詩吟。
神楽に活かされるものは大きでしょうね。
詩吟てこんなに色香漂う、妙味に富んだものだったんだ~。
“誰が何を吟じるか”も、詩吟を知ってもらうには、とても大切なことかもしれませんね。


またごはん、行きましょうね~。
2014,09,30 Tue 19:54





9月を締め括る公演は。
4月からちょうど半年を迎える節目の日。
大粒の雨にも拘わらず、多くのお客様にお越し頂きました。
神楽シーズン真っ只中、更に神楽どころへと足を運んで頂ける絶好のタイミングでもあります。
又、今回は7月に続き再び登場となった上本地神楽団の皆さん。
悪狐伝と戻り橋って、チャリチャリの上に、準備がウルトラ大変!な2演目にも拘わらず、チームワークの勝利ですね

最後の撮影会まで、団員の皆さんには大きなご協力を頂きました。


~第一幕 悪狐伝~
上本地神楽団にとって、悪狐伝は時の流れを語る演目。
もともと新人さんは、悪狐の神で鍛えられるものと決まっていたそうです。
合わせて舞うのではなく、感性と感覚で舞う時代に。
少々(いい意味で)ごまかしがきく悪狐伝は、先輩と一緒に舞いながら技術を盗める絶好の機会だったそうです。
『今は今で“自分たち”或いは“自分”に足りないものは何かを徹底的に追及し、形にしていく姿は羨ましく、感心する。』
『求められるものも半端ではないでしょう。。。でも好きな神楽を本気でやるなら、とことん突き詰めていけ!と思っています

田中敏己(さとみ)団長のお話です。







三浦之介:小野川 諒さん、上総之介:福本 涼介さん。
長くなるので、分けます。
明日10月1日(水)の定期公演は
栗栖神楽団の皆さんで、天の岩戸と頼政です。
可愛いウズメちゃんに逢いに来てね。
6時半開場 7時開演
広島県民文化センター(082)245-2311
2014,09,30 Tue 18:13
