

その前日、神楽面師の菅沢良典さんからメールがありました。
『人の前歯は4本、獣の前歯は6本、でも人もケモノも“犬歯”があるよね。』
犬歯とは、獲物の肉を引き裂いたり、木の実の固い殻を割るための歯です。
この時まで私は「犬歯(けんし)」を「いぬば」だと思っていて、菅沢さんに突っこまれて恥ずかしかった・・・
しかしっ そんなことはどうでもいいんです

体に電気が走ったんです!
そうか。遡ればヒトもケモノか~!!
時代の背景が生み出すケモノ。描こうとするものは一体何だったのでしょう。
「神楽に出てくるケモノも、擬人化されたもので、鬼の物語などは
想像力の豊かな先祖たちが生み出した最高傑作ではないでしょうか。
(石井誠二さん・筆)」
☆土居神楽団・頼政鵺退治☆
『頭は猿・尾は蛇・手足は虎のような怪物、この不気味さ・恐ろしさを表現する
ことが舞手の醍醐味です。』
事務局長のせがわさんのお話。汗をカキカキ、清々しい人柄です。
事務局長は、神楽団の運営に関する様々な段取りを整えるのがお仕事。
地味ながら大変な役割ですが、せがわさんだと、きっと安心でしょうね





鵺に対する、先輩たちの想いが詰まっています。


写真は門出佳大さん。ブログもアップされています

☆長澤社中 加藤清正(虎退治)☆
明治の終わりから昭和の初めごろ、日蓮宗のお寺からの依頼で創作された、神楽で伝える加藤清正の武勇伝。
これまで一頭だった虎を、月いちに合わせて二頭出しにしてくださいました。
寅の生地がなかなか手に入らなかったそうです。
『昭和の激動の時代に、先輩たちが思うように舞えなかった時期もあるのですが。およそ80年を経て、この神楽もまた進化し続けていると思います。』
長富幸雄代表のお話です。


片鎌槍・長烏帽子形(ながえぼしなり)は清正のトレードマーク。









神楽面師さんは、神楽人にとってはとても身近なインタビュアーなのだ、ということに気が付いた!
(衣装や小物も全部そうなんですね・・)
『ケモノの面はねー、案外難しいんよ・・・』
その話!あまりにももったいないから機会を改めて。きっちりと

2012,02,15 Wed 13:03
