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先人の技に発展を頂く。
ダイヤ今日は啓蟄ダイヤ

啓→開く
蟄→虫などが土中に隠れ閉じこもる様子

すぐそこで。

あんなものやこんなものが、ぽっこり顔を出していますよ~にひひ



上石ばかりの固い地面から筍。残念ながら食べられないタイプ


ダイヤ昨日は、石見神楽ガイド養成講座に行って来ましたダイヤ

早起きで麗らかな浜田道をのんびり。

しかし車の中は暑くて!窓を開けると花粉が大変だし、時折クーラーをかけながら春のドライブになりました。



上会場は三宮さん!小さい頃まつりに行った記憶があります。
・・・何十年ぶりに行っただろう。




上非日常的な空間。


ダイヤ毎年様々なプログラムを用意される石見神楽ガイド養成講座ダイヤ

今年は石見神楽面師の柿田勝郎さんによる講演と。

西村神楽社中の皆さんの神楽上演でした。

どなたでも参加OKとなっており、最大の目的は「石見神楽について知識を広め、好きになってもらうこと。」と主催者さんのご挨拶がありました。

小さい子供さんと参加されるご家族もあり“親も子も一緒なって故郷の神楽を学び楽しむ”心豊かな風景でした。


ダイヤ第一部は、石見神楽面師 柿田勝郎さんによる講演「石見神楽の魅力」ですダイヤ

神楽面師として45年。

この日の講演は、神楽面や郷土愛から柿田さんの人柄が滲み出るもので。

内容も濃く多岐に渡りましたが、ほんの一部をご紹介させてもらいます。

まずは、面師さんになったきっかけについて。

はじまりは、もともと手先が器用であった柿田さんの小さな興味から。

これが無我夢中・一心不乱を呼んで、ついに決心となり。

身内の大反対の中、唯一、奥様の応援を得て面師として歩み始めたそうです。

そしてご自分の面師道は「時代(バブルなどの社会環境)」「センス」「運の良さ」が支えてくれたのだと振り返られました。




上下長浜面の伝統的な技法について。皆さんに直接触ってもらいながら話が進みます。





上脱活応用、木槌で粘土を壊して外すとこ。大きな音でした。



上複雑な造形を可能にする技術。


ダイヤ印象的な2つのお話ダイヤ

①神楽面の完成とは

『私はできるだけ希望に沿った面は作るが、ここに完成はない。神楽面の本当の完成は、舞の中で仕上げる神楽人たちに託すものである。これは私の手の届かないところで、そして、面作りの面白さである。』

②面師さんとしての喜び

『注文した面を取り来る神楽人たちの「こりゃあ、ええなぁ!」と喜んでくれる姿。これが一番嬉しい。銭金じゃあない!』

又、面を注文する際の神楽人たちの情熱、本気度に触発されることも多いと語られました。


ダイヤ丈夫で軽く、衝撃に強い張子面についてダイヤ

全国には数えきれないほどのまつりがある中。

昔からの伝統として木彫面を伝える所も多いのはご周知の通り。

しかし現在、張子面の噂を聞きつけ、全国から興味と注文が寄せられます。

柿田さんは、木彫り面・張子面のそれぞれの長所、短所を解きながら、これからの時代に張子面の可能性をみておられるようです。





ところで、今回も『斉藤さん、何か質問があろうにひひ?』という恒例のご指名を頂きまして・・・

今回は子供たちの参加もあったので。

“神楽に携わって生きたいという子供さんもいるでしょうが、お弟子さんはとられますか?”と質問をさせて頂きました。

これについてはまず『毎年そういう話が来る!しかも近遠各地から来ます。』というお話に驚きました。

そして、弟子とは“その子の人生を預かることである”という自論の中。

面師として食べていけるかどうか分からない時代に無責任はできないと、現実と心の葛藤をそのままお話されました。

これが結局は冒頭の「時代」「センス」「運の良さ」に繋がってくるということなのでしょう。

柿田面師さんが肌で感じられてきたリアルな今昔、本当に貴重なお話ばかりでした。

ジーーー(。p゚ω゚q。)---ン


次回、西村社中の皆さんの神楽上演をご紹介します。
| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |

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