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祝島時間。


ダイヤ祝島へ行って参りましたダイヤ

周防灘に浮かぶ、周囲12キロのハートの形をした小さな島。

漁業と農業が主で、特にビワはブランド化しています。

4年毎に開かれる“祝島の神舞”も広く知られています。


祝島には、長年お世話になっているご夫婦があり。

幾度となく訪れていますが、今回の目的は野鳥調査。

春の明るい日差しのもと、まだ少し冷たい潮風の中を、島の端から端と山の中の一部を見て歩きました。



上朝一便は6時10分出航。室津港から祝島までの直行。
新聞や宅配便の荷物が沢山載せられます。乗客は2人だけ。




上直行便は、祝島まで18分。あっという間です。


祝島は、植物観察や風景画、写真、釣り、猫好きと多くの観光客が訪れる島です。

フラリと島情緒を求めて来られる方もいらっしゃるようですが、民宿やカフェもあり、短期間の滞在に不便はありません。



上南国を思わせる、石積みの練塀(ねりへい)。
台風や強い季節風、又、密集しているお互いの家屋を火災から守る役割があるそうです。



早速レンタサイクルで、島の西側から調査を始めることに。

しかしこの自転車!普段どなたも手入れされていないようで、少し注意が必要ですにひひ

タイヤに空気を入れて、パンクしませんようにと出発。



上早速、ウミアイサに出会う。渡り途中か、居残り組か。



上西ルート行き止まり付近。向こうに小祝島。


祝島は猫さんが多く、猫島と呼ばれる方もいます。

岩合光昭さんの写真の影響もあるのかもしれません。



上よくしゃべる子です。海と猫は似合いますね。


島の方によると「今、50匹くらいいる」そうです。

猫さんも人懐こい子と、警戒心の強い子といます。

ただ、痩せているの子が多いのが少し気掛かり。。。島猫ってそんな感じなのかな。



上ぽかぽか、港でお昼寝。


ところで。

祝い島では、出会う人みんなが声をかけてくれます。

「どこに行くの?」「その自転車大丈夫そう?」「飲み物は持った?」等々。

みんなが身内的な感覚なのでしょう。

その中で、時間があるなら絶対行った方が良い!とおススメされたのは。

『平さんの棚田』。

ところがこの棚田は、港から4~5キロの山の中にあります。

往復9キロ、船の時間を考えて動かなければなりません。

私は野鳥を探しながら、行ってみることにしました。

しかし実際には、山の中腹に整備されたコンクリートの一本道。

アップダウンの少ない歩きやすい道で、斜面には琵琶畑やみかん畑などが広がっています。



上はじめはキツイ上り坂。学校から子供たちの元気な声が聞こえる。



上八幡さんがあったので、手を合わせてから登ることに。
普段人が来ない雰囲気。高齢化が進むこの島では、この階段・高さは難しいと感じる。




上山道の途中には、誰も手入れをしていない野生の琵琶があちこちにあります。



上所々、甘い香りが漂う。。。アケビの花っていい香り!知らなかった。



上周防灘の景色に、四国を近くに感じながら・・・
野鳥探して写真撮って、全然前に進まん。



看板もないので、今どのあたりか全くわからまま1時間半。

突然到着しました。

平さんの棚団はこれだ~~!



上まるで城壁のような三段の棚田。


想像以上のスケールに、凄いっぎょと声が出ました。

そして、観光マップを読んで、度肝を抜かれました。


“この棚田は大正時代の終わり頃から約30年かけて、 親子三代で重機も使わず「てこ」で造りあげた日本最大級の美しい棚田です。急勾配の土地を切り拓いて、広く平らな田んぼを造るため、高い石垣が築かれました。
「谷積み」という手法で積み上げられた石垣は、数トンもある巨石から小石まで理想的な配列がなされています(観光マップより)”


なんだって?!

大きなものでは1メートルもある岩を、重機無しでひとひとつ、てこを使って。

・・・45度のこの山の急斜面を整えられたのですね。




上真下から。9メートルあります。


初代、平亀次郎さんは「米さえありゃあ生きていける。子供や孫のために田んぼを残そう」とおっしゃったそうです。

その後、三代目の平萬次さんは、50年以上この棚田で米作りをされてきましたが。

ご高齢となって、10年前から休耕田となっているようです。




上棚田にあがってみました。伊予灘が眼下に広がります。
この景色は、当時から変わっていないでしょう。



人間の強さを思います。

初代・亀次郎さんは家族や子孫のために、この偉業を成し遂げられたのですね。

亀次郎さんの言葉は、現在、石碑に刻まれています。

「今日もまた、つもりし雪を かきわけて 子孫のために ほるぞ うれしき」


さて、そろそろ戻らなければ。。。。

帰り道も、ノスリやサシバが青空に舞い、春に去る野鳥、来る野鳥が入り乱れていました。


集落に帰ると、流石に歩き疲れて、港の前のカフェで一休み。

ここでも、島の方が色んなお話をして下さいました。




上岩田珈琲店。大人可愛い、落ち着いた店内。
体に染み入る良い香りのハーブティとパウンドケーキ(絶品音符)を頂きました。



およそ10時間半滞在の、充実観察。

それでも、まだ行っていない場所を一か所残している。


遠いようで近い祝島。

上関へのドライブがてら、のんびりしに行ってみてください。

流れる時間が少し違って感じられます。

島の周囲を見て歩くだけなら、半日でも充分楽しめますよにかっ




上室津へ向かう帰りの船の中から。
釣り人のバケツを狙う、猫さん発見。

| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | その他 |

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