折居は海開きでした。
今日は、浜田に住む祖母の92歳の誕生日
宅配便でプレゼントを送ったから、夕方は家に居てねと、お昼に電話をしておいて。。。
部活から帰って来た娘と、急いで浜田に走り。
娘が『宅配便でーす!』と言って、玄関に入ると。
祖母はびっくりし過ぎて、しばらく固まってしまいました。
え?え?どうしたん?びっくりしたー!と、サプライズ帰省に喜んでくれました。
『こんな嬉しいことはない。もう、いつどうなっても良い。』
いやいや大袈裟だな、来年も一緒にお祝いするよ。
でもあんまり驚かせると、心臓に悪いかな?
ショートケーキと日本茶と、ハッピーバースディの歌でお祝い。
さすがに92本のろうそくは難しい
それでは、ヤマトタケル後半まいりましょう
続く「走り水」は。
自ら海に身を投げて神の怒りを静めタケルを救った、神話の中で最も献身的な妻と語り継がれる、オトタチバナヒメの物語。
宮乃木神楽団の皆さんが、この鑑賞会に向けて、昨年の夏から創作に取り組み、独自の取材に脚本を書きおろされた新作です。
~(後半)第三幕 走り水 宮乃木神楽団~
走り水 あらすじ
相模の国を平定したタケルは、更に東国へと進みます。
走り水(東京湾入口)から上総(千葉県房総半島)へ船で向かおうとしますが、波は次第に荒くなり、走り水と言う名の通り、潮は南北に激しく走るように流れます。
これまでの戦でタケルに敗れた者たちの怨念が、海の底からタケルを荒海へと引きずり込まんとするかのようです。
底津王(そこつおう)と霊怪士(りょうのあやかし)という海の鬼神は、タケルに一番大切なものを差し出させと言います。
全てを悟る后・オトタチバナヒメは、自ら生贄となり荒れ狂う海の中へ身を投げます。
すると海は瞬く間に青く静かになり、タケルの船は無事、上総の岸へ到着します。
猛々しさを増す、タケル。
“日ノ本いちとなった我に、勝るものなし”と、自らの武勇に慢心するタケルは。
海の難所を忠言する吉備武彦の言葉も耳に入らず。
『このような海など、たやすく渡ってみせようぞ』と、自然の力さえ制圧できるとおごりたかぶります。
国津神々は、この思い上がりこそがタケルの弱みと襲い来るのです。
海の底。タケルに敗れたものの恨みつらみが怨念と化す。
さて、オトタチバナヒメは、もとはタケルの叔母・ヤマトヒメに仕えていた巫女で。
タケルを守れとヤマトヒメから使命を受ける者であり、雨叢雲剣と火打石同様、タケルに授けられたお守りのひとつであったと解釈して舞われます。
タケルの最も愛するオトタチバナヒメを手に入れた底津王は、この先に待つ更なる試練を暗示して消えて行きます。
~君去らず 袖しが浦に立つ波の その面影を 見るぞ悲しき~
タケルとオトタチバナヒメが本当の愛で結ばれていたことが、悲劇を生み、救いでもありますね。
ヤマトタケル:半田 徹さん、吉備武彦:山下瑚太郎さん、
オトタチバナヒメ:中村悠哉さん、底津王:田村和也さん、
霊怪士:中村直哉さん・中本雄巳さん。
大太鼓:佐々木崇志さん、小太鼓:佐々木恵太朗さん、
手打鉦:栗栖 綱さん、笛:米田篤史さん。
※撮影・掲載、主催者許可有り。
2016,07,04 Mon 00:57