



48歳の若きリーダー、藤田丈二団長です。
阿坂神楽団は年齢層も幅広く、神楽団ならではの縦社会で引き締まっています。
先輩方は裏方として緻密に仕切られ、出方の皆さんの全力を支えておられます。
以前、藤田団長が「団長といっても、中間管理職のようなもの」と例えて、お客さんを湧かせておられましたが。
『先輩たちの助けがないと、今日のこの舞台に我々は立っていないと思います。』と、“一丸”の有難さをしみじみとお話されました。
又、200年を超す阿坂の歴史の中では、今ではもう、字が読み取れなくなっている台本もあるそうで。
復活を望みながらも、すでに伝えてくれる指導者もない演目もあることから。
『再演のためには、昔の舞とは変わってしまうことを受け入れ、新たな気持ちで取り組んでいく必要がありますね。』と、模索する気持ちを語られました。


『しんどい、本当にしんどい、さっき(第一幕)も舞ったのに・・・』さっきは土蜘蛛の役でしたよね~。
~第2幕 殺生石~
定期公演で、この日だけの演目。
昨年、独自の取材で新たに創作された殺生石です。
殺生石を現在舞っておられる神楽団・・・私が知っているのは、数えるほどです。
初お披露目から、3回目の上演だったそうですが。
舞台の神楽人たちが、あまりにも“神楽の愉しさ”全開で舞われるので。
観ているこちらも期待で胸がいっぱい、会場はよく笑い、大きな声援に包まれました。
大太鼓:藤田丈二さん、小太鼓:上野昭文さん、
手打鉦:佐々木正之さん、笛:勝 友美さん。
玉藻前:佐々木 匡さん、玄翁和尚:小野遥平さん、
飛び助:益井保信さん。




ところで、葛城山で胡蝶、殺生石では玉藻前を舞われた佐々木匡(たすく)さん。
同じ姫型の悪としてどう気持ちを切り替えるのか、伺うと。
『まずは気持ちを整えること。先輩方にはいつも、舞い方じゃない、気持ちから入れと指導を受けます。』
『10代の頃は、先輩たちの意見が素直に聞けなくて喧嘩になったりしました。今は先輩方の経験を学ばせてもらうことが自分の糧になると分かってきました。』
佐々木さんとお話すると、ますます応援したくなりますよ~。

































撮影会はモリモリに盛り上がりました。





2015,07,22 Wed 09:19
