清々しい青空
お昼ご飯をコンビニで買って、広島城へ寄ってみました。
お目当ては、雨上がりの鳥さんたちです。
長い雨があがるのを待ちわびていた様子で、地面にも、木々の間にも、高い空にもの~びのび、沢山。
太陽の光は本当にありがたいですね。
ほんの30分ほどでしたが、都会の真ん中での森林浴と鳥浴に心が満たされました。
今日はカメラを持っていなかったんだけど。。。
こんな日に限ってコゲラ(日本で一番小さいキツツキ)さんが目の前をウロチョロ。
この小さい写真で、どこにいるか分かりますか?
一番下に、正解入れときますね~
どーこだっ?
今夜は、昨日まで16団体をご紹介させて頂いた
いわみ子供神楽フェスタ20年記念大会のシンポジウムについてご紹介しようと思います。
シンポジストの子供たちを主役に、ほんの少しまとめさせて頂きます。
長~~いので、お時間のある時に、ゆっくり読んでくださいな
この度のシンポジウムは、石見神楽の未来をテーマにして。
子供たちが故郷の神楽と町にどんな夢を持ち、何を思い、どんな毎日を過ごしているかを伺いました。
石見神楽が大好きで、直向きな子供たちの話は眩しく!光そのものですが。
街づくりから、観光、仕事環境など、超現実的な話が課題として並びます。
神楽人・観客・支える側の3者が“我が故郷に石見神楽あり”と、足並みを揃えることからなのでしょう。
具体策は急には出て来ません・・・
まずは、来年21回の大会を見に来てもらうことから。
そして、この舞台に期待されるのは、ますます子供たちの情熱を磨き、次のリーダーを育てる役割だと感じました。
まずはサポート側の、大人の皆さんお三方のご紹介です
まとめ役:どんちっちサポートIWAMI会長、川神裕司さん
これまでこの大会を全力で支えてこられた、この大会の指揮者です。
縁の下の力持ちとしての、この大会の20年を喜び。
子供たちの話を弾みとして、更なる活性化への献身を誓われました。
着座一番左手(写真すごく小さくてすみません)
アドバイザー:長浜社中子供神楽指導者、岩永孝吉さん
指導歴25年のご経験から、子供たちのお話のフォローについて頂きました。
アドバイザー:西村神楽社中、下岡 望さん。
この大会へは、中学1年の時に神迎えで出初演され、以降3回まで出演。
現在は大会のスタッフとして関わっていらっしゃいます。
写真が小さいので、西村八幡さんの奉納・天神から、道真を舞う下岡さんの写真を入れておきますね。
3人のシンポジニストの子供たちのお話をご紹介します
トップバッターは。
大尾谷子供神楽団 梶谷 旦(いづる)さん(小3)。
〇地元奉納で見た大尾谷子供神楽の恵比須をきっかけに、5歳から神楽を始める。
得意な舞は恵比須。長い間の下積みが認められ昨年の秋から恵比須へ抜擢。
今頑張っているのは笛。目指すは大太鼓!〇
今年の戸河内競演で特出として恵比須を舞った旦くん。舞う喜びに溢れ、溌溂と舞い納めました。
元気で良く笑い、よく話してくれる旦くん
しかし神楽の話になると、途端に凛と引き締まる表情。
旦くんが話してくれたのは、ライバルへの思いです。
ライバルは、小学校6年生の佐々木一真くん。
自分より後に入団したのに、舞が上手で色んな役を舞って活躍している。
この日の朝の岩戸も、佐々木君は皃屋根さんを舞っていました。
『羨ましいし、悔しい』と、正直な胸の内に、真剣で精いっぱいの思いが伝わってきます。
岩戸の上演中、佐々木君の舞に見入る旦くんです(右)。
そのお隣は弟の和くん。神楽団のムードメーカーです。
アドバイザーの岩永さんからは『ライバルへの思いは誰よりも上手くなりたいという証拠。』エネルギーの源としてその気持ちを大切にしてほしいというメッセージ。
下岡さんからは『自分も常に同世代や他の社中に意識するライバルがいた。今でも、良き友は良きライバルである。』とアドバイスがありました。
ところで、旦くんは。。。
舞台へ出る前は“人”と手のひらに3回書いて飲み込んで出るそうです。
『こうすると緊張しないって、半場徳一(指導者)さんが教えてくれました。』
・・・可愛い過ぎるっ
続いてのパネリストは。
周布青少年保存会の大館太陽(おおだてたいよう)さん(小5)。
〇5人兄弟の一番上。お母さんと共に周布青少年保存会に所属。
母の影響で3歳から神楽を始め4歳の時「塩祓」でデビュー。
神楽歴7年。今は、八幡・恵比須・塵輪・頼政・大蛇に出ている。
お母さんは、この大会の第一回から数年に渡って出演。お母さんであり、神楽の先輩である〇
打ち合わせ時から、お母さんとまるで親子漫才のようなお二人。
舞台で笛を吹くお母さんについて聞くと、恥ずかしい素振りを見せながらも『格好良い』と、話してくれました。
独特なキャラで慕われる太陽くんがお話してくれたのは、いつか舞いたい「鵺の神」です。
どうして鵺の神なのか?それは『舞台で長く舞えて目立つから!』。
これはもうその通り!と皆が納得
アドバイザー下岡さんからは『舞子はみんなそれを思っている。それがないと上手くならない。』と共鳴。
この日は大蛇の手名椎を舞いました。本当のおばあちゃんに見えてくる、優しく繊細な所作を舞います。
指導者の辻友則さんは『他の子とは違う目線で舞える、キラリと光るセンスがある。』と、陰でこっそり褒めておられました。
練習の際には、厳しく言われて落ち込むこともあるという太陽くん。
しかし、言われたことは絶対に!次の練習では出来るようにしているそうです。
アドバイザー岩永さんは『神様事、又、芸事だから言うべきことはきちんと言う。言う方もキツイが、本気で大切なことを伝えている。沢山叱られて、沢山褒められてください。』と、指導者の気持ちを伝えられました。
太陽くんの将来の夢は、プロ野球選手。
沢山稼いで、衣装や面を沢山寄付してねと皆からエールを送られました
3人目のシンポジストは。
西村子供神楽社中、勘場栄莉加さん(中2)
〇先に西村社中に入った兄姉の影響を受け、小3から始めて5年目。
塵輪の赤鬼と、大太鼓が得意。
学校では柔道部で活躍。
最近初段に合格し、黒帯。
先日の市総体では個人第3位、団体では優勝し、来月の県大会へ進む。大きな期待を背負うスポーツマン〇
家族の協力があって、神楽も柔道も続けてこられたと、感謝の思いを伝えられた栄莉加さん。
ボーイッシュなルックスに、ニコっとした笑顔が愛らしいです。
一つ一つの質問に一生懸命考えながら答えてくれました。
栄莉加さんのお話の中心は、やはり女性でありながら鬼を舞い、頼もしい大太鼓であるということ。
アドバイザー岩永さんは『大きくなるにつれて、鬼も大太鼓も女性がつとめることが珍しくなる。石見神楽の開拓者と言える。』と今後に期待を寄せられました。
大太鼓を叩くときは『神楽は神様や人に見て頂くものなので、奏楽と舞がひとつになれるよう全体に注意を配る』と、細やかな気配りをされています。
初めて舞台で大太鼓を叩いた時は、力が入りすぎて手の皮がむけたそうです。
悩んだ時は、先輩方から具体的なアドバイスをもらい、実践しています。
今後も、他の鬼とは違った雰囲気を持つ“鵺”を舞いたいという目標を持ち。
又、将来はオリンピック選手になりたいという、ビッグな夢もあります。
県外の大学に進まれた、アドバイザー下岡さんからは『将来設計のために、故郷から出て様々な経験を積むことも大事。その先で、自分の中で神楽がどう影響してくるか向き合えば良いと思う。僕は、やっぱり石見神楽がしたくて浜田に戻りました。』と、ご自身の経験から愛情あるアドバイスを送られました。
栄莉加さんのまとめの言葉は『石見神楽がもっと盛んになって、県外の人等、もっと多くの人に見に来てほしい。』でした。
その願いに尽きますね・・・。
旦くん、太陽くん、栄莉加ちゃん、いろいろお話聞かせてくれてありがとう。
めちゃめちゃ楽しかったよ~
では冒頭のコゲラさん
見つけられたあなたは、間違いなく鳥好きですね。
お昼ご飯をコンビニで買って、広島城へ寄ってみました。
お目当ては、雨上がりの鳥さんたちです。
長い雨があがるのを待ちわびていた様子で、地面にも、木々の間にも、高い空にもの~びのび、沢山。
太陽の光は本当にありがたいですね。
ほんの30分ほどでしたが、都会の真ん中での森林浴と鳥浴に心が満たされました。
今日はカメラを持っていなかったんだけど。。。
こんな日に限ってコゲラ(日本で一番小さいキツツキ)さんが目の前をウロチョロ。
この小さい写真で、どこにいるか分かりますか?
一番下に、正解入れときますね~
どーこだっ?
今夜は、昨日まで16団体をご紹介させて頂いた
いわみ子供神楽フェスタ20年記念大会のシンポジウムについてご紹介しようと思います。
シンポジストの子供たちを主役に、ほんの少しまとめさせて頂きます。
長~~いので、お時間のある時に、ゆっくり読んでくださいな
この度のシンポジウムは、石見神楽の未来をテーマにして。
子供たちが故郷の神楽と町にどんな夢を持ち、何を思い、どんな毎日を過ごしているかを伺いました。
石見神楽が大好きで、直向きな子供たちの話は眩しく!光そのものですが。
街づくりから、観光、仕事環境など、超現実的な話が課題として並びます。
神楽人・観客・支える側の3者が“我が故郷に石見神楽あり”と、足並みを揃えることからなのでしょう。
具体策は急には出て来ません・・・
まずは、来年21回の大会を見に来てもらうことから。
そして、この舞台に期待されるのは、ますます子供たちの情熱を磨き、次のリーダーを育てる役割だと感じました。
まずはサポート側の、大人の皆さんお三方のご紹介です
まとめ役:どんちっちサポートIWAMI会長、川神裕司さん
これまでこの大会を全力で支えてこられた、この大会の指揮者です。
縁の下の力持ちとしての、この大会の20年を喜び。
子供たちの話を弾みとして、更なる活性化への献身を誓われました。
着座一番左手(写真すごく小さくてすみません)
アドバイザー:長浜社中子供神楽指導者、岩永孝吉さん
指導歴25年のご経験から、子供たちのお話のフォローについて頂きました。
アドバイザー:西村神楽社中、下岡 望さん。
この大会へは、中学1年の時に神迎えで出初演され、以降3回まで出演。
現在は大会のスタッフとして関わっていらっしゃいます。
写真が小さいので、西村八幡さんの奉納・天神から、道真を舞う下岡さんの写真を入れておきますね。
3人のシンポジニストの子供たちのお話をご紹介します
トップバッターは。
大尾谷子供神楽団 梶谷 旦(いづる)さん(小3)。
〇地元奉納で見た大尾谷子供神楽の恵比須をきっかけに、5歳から神楽を始める。
得意な舞は恵比須。長い間の下積みが認められ昨年の秋から恵比須へ抜擢。
今頑張っているのは笛。目指すは大太鼓!〇
今年の戸河内競演で特出として恵比須を舞った旦くん。舞う喜びに溢れ、溌溂と舞い納めました。
元気で良く笑い、よく話してくれる旦くん
しかし神楽の話になると、途端に凛と引き締まる表情。
旦くんが話してくれたのは、ライバルへの思いです。
ライバルは、小学校6年生の佐々木一真くん。
自分より後に入団したのに、舞が上手で色んな役を舞って活躍している。
この日の朝の岩戸も、佐々木君は皃屋根さんを舞っていました。
『羨ましいし、悔しい』と、正直な胸の内に、真剣で精いっぱいの思いが伝わってきます。
岩戸の上演中、佐々木君の舞に見入る旦くんです(右)。
そのお隣は弟の和くん。神楽団のムードメーカーです。
アドバイザーの岩永さんからは『ライバルへの思いは誰よりも上手くなりたいという証拠。』エネルギーの源としてその気持ちを大切にしてほしいというメッセージ。
下岡さんからは『自分も常に同世代や他の社中に意識するライバルがいた。今でも、良き友は良きライバルである。』とアドバイスがありました。
ところで、旦くんは。。。
舞台へ出る前は“人”と手のひらに3回書いて飲み込んで出るそうです。
『こうすると緊張しないって、半場徳一(指導者)さんが教えてくれました。』
・・・可愛い過ぎるっ
続いてのパネリストは。
周布青少年保存会の大館太陽(おおだてたいよう)さん(小5)。
〇5人兄弟の一番上。お母さんと共に周布青少年保存会に所属。
母の影響で3歳から神楽を始め4歳の時「塩祓」でデビュー。
神楽歴7年。今は、八幡・恵比須・塵輪・頼政・大蛇に出ている。
お母さんは、この大会の第一回から数年に渡って出演。お母さんであり、神楽の先輩である〇
打ち合わせ時から、お母さんとまるで親子漫才のようなお二人。
舞台で笛を吹くお母さんについて聞くと、恥ずかしい素振りを見せながらも『格好良い』と、話してくれました。
独特なキャラで慕われる太陽くんがお話してくれたのは、いつか舞いたい「鵺の神」です。
どうして鵺の神なのか?それは『舞台で長く舞えて目立つから!』。
これはもうその通り!と皆が納得
アドバイザー下岡さんからは『舞子はみんなそれを思っている。それがないと上手くならない。』と共鳴。
この日は大蛇の手名椎を舞いました。本当のおばあちゃんに見えてくる、優しく繊細な所作を舞います。
指導者の辻友則さんは『他の子とは違う目線で舞える、キラリと光るセンスがある。』と、陰でこっそり褒めておられました。
練習の際には、厳しく言われて落ち込むこともあるという太陽くん。
しかし、言われたことは絶対に!次の練習では出来るようにしているそうです。
アドバイザー岩永さんは『神様事、又、芸事だから言うべきことはきちんと言う。言う方もキツイが、本気で大切なことを伝えている。沢山叱られて、沢山褒められてください。』と、指導者の気持ちを伝えられました。
太陽くんの将来の夢は、プロ野球選手。
沢山稼いで、衣装や面を沢山寄付してねと皆からエールを送られました
3人目のシンポジストは。
西村子供神楽社中、勘場栄莉加さん(中2)
〇先に西村社中に入った兄姉の影響を受け、小3から始めて5年目。
塵輪の赤鬼と、大太鼓が得意。
学校では柔道部で活躍。
最近初段に合格し、黒帯。
先日の市総体では個人第3位、団体では優勝し、来月の県大会へ進む。大きな期待を背負うスポーツマン〇
家族の協力があって、神楽も柔道も続けてこられたと、感謝の思いを伝えられた栄莉加さん。
ボーイッシュなルックスに、ニコっとした笑顔が愛らしいです。
一つ一つの質問に一生懸命考えながら答えてくれました。
栄莉加さんのお話の中心は、やはり女性でありながら鬼を舞い、頼もしい大太鼓であるということ。
アドバイザー岩永さんは『大きくなるにつれて、鬼も大太鼓も女性がつとめることが珍しくなる。石見神楽の開拓者と言える。』と今後に期待を寄せられました。
大太鼓を叩くときは『神楽は神様や人に見て頂くものなので、奏楽と舞がひとつになれるよう全体に注意を配る』と、細やかな気配りをされています。
初めて舞台で大太鼓を叩いた時は、力が入りすぎて手の皮がむけたそうです。
悩んだ時は、先輩方から具体的なアドバイスをもらい、実践しています。
今後も、他の鬼とは違った雰囲気を持つ“鵺”を舞いたいという目標を持ち。
又、将来はオリンピック選手になりたいという、ビッグな夢もあります。
県外の大学に進まれた、アドバイザー下岡さんからは『将来設計のために、故郷から出て様々な経験を積むことも大事。その先で、自分の中で神楽がどう影響してくるか向き合えば良いと思う。僕は、やっぱり石見神楽がしたくて浜田に戻りました。』と、ご自身の経験から愛情あるアドバイスを送られました。
栄莉加さんのまとめの言葉は『石見神楽がもっと盛んになって、県外の人等、もっと多くの人に見に来てほしい。』でした。
その願いに尽きますね・・・。
旦くん、太陽くん、栄莉加ちゃん、いろいろお話聞かせてくれてありがとう。
めちゃめちゃ楽しかったよ~
では冒頭のコゲラさん
見つけられたあなたは、間違いなく鳥好きですね。
2017,10,23 Mon 22:35