正面に見えるのは《神楽 天の香具山より常闇の悪神》
取り急ぎご案内
呉出身の日本画家で、高千穂や石見神楽などの神楽絵を描かれる平田春潮さんの個展が、広島県民文化センターで開かれています。
先日は、旧千代田で「平田春潮 画集出版記念展」として開催されたばかりですが。
広島市内の中心部で拝見できる機会に恵まれました。
展示作品もいくつか入替わっています。ぜひお立ち寄りください。
大きな作品だからこそ!の魅力的な空間です。落ち着く~。
平田さんの画集に「静中に動あり」と寄稿された、寺本泰輔さん(前・呉市立美術館館長、競演の審査員もされています)の言葉をお借りしますと。
同じ伝統芸能でも、日本画の題材として、能や日本舞踊を描かれた傑作は少なくないのに対し。
神楽を題材としたものが、なかなか見られないのは。
動きが激しく、瞬く間に過ぎる「その瞬間」を、どう切り取って描くのか、とても悩ましい課題であるからではないか、ということでした。
街中の喧騒をひと時忘れて、神楽の物語に浸れる展示会です。
19日(日)までなので、お早めにお運びください。
《神楽 貴船 (平成16年)》
浜田市亀山社中の貴船と思われます。(道場にもいらっしゃったそうです)
屏風絵そのものの立体展示となっていますので、様々な角度から闇の深浅を味わってください。
日本の景色と鳥は、しみじみ、感慨深い。
平田春潮 画業70年 日本画展
広島県民文化センター地下2階展示室
入場無料
10時から18時まで(最終日・19日は17時まで)
082-245-2311
※許可を頂いて撮影しています。
2015,04,17 Fri 11:38