祭場は、二間四方の、神庭(こうにわ)です。
御幣や天蓋などには青(天と水)と赤(地と土)が用いられます。
3連休明けの平日に
山道をグングン登った、廿日市市・津田で。
高千穂の夜神楽を拝見する機会に恵まれました。
前々日より開催された、佐伯神楽・発足50年事業からの流れだそうです。
高千穂の夜神楽は、毎年11月から2月にかけて・・・
各集落で「神楽宿」に定めた民家に氏神様をお迎えし、夜通し、夜神楽三十三番を奉納して、感謝と豊穣祈念を行います。
(“番”より“演目”と表現した方が分かりやすいですね)
岩戸5演目の中から4演目と、その他印象的な舞を鑑賞しました。
単調な囃子に、表現豊かな舞が溶け込んで、素朴な神話の世界観に包まれます。
高千穂町「岩戸五ケ村(ごかむら)神楽保存会」の皆さんです。
~手力雄(たぢからお)の舞~
天照大神がお隠れになっている天岩戸を探し当てる舞。
手力雄命が、静かに音を聞いたり、考えたりする様子が表現されます。
舞手は奉仕者という意味から「ほしゃどん」と呼ばれます。
手力雄命は、天地・山水の呪力を秘めた御幣を持ち、天岩戸の在処を探り出します。
~鈿女の舞~
天岩戸の在処がはっきりしたので、鈿女命は岩戸の前で面白おかしく舞い、天照大神を誘い出そうとします。
神庭をゆっくりと廻ります。優雅で、手力雄命の舞と対照的です。
『鈿女舞だけは神楽腰(腰を下ろす基本スタイル)を抜いて舞え』と言われて、大変難しいそうです。
~戸取(ととり)~
天の岩戸を開き、天照大神にお出まし頂くと、再び世の中が明るくなります。
手力雄命は、戸取明神とも呼ばれます。
はさみ杖にて岩戸の根をほり、杖をすて、たすきを掛けます。
やる気満々!ものすごい気迫。
渾身の力を込め、岩戸を払います。
天照大神を現す鏡が、岩戸の奥に見えます。
岩戸を持ち上げています。
上手に撮れなくて、見えにくいね・・
~舞開き(まいびらき)~
岩戸5番フィナーレです。
岩戸を開き、天照大神にお出まし頂いたことを喜び舞上げます。
「天の戸を押し分け出ずるヤー 天の戸を
月や日を双手にもちてヤー 舞い遊ぶ
月こそまされヤー 宵も照らしゃる」
手力雄命が、太陽と月を象徴する鏡を両手に持って舞います。
続くんだよ~
2012,09,18 Tue 23:01