今週土曜・3日は
細い月と金星が近づきます。5日(月)には、火星と月が接近します。
ここんとこ、ずっと住居の外装工事で
1か月もの間、建物全部が白いシートに包まれ何も見えない
3階のベランダの向こうを、工事の方が歩かれるので、厚手のカーテンも閉めっぱなし。
暗~い1か月でした
やっと昨日、足場もシートも撤去されてカーテンを開け放ち、洗濯物も植木たちも、外
解放感いっぱいです。
我が家のベランダは東西で、昇る星々と沈む星々が丁度良く観測できます。
折しも今夜は、ISS観測日だったので、早速ベランダ観測。
北東にゆったり流れていくISSに癒されました~
冬の空は透き通ってキレイ。
まずは南東の空、オリオン座・冬の大三角から探してみてください。
初旬は、22時近くから見やすい位置になります。
ひろしま美術館で開催されている
「安野光雅のものがたり絵本展~平家物語から桃太郎まで~」に行って来ました。
安野さんは津和野出身で、安野光雅美術館もありますし、すぐに作品を思い浮かべられる方も少なくないでしょう。
しかし、これまで私は知らなかったのです。
“やすの”さんだと思い込んでいましたが、“あんのみつまさ”さんであったことを!
ハ・・ ( ̄Д ̄||) ハズカシイ・・・
街の中心部なのに、鳥の声だけ。。。
お目当ては『繪本 平家物語』。
壇ノ浦に散る平家の栄枯盛衰を描いた79場面のうち45点の展示でした。
その中で「那須与一」という作品を、長い間直接見たかったのですがやっと叶いました。
『鏑は浦響くほど長鳴りして扇の要を射、鏑は海に入り扇は空へと上がり 春風にもまれた後、入日の海へ散って行きました。』
屋島の戦いのさなかに語りつがれる、風流な場面。
私にとって、この作品の魅力は“静けさ”。
まるで月から眺めているような、音のない世界。
およそ45億年、地球を見つめてきた月の命に、一瞬にも満たない人の営みの儚さを思います。
“おごれる人も久しからず すべては過ぎし夢”。
二位の尼と安徳天皇や教経の最期など、特に神楽を通じて源平の戦いを知る方は、琴線にふれる展覧会です。
そして。
『繪本 平家物語』は、物悲しい余韻を残すのですが。
他の絵本シリーズも、とてもおススメです。
特に『昔咄きりがみ桃太郎』は、桃太郎の上から目線の口上がめちゃめちゃ面白い!
声に出して笑えます。
例えばキジが出てきた際、『私はキジです。』と自己紹介をしているのに。
『そうか、にわとりか!』と返すあたり。
(いやだから、キジだっつーの)と、キジが思ったかどうか分かりませんが。
確かににわとりは、キジ目キジ科ですが。
どの時代にも英雄と呼ばれる人たちって、こういうところ、あるよね。。。
しかしながら、切り絵は素晴らしい!
1人の作家さんに、こんなに多くの異なる手法が宿り、作風が生れたことに感心します。
お時間があればぜひ
「安野光雅のものがたり絵本展」は、12月11日(日)まで開催
ひろしま美術館HP
http://www.hiroshima-museum.jp/
2016,12,01 Thu 22:54