



新年に長尾良文さんが新団長に就任され、心新たです。




およそ1年半前に再演を迎え、昨年話題となっていた鈴鹿山。
「今やっておかんと、分からんようになる」という気持ちが、団員の皆さんで一致されたようです。
登場するのは、坂上是則(さかのうえこれのり)、里人、鬼丸で、物語はシンプル、とても分かりやすく。
合戦途中、鬼が是則を踏みつける場面があったりと、舞も口上も、かなり独特な雰囲気で展開されます。
鈴鹿山とも田村とも呼ばれ、古くから舞われる演目。
あらすじから。。。
田村将軍 坂上是則は、摂州・鈴鹿山にたてこもる鬼人退治の勅命を受けます。
鈴鹿山の麓で、里人に様子を尋ねると。
「鈴鹿山の鬼は、ここより下の津野町(つのまち)の長屋という大家の子で、鬼丸という。寺子屋に通っている時に寺子たちに恨まれて、額に鬼と言う字を書かれたのが原因で悪鬼となり万民を悩ましている」と言うのです。
是則は、鈴鹿山の山奥の岩屋へ進み、大激戦の末、鬼人を退治します。


『神楽で舞われる物語は、半分本当、半分は嘘。』
上田照明前団長と、長尾団長は口を揃え、柔らかな口調で想いを語ってくださいます。
そして、当時梶矢の先輩方から受けた教えを。
今も色褪せず、古くて新しい神楽として継承されています。
この度も、お時間をとってお話を聞かせて頂き、感謝でいっぱいです!
お二人にお逢いする度に「神楽は人」。その人に逢いに神楽を見に行くのだと、実感します。


世を乱す鬼人退治のため、鈴鹿山に向かいます。


里人:神田(じんだ)光太郎さん。





元々鬼丸は人間で、周囲の人間の悪意によって鬼になってしまった経緯があり。
合戦とはいえ、相手への敬意も忘れない、是則の武勇が感じられます。












坂田峠も初めて拝見しましたが、きちんとお話を伺う機会を頂いてから、いつかご紹介したいと思います

2015,02,05 Thu 21:37
