

よく見かけますよね



復活した17年前を振り返ると。。。
衣裳も道具も何一つない始まりに、2~3年は練習場に皆で集まっても、太鼓を叩くことしかできなかった。
又、近所との約束で、夜9時以降は音が出せないため、太鼓にカバーを被せて密やかに練習したりもした。
他の神楽団へ衣装をお借りしたりとお世話になり、辛抱して辛抱して、神楽ひとつに心を傾けてきて本当に良かった。
そして昨年、美都競演で準優勝。
今年、六日市競演で見事優勝を勝ち取ります(共に土蜘蛛)
優勝、高井神楽団!と名前を呼ばれた時のお気持ちは?
『まさか、まさかと頭がぽーっとなって、よく分かりませんでした。』
『帰ってきて団員が胴上げをしてくれて、やっと実感が湧きました

地元の八幡(やはた)神社に、団員全員で優勝祈願のお参りをしてのぞんだ競演。
氏神様の御加護もあったのでしょうね。。。
『グランプリ出場を楽しみにしています。一歩ずつ、少しずつ何かしら学び掴んで進んで参りたいと思います。』


~第2幕 八岐大蛇~
爺婆がお客さんを笑わせる“和やかバージョン”と、親子別れの場面を丁寧に描く“シリアスバージョン”の二つがあるそうです。
この舞台はお客さんが、集中してしっかり見てくださると思い、表現豊かに演じるシリアスバージョンで舞いました。
お客さんと近く、ワクワクが伝わってくるステージで気持ち良く舞わせてもらったと伺いました。


櫛稲田姫を舞う畝岡(せおか)佑作さんは、中学1年生。先輩たちから熱いアドバイスをもらい、初々しく可憐な姫をつとめられました。




~上演後~
櫛稲田姫の畝岡さん(中1)に『先輩たちの指導は厳しいですか?』と伺ってみると。
控えめに言葉を選ぶ畝岡さんの隣で。
『優しいって言っとけ。特に佐々木さんが優しいです!って言っとけ

須佐を舞った佐々木さんが、背中をポンポン。
技も明るさもお手本となる先輩に囲まれています。
神楽団と言う特殊な組織の中、心身ともに健やかに磨かれて、ゆっくり大きくなってくださいね。


2014,10,29 Wed 13:24


先週の高井神楽団の皆さんをご紹介します。
初めてご一緒したと思っていたのですが。
中川 輝彦団長さんとは、神楽以外の場所でご縁を頂いていたようです。
広島は広いような、狭いような・・・


もともと百十数年の伝統を持つ神楽団ですが、活動休止から、地元・神社関係者の復活を望む声によって、平成9年に再び活動を再開。
当時、地元に原田神楽団の団員さんが住まれており、その方の指導を頂いたそうです。
塵倫、滝夜叉姫に続いて三番目に手ほどきを受けた土蜘蛛は、今年8月の六日市競演で優勝を飾られました。
ベテランの太い軸に、高校生・中学生が力を発揮します。


高井神楽団の土蜘蛛の幕開けを担います。
~第一幕 土蜘蛛~
源頼光を舞われた吉川 幸晴さんのお話は・・
『個々の技量が全て出てしまう土蜘蛛は、それぞれがお客さんの視線を一手に集める、高い緊張感を強いられる舞。』
『頼光、神、胡蝶(化身)と順番に舞うので、駅伝のような気持ちかな。』
『まず自分がしっかりと舞って、次も頑張れ、頼むぞ!と、たすきを渡す感じ。』
走者が紡いで行く、怨念がとぐろを巻く土蜘蛛の世界です。




妖艶で、指先まで繊細な舞に心を奪われて拝見しました。






長くなるので分けますっ
2014,10,29 Wed 13:09
