夜空からのぞき込むドラえもん。
浜田の長浜港にて
今年初の花火。
祭りの喧騒を離れて、さらさらと潮風に吹かれながら。
夏も折り返しだな、と思いました。
バッツーン!と追いかけて響く音は、痛いくらい。
それでは
先日のスペシャルで、初めて拝見した演目をご紹介します。
~第7幕 天神神楽団 二所の朝廷~
若い団員さんたちが入団されたことをきっかけに、もともと歴史がお好きな玉浦 進団長が、約10年前に書き下ろされました。
美女、鬼、大蛇、と華やかな構成については。
できるだけ多くのメンバーで舞台にあがる演目が欲しかったこと。
又、各地に奉納のお努めで呼ばれる際、やはり大蛇が、老若男女喜ばれる、と感じたことが基となっています。
まず!二所の朝廷とは。。。。
平安時代初期。
“平安京”を治める嵯峨天皇と、“旧遷都・平城京”の平城(へいぜい)上皇の対立から「二所の朝廷」と記されます。
ここに、平城上皇の寵愛を受ける藤原薬子(くすこ)の立身出世の欲が、この戦いを助長することで「薬子の変」とも伝えられます。
しかし、嵯峨天皇が素早く兵をあげることで、平城上皇は出家、薬子は自らの命を絶ち、内乱は平定されます。
そして神楽の物語は。。。。
朝廷の権力を欲しいままにする薬子は、嵯峨天皇の勅命を受けた、坂上田村麻呂に追い詰められます。
薬子は三輪山の蛇神を呼び出し、自ら死して鬼畜となり平安の都を呪いますが。
田村麻呂が上加茂の御幣を以って調伏する、というお話です。
権力欲に燃え、鬼と化した薬子の物語。
十種神宝(とくさのかんだから)のひとつ「死返玉(まかるかえしのたま)」をもち、三輪山の蛇神を呼び出します。
決まっています!
国を守る将軍の鏡、と称えられる坂上田村麻呂の武勇伝のひとつです。
2013,08,04 Sun 18:45