春の夕暮れに山の端(は)が浮かび上がります。
寒曳山PAから西をのぞむ。
様々なご縁が転がって
江津青年会議所の4月例会に伺いました。
子供たちを中心として、江津の地で伝承される石見神楽に、更に興味をもってもらうため「かぐらっこ育成プログラム」が立ち上がっています。
その先には、神楽の継承者の発掘や人づくりなど、故郷を活性化していきたい!という若い皆さんの希望が見えます。
少子高齢化や子供たちを取り巻く選択肢の広がりは、どの地域も(特に神楽が伝承されているような地域には)同じような悩みをもたらしますね。
この度の例会で講師を務められたのは
東山神楽団の宮上宜則団長と、河月聡志副団長のお二人。
主に子供神楽の意義やその仕組み等、具体的なお話を展開されました。
江津の社中の皆さんや観光協会の方々などが集いました。
神楽に携わって38年。還暦を迎えられた宮上団長。
『ええですのぉ』『ほーですかぁ』と終始バリバリの広島弁での熱弁。
『地域の子は地域で育てるというパワーが必要。畑を耕し肥料をまくのは、周りの大人・行政の仕事。神楽と社会が堅固なタッグを組むことが大切』と、話の終わりにエールを贈られました。
ご自身が子供神楽から始まり、26年間が経つ河月副団長は、現在36歳。
『衣装と化粧があれば、緊張しないのですが・・・』
と一呼吸おいて、子供時代を振り返り現在へと繋げます。
『子供が自分で広げられるのは横のつながり。神楽を通じて縦社会という社会勉強をしていたと思う。』
『今は子供がやりたいことをできるだけ叶えてやりたい。例えば地元にある子供の神楽衣装のレンタルはその希望を叶えるために有用です。』
親分とボディガード・・ではありません
質問もいくつか出ました。都治神楽社中の小川善明さん。
『子供たちが皆で共有する目標はありますか?石見では競演大会が少なく、分かりやすい目標が立てにくい気がします。』
小さいころは楽しさだけで神楽をし、大きくなるにつれて個々で目標を持つ姿が見られます。それが自然で良いと思いますと河月さんが回答されました。
小川さん。納得の回答を得られて笑顔でした。
子供たちに石見の神楽をいっぱい見てほしい。
この日、全体を通して『神楽は小さいころから聞いて育った、子守唄のようなものです。』という話が、方々から出ました。
今の子供達が大きくなって、そんな風に話してくれるといいな、と思います
お土産に頂いた、江津名物“敬川饅頭”
大都神楽団の恵木勇也さんが『天ぷらにすると美味しいですよ』と。
薄めの衣で揚げてみました。
うっ!うまうま~
サクッ モチッ三上さん、大好物をありがとう
2012,04,20 Fri 21:28