宮乃木神楽団・神降し。今年の舞台を整えていただきました。
神楽鑑賞は多様化している
と感じた、この度の月一の舞でした。
鑑賞の中に「知る」を探すのは楽しいですね。
7年目の幕開けは、神の威徳の鬼退治、手もの・採もの特集。
神楽団や社中の皆さんの、その演目への解釈や気持ちが形になった手もの、採もの。
私は『へぇボタン』(古いっ)をいっぱい押しました。
打ち合わせで、宮乃木神楽団の菅沢良典さんに『“さかき”って漢字で書いてみんさい』と急に聞かれてあたふた
『榊』。なんかもうっ、完結って気がします~。
そこで今度は、植物的に調べてみた
現在は、榊というと一般にツバキ科の榊を差しますが、
昔むかしは、常緑樹全般を“さかき”と称して神事に用いていたそうです。
古事記で、うずめちゃんが岩戸の前で手に舞い踊るのは、モクレン科の「オガタマノキ」と言われていて。
「おがみたまう木」⇒「オガタマノキ」になったとか・・・
「招霊(おきたま)」⇒「オガタマノキ」になったとか。
この樹木には赤い実がたわわに実り、振ると鈴のような音がすることから、神楽鈴の起源になったとも。
オガタマノキの実。
うずめちゃんは確かに鈴を持って舞ってるな~。
古も今も願いは同じですね。
「天の香具山の五百枝眞榊」に想いを馳せてみる
三谷神楽団・塵倫
~天の鹿兒弓~
数万の軍勢の中から総大将・塵倫を的確に狙って撃ち落とす威力。
高天原で、儀式に供える鹿狩りに使われていたという説があります。
(全てとは言いきれませんが)新舞の弓は弦がなく、旧舞の弓には弦が張ってあるそうです。へぇ
津浪神楽団・鐘馗
~茅の輪~
神楽の物語では、病原菌を発見する顕微鏡に例えられることが多い。
魔の結界を破る力を持つ、ということでしょうか。
鐘馗大明神。偉大な神はあらゆる顔を併せ持っているようで。
病。生き物にとって一番厄介な鬼かもしれません。
決して成敗しきれない鬼。
今夜はここまで~。続くっ
2012,04,24 Tue 23:46