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今年、この夏を選んで。


上先生方も『なんじゃ~こりゃ~!』となったそうな。
  上の辺りはまだ蕾。


アロエのお化けみたいな植物から、突然アスパラのような茎が
 ニョキニョキッと伸びてきたんですぎょ


と、興奮した様子でお話を伺ったのが6月半ば。

そして今週、黄色い花が咲いたと聞いて車を飛ばしました。

正体は《竜舌蘭》。
※蘭の仲間とは遠く、リュウゼツラン科、ひがんばな科として分類。
学校や公共施設の片隅で見かけることがありますが、この度初めて実態を知りました。

北アメリカや、南西部などの砂漠地域で自生するリュウゼツランは、
センチュリープラント(100年に一度開花する)という別名を持つほど成長が遅く、熱帯域では10年から20年。日本の気候では30年から50年で開花するそうです。

しかも生涯に一度だけ。 
開花すると多くの種子を残しますが、そのまま枯れてしまう一回結実性と呼ばれる神秘の植物。

調べてみると“アオノリュウゼツラン”という品種のよう。



上開花期間は2~3週間で、その後実が成長します。
  写真がボケててすみません汗




上 テキラリュウゼツランからは、あのテキーラが作られます。
  調子に乗って飲むと、大変なことに~にひひ


開花する2か月前ごろからマストと呼ばれる花茎を伸ばし始め、1日10センチ程度成長し、最終的には5メートル以上になるものが多いとか。
ただし、肉厚だった葉は、マストが大きくなるにつれて養分を取られ、薄っぺらになってしまいます。

。。健気だしくしく

案内していただいたのは学校の裏庭。
この学校が建てられたのが、45年前。
推測するに、45年の歳月を経て開花の時を迎えたのでしょう。

誰にも気にかけられないまま黙々と生き続け、全力で使命を全うする姿。

傍に寄ってみると、植物を鑑賞するというより、動物の息遣いのような存在感、エネルギーを感じます。

巨大な花茎と花を守るために、根元の葉はもう枯れ始め、色も変わっていました。

45年も生きてきたのに、あまりにも潔い。切ないなーと思っていたら、根元に青々とした子株が!

子孫をちゃ~んと残してるんだ。

ホッとしました にこっ



上中央の辺りに若い葉がちらり。
| 斉藤裕子 | comments (x) | trackback (x) | 携帯より |

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