『わしら~、全然見えんけえねぇ』
左は吉和競演の担当者・江田さん。
開会式前の舞台袖に
川北神楽団の大倉幸人団長と、大塚神楽団の小田頼信団長が揃って来られました。
選手宣誓をなさるお二人です。
『ありゃ~ねぇ、もちぃと大きな字で書いてあるやつはなかろうか?』
宣誓文の字が小さくて読めないということでした。
早速、超拡大コピーした宣誓文が用意されました。
開会式本番では、大倉さんの声が大きすぎたことにより、小田さんの声が小さく聞こえてしまい。
小田さんは後で団員さんにチクチク叱られたということです。
さて、吉和神楽競演・12回記念大会
12団体13演目から、初見の4演目を掲載させていただきます。
梶原神楽団~四方祓い~
神楽団としては、本来は“奉幣”と“四方祓い”は別々のものだそうですが、この度は続けて奉納されました。
“奉幣”で四方を祓い清め、魂を込め。
続いて“四方祓い”で、大神・小神が、どの神楽演目にも要素を含む、四方の舞い始めを務める、という意味なのだそうです。
始めに奉幣が行われます。
神座に捧げる弊は、舞で使用されるものとは、作り方も柄の長さなども異なります。
津浪神楽団 ~大楠公~
楠木正成を、片山大輔さんから、急遽お父さんの片山澄夫さんが演じられました。
『最後まで舞えりゃ~ええが~』と言われていましたが・・・
水が静かに流れるように語られる口上は。
心に描いてきた「武将であって、父である正成」そのもので。
プログラム2番から、ホロホロと、化粧が崩れました。
今生の別れ。名残の舞の場面。
正行(まさつら)は、末元徳次郎くん(小6)。「感心」に尽きます。
梶原神楽団~大歳尊(おおとしのみこと)~
あらすじ・・神武天皇以前の史実。
素盞鳴尊の息子である大歳尊。
豪族・長髄彦と決戦の末、降伏させ家来とし、後に大和国を治める。
台本等はなく、梶原神楽団で代々・口伝えで受け継いできた演目。
体で習得し、次に伝える。
長髄彦、降参。
大森神楽団 ~天神記~
昨年発表された新作で、ファンの方と共に育てておられる演目です。
死して天神(雷神)になった道真の姿を恐ろしく描かれていましたが、
あらすじに「日本最強の怨霊としての一面を持つ」とありました。
最初の場面。父・道真の無念を受け止める息子・管秀才。
吉和神楽団~安達ケ原~(特別出演)
出会ってしまいました。
とんでもない剛力・山崎英治さん。
半面を忘れて、慌てて取りに帰られたそうですが、面はほとんど必要なかったのではないでしょうか。
競演の特出に求められるものもいろいろあると思うけど。
緊張を解すということであれば200点満点ではっ
法印さんの長口上に、隣から無言の圧力を与え。
それでも終わらないので高速4回転中。
法印さんの山本博之さんは甥にあたるそうです。
山下清のものまねも、悪狐の化身とのコラボもつつがなく。
最後は満面の笑みで、悪狐に食べられちゃいます
・・・お見事でした
2012,05,01 Tue 22:25